愛知県、三河の足助で行われている 中馬のおひな様。
足助の中馬街道の各家に飾られているお雛様を探訪。
一か所に集められているわけではないので、一軒づつ訪ねないといけない。
お雛様が飾られている家は、おおよそ150軒もあるらしい。
トップバッターは、一番古いとされるお雛様。江戸時代後期のもの。
部落の一番奥にある少し古いお家。 ガラス戸を開けて見せてもらいました。
確かに古色蒼然としていますね。部落の人に聞いても、このお雛様が一番古いという評価が得られているようです。
今度は大正時代のお雛様。
このお家は建築関係の会社の車庫に飾ってあった。お隣の八百屋さんの雛人形らしい。
きっと八百屋さんは店の中に飾ると商売に差し支えるからでしょね。このお雛様は宮殿の中におさめられていますね。
次は料理屋さん風の落ち着いた部屋に飾ってあったもの。
特に照明が当たっているわけではないので、写真が撮りにくい。 手前の大きな女の子の人形。どこかで見たような感じがして、懐かしい。
特筆ものはこのお家。
普通の住居なのですが、玄関で履物を脱いで、奥座敷に入っていくと、部屋は雛人形が所狭しと飾ってありました。
このお家のお雛様で一番古いのは昭和初期のもの。
祖母が生まれた時のお祝いに貰ったものだという。女の子が生まれるとお雛様を送るなんて、情調があるお話ですね。
足助の町は商家が多いですね。宿場町で栄えた名残ですね。
これは古からの酒屋さんですが、ちゃんとお雛様を飾ってあります。
お雛様を飾ってあるお家の方に聞くと、この中馬のおひな様では、主催者からはそれぞれお家にあるお雛様を飾って下さい ということしか言われていないようです。 ですから、各家は自分の都合でそれぞれ飾り付けがされることになる。
この雑貨屋さん。店の半分のスペースを使ってお雛様を飾ったようです。
この美容院。外から見える窓全部を使って飾っています。
確かに中に飾るとさすがに商売に支障が出ますね。
面白かったのは、新しい個人の住宅の出窓のお雛様。
何の変哲もない新しい小さなお雛様が飾ってあります。 いいじゃないですかね、この飾り方。
150軒全部はとても見られませんが、町をあげての雛祭りの感じに、微笑ましくて好感が持てますね。
次回は、足助らしいちょっと変わった 土雛 のお話を載せます。