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 奥三河の足助には、面白い土雛とうか、泥人形のようなものが残っています。
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 滑稽な恰好をして、なかなか味があります。

 こうした泥人形は、足助を流れる矢作川の下流、 瓦産地の碧南(へきなん)で、瓦焼き職人が仕事の合間に遊びで作ったのが始まりのようです。

 これは 三河万歳 の人形でしょうか。
 土雛(つちびな)   2.21_d0140806_13123713.jpg


 瓦の材料の土は陶磁器の土のように立派なものじゃないし、上に塗ってある色も膠と顔料を混ぜたもので、焼しめているわけでもない。素朴な人形で、時間が経過すると剥げてしまうらしい。 恐らく矢作川を登って来た船に、チョットしたお土産とかの感じで、この足助に持ってこられたかもしれません。

 土人形は時代の流れを感じさせる面白さがあります。
 土雛(つちびな)   2.21_d0140806_13173277.jpg
 忠臣蔵の人形、遊女らしい感じの人形などなど。

 これなどは乃木大将でしょうか。
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 色が剥げて殆ど何かよくわからない人形。
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 多分浄瑠璃の一場面かもしれませんね・・・。

 土雛は恐らく三河地方に沢山あるはずですが、足助の中馬のひなまつり 以外ではあまり見たことがないですね・・・。

 今回の雛祭りでよく飾られていた人形は下のようなもの。
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 多分 福助さん でしょうか。 商家の縁起物としてポピュラーな福助さん。

 次回は古い家屋が残る足助の町の様子を載せます。






  
# by takeshi_kanazaw | 2015-02-21 13:28 | Comments(4)
 愛知県、三河の足助で行われている 中馬のおひな様。

 足助の中馬街道の各家に飾られているお雛様を探訪。
 一か所に集められているわけではないので、一軒づつ訪ねないといけない。
 お雛様が飾られている家は、おおよそ150軒もあるらしい。

 トップバッターは、一番古いとされるお雛様。江戸時代後期のもの。
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 部落の一番奥にある少し古いお家。 ガラス戸を開けて見せてもらいました。
 確かに古色蒼然としていますね。部落の人に聞いても、このお雛様が一番古いという評価が得られているようです。

 今度は大正時代のお雛様。
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 このお家は建築関係の会社の車庫に飾ってあった。お隣の八百屋さんの雛人形らしい。
 きっと八百屋さんは店の中に飾ると商売に差し支えるからでしょね。このお雛様は宮殿の中におさめられていますね。

 次は料理屋さん風の落ち着いた部屋に飾ってあったもの。
 お雛様巡り   2.20_d0140806_8472396.jpg
 特に照明が当たっているわけではないので、写真が撮りにくい。 手前の大きな女の子の人形。どこかで見たような感じがして、懐かしい。

 特筆ものはこのお家。
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普通の住居なのですが、玄関で履物を脱いで、奥座敷に入っていくと、部屋は雛人形が所狭しと飾ってありました。
 このお家のお雛様で一番古いのは昭和初期のもの。
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 祖母が生まれた時のお祝いに貰ったものだという。女の子が生まれるとお雛様を送るなんて、情調があるお話ですね。

 足助の町は商家が多いですね。宿場町で栄えた名残ですね。
 これは古からの酒屋さんですが、ちゃんとお雛様を飾ってあります。
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 お雛様を飾ってあるお家の方に聞くと、この中馬のおひな様では、主催者からはそれぞれお家にあるお雛様を飾って下さい ということしか言われていないようです。 ですから、各家は自分の都合でそれぞれ飾り付けがされることになる。

 この雑貨屋さん。店の半分のスペースを使ってお雛様を飾ったようです。
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 この美容院。外から見える窓全部を使って飾っています。
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 確かに中に飾るとさすがに商売に支障が出ますね。

 面白かったのは、新しい個人の住宅の出窓のお雛様。
 お雛様巡り   2.20_d0140806_94431.jpg
 何の変哲もない新しい小さなお雛様が飾ってあります。 いいじゃないですかね、この飾り方。

 150軒全部はとても見られませんが、町をあげての雛祭りの感じに、微笑ましくて好感が持てますね。
 次回は、足助らしいちょっと変わった 土雛 のお話を載せます。
# by takeshi_kanazaw | 2015-02-20 09:12 | Comments(4)
 三河の足助では、早春に町をあげて雛祭りが行われます。

 この雛祭りは、特に立派な由緒ある家のお雛様が飾られるわけではなく、足助の家々にあるお雛様を、自分の家の道路際に飾る という素朴なものです。
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 この雛祭り、約20年前に足助の町おこしとして始まったもので、「中馬のおひなさま」というネーミングも面白いし、家々にある素朴なお雛様や人形を飾るという発想がグッドです。
 
 この少し古い家では、なかなか立派なお雛様が。
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 日常では茶室風に使われている部屋なのでしょうか。

 逆に新しい歯医者さん。 お雛様だけではなく、いろんな人形が飾られています。
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 ところで「中馬のおひなさま」というネーミングの「中馬」ですが。

 江戸時代、信州を中心に運搬手段は馬でしたが、宿場ごとに馬を替えるシステムより、荷受け場所まで運ぶ方法が効率的と、付近の農民が始めた方法らしい。そんな人達を中馬さんと呼んだというのですが、とにかく宿場ごとに馬を替えるという幕府の作った規制ではなく、庶民が創った運搬システムのようです。

 中馬の里という感じの足助。
 足助の町のイメージは、尾張や西三河から信州・飯田へ抜ける、通称飯田海道(現153号線)にある、川沿いの宿場町です。奥三河の入口という感じです。
 中馬の雛祭り   2.19_d0140806_10255869.jpg


 今ではむしろモミジの名所「香嵐渓」の町と云った方が知られているかも。
 中馬の雛祭り   2.19_d0140806_10272026.jpg
 この川の両岸にモミジが一杯あり、紅葉の季節には車の渋滞で近寄れないほどです。

 ご多聞にもれず足助は過疎化が進んでます。
 町の彼方此方には古い家屋が見られますが、それがまた風情を醸し出している。
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 次回以降にそんな足助のプラプラ散歩の様子を載せていきましょう。
 雪の白川郷の次は春の足助と、季節感がメチャクチャですが・・・。
# by takeshi_kanazaw | 2015-02-19 10:37 | Comments(2)
 武陵源(中国) お絵かき42作目   2.18_d0140806_9333619.jpg


 中国・貴州省の武陵源を描いてみました。
 超高層ビルより高い岩の柱が林立する姿は独特です。
 武陵源は世界遺産だそうで、恐らく写真などで見られた方も多いかもしれません。

 2008年、知人と貴州省へ遊びに行きましたが、貴州省は長江三峡の南、山また山の地域です。ほとんどが石灰石のカルスト地形で、こうした奇岩が一杯。

 実は私は高所恐怖症。絵にある場所は奇岩の縁にめぐらされた1m巾の、今にも壊れそうな橋というか道というか・・・。下は断崖絶壁で、足がすくんでいました。

 (貴州省の旅の様子は、左のカテゴリ「中国貴州省」を見てください)

 「中国だから墨絵風に描いてみるかな・・・・」

 絵の描き方っていろいろあるのですね。
 油絵、水彩画、日本画、水墨画、ペン画、パステル画・・・。
 使う絵具の違いだけでなく、それぞれに描き方やスタイルがあるようです。

 私は単に水に溶ける絵具を使って絵を描いてるというだけ。まったく無頓着というか、描き方を知らないというか・・・。

 「これはさすがに色を塗りすぎたかな・・・」
 水彩画では余白を嫌いますが、墨絵は余白が重要のような気がします。

 「まー、中国らしさが出ればいいか・・・・」
 墨絵を得意とする方や水彩画を描く人から見ると、ひどい絵かもしれません。

 ー訂正ー
 自分で2008年の貴州省の旅のブログを読み直したら、武陵源は貴州省じゃなくて、お隣の湖南省でした。




 
# by takeshi_kanazaw | 2015-02-18 10:03 | お絵描き | Comments(4)
 雪の白川郷。 どちらを見ても 雪、雪、雪です。
 雪に閉じ込められそう   2.17_d0140806_9463889.jpg
 この写真の家の奥側には、裏山にそう道があるのですが、恐らく誰も歩かないので深雪で歩けないでしょう。「今回は止めておこうか・・・」

 部落の中の道の横側の状況はこんな感じ。
 雪に閉じ込められそう   2.17_d0140806_950224.jpg
 手前は確か田圃。雪を被った木々の傍には、雪で見えませんが水路があって、相当深い。 とにかく雪が積もっている場所は、要注意です。

 「また雪が降って来たな・・・」
 その日は雪が降ったり止んだりでしたが、一段と雪が降るようになってきました。
 雪に閉じ込められそう   2.17_d0140806_9541224.jpg


 「そろそろ部落から引き揚げるか・・・」
 雪に閉じ込められそう   2.17_d0140806_955138.jpg


 妻殿が待っていた駐車場へ。
 「早く帰ろう。 このままだと雪に閉じ込められそう」
 「白川郷には民宿も沢山あるし、何とかなるさ」  私は至極楽天的。

 妻殿は怖がって車の運転をしないので、帰りは私がハンドルを。
 「降って来た、降って来た。 雪はこれからだな・・・」

 帰り道の状態は下のようです。
 雪に閉じ込められそう   2.17_d0140806_959010.jpg
 除雪車も出ていますが、恐らくこの雪では除雪は無理でしょうね・・・。

 この日はその後もドンドンと雪が降ったようで、翌日のニュースでは白川郷の積雪は220cmになったとか。 ちなみに我々が走った156号線(イチコロ線)は雪で通行止めになったようです。

 雪は見たし、されど雪は怖し ですかね・・・・。
# by takeshi_kanazaw | 2015-02-17 10:05 | 白川郷・奥飛騨 | Comments(2)

海外や国内の適当に撮った写真の記録


by takeshi_kanazaw