カテゴリ:万里の長城巡り( 22 )

 旅の7日目、最終日です。

 その日は北京へ帰り、紫禁城前の人民広場、繁華街の王府井(ワンフーチン)、お昼は北京ダックというコース。
 「長城巡りの旅も、最後は平凡やな・・。 この旅の企画者、7日目は思考停止したんかいな・・・」

 その日の北京の空は、真っ青でしたね。

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 この時期は5年に一度の共産党大会が、この近くの人民大会堂で開かれていました。 中国ではオリンピックや大きな催しがある時は、北京周辺の工場は操業停止措置を取るそうです。 その影響もあったのか、抜けるような青い空でした。

 実はこの場所に来るまでが大変。 バスは停車出来ないので遠くで降りて、道すがら何度も公安に止められ、最後は身体検査まで受ける始末。 検査は我々外国人だけじゃなくて、中国人も含めて全員です。

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 まー、仕方ないのでしょうが、この国は何時もチェックしないと気が済まないのでしょうか・・・。

 天安門の前でパチリ。 中央に毛沢東の絵ですね・・・。

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 そして、反対側の広場には、毛沢東の死体が置かれている建物がデーンとある。

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 私は 個人崇拝は大嫌いですね。なんでこんなことするんですかね・・・・。


 余談ですが、旅の最後に少し中国のお話を。

 私が度々中国に旅するので、中国好き と思われている節がありますが、それは違います。

 この国の一党独裁体制は嫌いですし、何より自由と合理性に欠ける中国のシステムは大嫌い。 
 中国人も好きではない。彼らはお金大好きな個人主義者です。共産主義者のポーズを取っていますが、国民性は全然共産主義にマッチしません。あんまり表面的な情報で判断しないほうがいいと思ってます。

 ただ、この国の大きさと歴史の流れは、感情じゃなくて、事実として十分考えないとイケナイ。
 
 万里の長城を巡りましたが、2千年も前から延々と長城をつくり、豊かな大地を死守しようとしてきた中国ですが、歴史を振り返ると、いわゆる漢民族がこの国全土を支配した期間は半分にも満たない。 殆どが周辺の遊牧民との戦いで、意外と?厳しい国際環境を生き抜いています。

 私は漢民族の全盛期は、漢王朝と唐王朝、そして現在の共産党王朝?ぐらいか と思っています。

 一帯一路(いったいいちろ)は、習近平総書記が唱える経済構想ですが、昔のシルクロードのように、中国と西洋を結ぶユーラシア大陸全体の経済圏作りです。 昔の唐王朝の復活とも言えます。 唐王朝の時代は中国と並ぶ世界大国はなく、恐らく世界のGDPの30%~40%を中国が占めていた。(現在は20%)
 日本のマスコミ報道ではあまり取り上げませんが、そのうちに ” 中国は唐王朝の復活をもくろんでいる ” というような見出しが躍り出すことでしょう。

 先週アメリカのトランプ大統領の訪中ニュースが流れましたが、きっとトランプ氏は大がかりな中国の思惑を肌で感じたのではないでしょうか。 ” これからは中国の時代がやってくるかも。人権問題なんて言っているうちに、追い越されそうだ。 チョット考え直さないと・・・ ” 日本の首相はまだ ” 価値観を同じくする国ではない ” と発言し続けていますが、最近は少し変化の兆しが・・・。

 繰り返しますが、私は中国びいきではなく、客観的な視点を述べているつもりですが・・・。
 13億の人、華僑の姿を見ればわかる様に、中国人は積極性があり、思考も大胆。そんな人たちが本領発揮?すれば、アメリカを追い越す可能性は大です。それに歴史に裏づけられた中華思想が復活するでしょう。厄介な国ですが、付き合っていくしかないのですから。


 そうでした旅の話でした。

 有名な繁華街 王府井は静かでした。 対外開放の時代はもてはやされた街も、もはや過去のことかも。

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 東京でいえば銀座に当たるのでしょうか。 歩行者天国方式で、ノンビリムード。

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 私はすることもなく、仕方なくコーヒーを飲みにビルの中のスタバへ。

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 日本と変わらない状況が広がっています。

 「こんな人民広場や王府井へ来てもしょうがない。 バスから見える北京の古い町並み散策の方がいい」

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 ドンドンンと古い家並みが壊されていくそうです。 日本と同じですね・・・。

 それからお昼の北京ダックの店へ。

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 不味かったですね、この北京ダック。 名前だけで、ネギも新鮮じゃないし、作り手が商業主義でした。
 北京へ来れば北京ダックなんでしょうが、パック旅行だから文句も言えないしね・・・。

 そうでした、前日は紀伊半島付近に台風21号が来ていましたので、北京にもう一泊かな? と思っていましたが、何とか定刻通りに名古屋へ向かってフライト。

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 長かった長城巡りの旅の話もこれにて 完。
 旅をしている期間の3倍の日数で書きこみましたが、お付き合いいただき感謝ですね。

 次回はまだ計画していません。 まだ腰が痛くて・・・・。



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by takeshi_kanazaw | 2017-11-14 08:13 | 万里の長城巡り | Comments(6)
 万里の長城巡りの旅、6日目の宿は長城の麓の山の中。

 転げ落ちそうだった居庸関長城の近く、バスは長城の麓をクルクル。 人家などない場所を走る。

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 もう夕暮れが迫っていて、何処か侘しい感じがしてきました。
 「さー、宿に到着しましたよ。」

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 長城を模したモルタル塗の建屋、立派とはとても言えないたたずまいでしたね・・・。
 メイインホール?と思しき場所には、薄暗い明かりがともっていました。

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 特に山小屋風でもないし、ましてや立派なリゾート風のホテルでもない。 地元の住民が小金を稼ぐために建てた小さなホテル、いや、小汚い宿 という感じでしょうか。

 この旅に参加した7人。 旅慣れた人たちで、これまでも提供されたホテルや食事には、クレームなど付けない。 そういう意味でも7人の侍?でしたね。 私だけはタバコが吸いたいと主張してましたが・・。

 海外旅行の案内で、三ツ星ホテルとかなんとかといううたい文句が載っています。 その基準でいくと、この宿などは星が一つもつかない宿ということになるのでしょうか。
 私の宿の良否の基準?  それは部屋でタバコが吸え、コーヒーが飲めるポットがあればそれでいい。 後は清潔なベッドとお湯と水、灯りが付けば十分。 豪華な設備や調度品など要らない。

 「G君、ここではタバコが吸えるよな」 「もちろんですよ!」
 部屋には湯沸かし器もついていましたし、おまけに部屋ごとにエアコンまで。
 「グッドや、ベリーグッドや」

 薄暗いホテルの食堂での夕餉。

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 予想外にいろんな料理が出てくる。 それも全てアツアツの出来立てが運ばれてくる。
 「これは美味い! なんといっても出来立てというのが一番のご馳走や」

 日本の田舎の宿で、地元で採れた食材を使った田舎料理が、アツアツで出てきて、立派なホテルの恰好をつけただけの食事より、ズーと美味いのと似ている。 特に美味かったのはこのお汁。

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 田舎汁とでもいうのでしょうか。 とりわけ凄い食材が使われているのではない。 周囲で採れる野菜のごった煮風でしたが、喉が焼けるほどアツアツ。

 それと、テーブルの上の黄色いパンのようなもの。
 「僕は遼寧省の生まれで、小さい頃にはこのコリャンの蒸したのをズーと食べてました。 皆さんに食べてほしくて、この宿の人に特別に作ってもらいましたから、食べてみてください」 とG君。

 その味は?  不味かったですね・・・。 これは不味かった。 貧しい食べ物ですね。
 コメもない、小麦もあまり取れない、油も貴重、そんな食生活がうかがえます。 マントウや野菜炒め、焼き飯などはご馳走ですね。 なんだか戦後の日本の食生活を思わせますね。

 大変なご馳走?をいただいて、部屋ではタバコを吸って、日本から持ってきたコーヒをドリップして・・・。 まるで大名になったような気分? 満足満足。

 余談ですが、映画の「寅さん」  彼は高級ホテルなどには泊まらない。 商人宿のような小さな宿で、ゆっくりする場面ばかりが出てきますが、この宿はちょっとそんな感じと似ています。 貧乏性の私にはうってつけの宿でした。 寅さんにホテルの星の数で宿を選べと言えば、「そんなフランス人が勝手に決めたランクなど、俺には関係ないよ。 宿は自分の家のような場所が一番なのさ」 というかも。

 この宿の唯一の売りは? 宿から万里の長城が見られること。

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 確かに万里の長城の下に泊まっていたんだという感じ。
 ちょっと面白かったのは、この宿の朝食。 お粥でも出てくると思いきや・・・・

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 新鮮なオレンジジュース、牛乳、程よく焼けたパン、そしてベーコンなど。
 きっとG君が我々のために、特別に頼んだのでしょうね・・・。

 旅をするうえで、毎日泊まる宿の良否は大きな課題。
 旅行社からすれば、いちいち細かくチェックできないから、「三ツ星ホテルをご用意しました!」 なんていうのが無難なんでしょう。 小さくとも、設備が少々悪くとも、寅さんが気に入るような宿 を探すのは無理なのかもしれませんね。



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by takeshi_kanazaw | 2017-11-13 10:38 | 万里の長城巡り | Comments(8)
 旅の6日目、八達嶺長城に近い 「居庸関(きょようかん)」 へ。10番目の長城歩きですが・・・。

 この居庸関、古くからの砦で、北京に近くて最後の砦という感じだったらしい。 その後万里の長城の一部として組み込まれたらしく、他の長城と少し感じが違う。
 居庸関は、道を遮る様に関所の建物群があり、その砦を囲むように周囲の山に長城がある。

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 「10番目の最後の長城歩きか・・・・。 それにしても10ヶ所もよく廻ったもんだ・・・・」
 ところが、最後の長城が桁外れに厳しくて・・・・・。

 「ふー、これはシンドイわ・・・・」

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 もう登り始めから凄い急斜面。 手すりにすがりながらの歩行でした。
 振り返ると、この長城を登る人は、全員が手すりにすがって登っています。

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 「これが最後の長城歩きだから、頑張って登ろうか・・・・」
 しかし、しかし、 何処までも急な石段が続くのです。

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 「もうアカン、もう息が切れて・・・・・」  地下鉄の階段さえシンドイ私。 頑張ったんですがね・・・。
 チョット休憩・・・・。 
 下を見ると、登って来た石段がどれだけ急だったかがよく判る。

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 「転ぶとそのまま下まで転げ落ちそうな感じや。 手すりがないととても歩けんわ・・・」
 いやいや、こんな転げ落ちそうな長城はお目にかからなかったですね・・・。
 「最後に福がある? イヤイヤ、最後に地獄が待っていた」

 もう上に登る気力は残ってませんでした・・・。 それでも一つぐらいは砦を越えましたよ。

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 上から見ると、居庸関の全体がよく判ります。 左の山手から、右の平野への関所ですね。
 子供連れの若夫婦も休憩中でした。

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 どの国でも子供連れの若い夫婦というのはいいもんですね。 子供の顔を見ると、父親と母親の顔をミックスしたような容貌をしてますね。 この父親もどうもイクメン風でしたね・・・。イクメンが多いわ。

 手すりを持ちながら、少しずつ下っていきます。

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 下りの得意な私ですが、この長城ではそんなに早く下れません。
 途中に見つけた赤いツタ。 中国ではこの赤が一番目立ちましたね。

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 下まで降りて、関所の大きな櫓の所まで来ると、変な集団を発見。

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 全員がシッカリとトレキングのスタイル。
 「そうなんだ、この長城は結構キツイトレッキングのコースなんだ・・・・」

 「アアア、あ 。 これでやっと10ヶ所の長城歩きは終了か・・・。 それにしても最後はキツイ長城だったな・・・」




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by takeshi_kanazaw | 2017-11-12 07:51 | 万里の長城巡り | Comments(2)
 旅の6日目。 北京の北西にある 張家口 から南下して、北京の西にある 「八達嶺長城」 へ向かう。

 「さー、検問が始まったな~・・・・」 北京で5年に一度の共産党大会が行われている。
 河北省の出口付近で、まず最初の検問。 検問所でバスが止められ、公安(警察)がバスへ。

 中国では公安や国家権力に関する場所の写真は撮らない方がよい。
 いや撮ってはダメ。 難癖をつけられて連行されては困るので、公安の写真はない。

 日本では警察官はソフトでにこやか。 でも中国の公安は威圧的そのもの。
 「帽子をとって、いらっしゃいませ、ぐらい言えばいいのに」 と私は思うのだが・・・・。

 僅か10分後ぐらいに、また検問。今度は北京市の入り口の検問ということ。
 「さっきやったばかりやん。 どうなっとる!」  中国では国家権力に逆らうのは得策ではない。
 ガイドのG君も、ドライバーのRさんも、まるで借りてきた猫のようにおとなしい。

 目的地の八達嶺長城は北京西の郊外なので、検問は2回だけで済んだ。北京市街地ではそうはいかない。
 中国の公安というのは、日本の警察とほぼ同じなのですが、とにかく威圧的です。

 さて 「八達嶺長城」ですが・・・。 バスから降りて、何やら町風の道を進む。
 「えー? 八達嶺ってこんな感じやったかな・・。 こんな立派な建物が沢山あったかな・・・・」

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 私は30年前から、10年に一度ぐらいの頻度でこの八達嶺に来ているのですが、来るたびに変化する。
 「まずは昼を食べましょう」 と、何やら大きな建物の中に。

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 中はまさに観光地の簡易食堂。 簡単なバイキング方式のランチ。 
 「情緒が無くなってきたな・・」 昔を懐かしむのは老人の常ですが・・・。

 八達嶺長城の入り口は、長城の谷のような部分になる。 
 北京観光をされた方の多くが、この八達嶺に来ているのではないでしょうか。 
 その入り口の看板を覚えているかも。

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 長城の北側と南側を示すものですが、日本の旅行社は勝手に左を 「男坂」 右を 「女坂」 となずけていますが、そんなことは中国人に言っても判らない。 まさに日本人用語で、北と南というのが普通語です。

 我々は日本人が女坂と呼んでいる、右側の長城に向かいました。
 「うーん・・・。 これまで歩いてきた、他の長城と全然雰囲気が違うわ・・・・」

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 人、人、人。 人だらけなのです。
 「今上天皇が訪中時に、4つ目の砦まで歩かれましたよ」
 ガイドのG君、なんと今上天皇なんて難しい日本語を使うのにビックリ。
 「うーん、天皇が4つ目の砦まで登ったなら、俺もそこまで歩くかな・・・・・」

 目の前の状況はこんな感じでした。

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 この八達嶺長城を歩かれた人は多いと思いますが、こんな感じでしたか?

 「母さん、疲れちゃった・・・・」 という感じで、石段に座り込んでいる子供。

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 そうだよね、この人ごみだからね・・・。

 更に前へ進むと、もう長城の姿は人ごみに隠れてしまう?

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 「昔はもう少し長閑な感じもあったけどな・・・・。」 いやいや、人ごみの中の長城歩きですね。

 目の前をヨチヨチ歩きの子供を連れた夫婦。

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 「ふふふ、近代化が進んでも、中国では子供のズボンは、いまだにお尻の部分が開けてあるんだ」

 砦が近づくと、しばし歩行制限する感じにまで込み合います。

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 そして、砦にたどり着いて、更に前へ降りようとする時は、まさに時間待ち?状態。

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 一応、天皇が登ったという4つ目の砦までは歩きましたよ。
 長城は更に続くのですが、キリがないのでこの辺で中断。

 気を取り直して周囲を眺めると、結構綺麗な風景が広がっていました。

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 それにしても、凄い人数の観光客でしたね・・・・・。 9つ目の長城、八達嶺長城はこんな感じで終わり。

 「まー、長城巡りのツアーで、この八達嶺を外すわけにもいかないだろうけど、なんだか長城を歩くというより、賑やかな繁華街を歩いているような気分だったな・・・・」

 この八達嶺長城。北京に一番近いし、改修がよくされた、いい長城であることには違いないのですが・・・。



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by takeshi_kanazaw | 2017-11-11 08:17 | 万里の長城巡り | Comments(6)
 万里の長城巡りの旅も6日目。 張家口で朝を迎えました。

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 静かな田舎街の朝という感じです。
 この張家口、北京の北門 と言われる場所で、北京ーモンゴル首都のウランバートルーロシア・バイカル湖というルートの要衝地だそうです。市の人口は450万人、でも市街地は100万超の中国では小さな街です。

 「なんでこんな街にわざわざ来たのかな~・・・・・」
 前日は一度北京に近づいて、焼き芋の美味かった長城?を登ったのでしたが、それから進路を北西にとり、延々と3時間近く走りました。 そうですね、北京を東京になぞらえると、丹沢や秩父辺りを廻っていたのに、突然信州方面に方向転換して、松本か長野辺りにやってきた感じです。

 ガイドのG君、この長城を巡る旅は、北京周囲の東西南北すべてをぐるりと廻るルート設計なんだ と力説していましたから、東の果ての渤海湾の山海関から、西の果てになる この張家口を加えたらしい。

 「うーん、でもG君の説明はちょっとおかしいな・・・・。長城全体より北京にこだわり過ぎてるよ」 
 中国人の現地ガイドの説明に異議を言うのも変ですが・・。 

 余談ですが、ここで万里の長城の全体像を見てみましょう。

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 万里の長城建設の目的は北方の遊牧・騎馬民族の侵入防止です。 ですから、昔の匈奴・モンゴルなどの侵攻防止のために延々と6千キロの壁を築いたのですが、我々の廻った長城は、明朝時代に整備された、北京を取り囲むだけの限られた特殊な長城に過ぎません。 明朝は弱い王朝でしたから、北京を守るのが精一杯だった?

 中国の長い歴史で北京が都になったのはモンゴルの元朝以降で、歴史的に中国の心臓部は、河南省の開封・洛陽と西安を結ぶ辺りでした。ですから万里の長城の本体は、中国の心臓部の北側と、シルクロードの交易を守る部分と言えます。 昔は北京は辺境に近い場所でした。

 訪れた張家口は、遊牧民族と農耕民族の接する場所で、交易の場所でもあり、争いの場所でもあったようです。 こんな場所は中国には一杯あって、万里の長城は、張家口から西へ黄土高原で黄河を渡り、砂と石ころのゴビタンが広がる河西回廊へと続いています。 

 余談が長くなりました。 張家口は本来の長城の始まりと思えばいいのかも。

 「面白いぞ、今日はお日柄がいいのかな・・・。 早朝から結婚式のパレードだわ」
 飾り付けをつけた車が、まだ朝の7時前だというのにホテルを出発。

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 一番前の車に新郎新婦が乗っているのでしょうね。 しかし中国はえらく派手ですね・・・。

 「今日は早めに出発します。 北京方面に向かいますが、5年に1度の共産党大会の開催中なので、検問が多くてどのぐらい時間が掛かるか判りませんから・・・・」 うーん、共産党大会か・・・・。

 まだ早朝なのにホテルを出て、張家口の南にある 「大鏡門長城」とやらへ向かいます。
 僅か10分ぐらいで到着。

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 なんだか変な感じです。 大きな門があるのですが、その向こうにはビルが林立しています。

 「あれ? まだ早すぎて道が閉ざされているジャン」

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 とにかく我々の目的は、なんといっても長城を歩くことです。
 しかし、しかし、どうもこれまでの長城とは様子が大分違う。

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 長城と思しきものは石組が残っているだけで、とても上を歩くような感じじゃない。 
 もっぱら、長城跡の横の歩道を歩いて行くことに。

 ここは北京から遠くて、全然整備されてませんね。 
 これが観光開発されていない、本来の姿なのかもしれません。
 「まるで朝の散歩という感じやね・・・・」

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 朝日の黄色くなった木々が光って、綺麗でした。

 少し広くなっている長城の上に登ってみると、全体の感じがよく判ります。

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 「うんうん、確かに長城だわ・・・・」 まだよく残っている方ですね。
 もっと西の方へ行くと、長城はゴビタンの中で消えてしまっていることも多いですから。

 朝の散歩?を終えて下まで下ってくると、やっと陽が強くなって来ました。

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 長城の下のイチョウが黄色く輝いて、まさに黄金色という感じ。

 その前の広場では親子が凧揚げ。

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 中国でも イクメン が多いですね・・・・・。

 「さー、それじゃ 八達嶺 まで走りましょう。 検問が多いので覚悟してください」
 
 しかし、わざわざ往復で6時間も掛けて、どうしてこの張家口の長城へ来たのかな・・・。
 よく判らん・・・。 まー、いいか・・・・。


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by takeshi_kanazaw | 2017-11-10 08:17 | 万里の長城巡り | Comments(2)
 万里の長城巡りの旅の5日目。 7番目の長城へ向かう。

 この旅は1週間で10ヶ所の長城を廻ったのですが、その記憶がドンドンと薄れています。 それぞれ特徴はあったのですが、なにせ同じ万里の長城ですからね・・・・。 それぞれの長城の名前? もう覚えていませんね・・・。

 この旅行記もそうですが、こうしてブログにでも載せないと、出かけた旅行の中身は私自身が殆ど忘れて行ってしまいますね。 まー、アルツハイマーの進行防止にも役立つし、なるべくブログに残して・・・・。

 7番目の長城は・・・・・・。 
 「そうだ、焼き芋を買って、みんなで食べた長城だ。 あの焼き芋は美味かったな・・・・」
 へんな話ですが、長城のことより 食べた焼き芋のことの方が記憶に残っている。

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 中国式焼き芋器ですね。 3年ほど前に南の江西省でも見ましたから、このスタイルが中国標準?
 中央が火の入るところで、周囲に焼き芋が入り、上の棚は保温用のスペースですね。

 そうでした、7番目の長城は 「黄花城水長城」 というところで、ダムで長城が分断されたところでした。
 この場所はあまり有名な観光地ではなく、ノンビリした田舎風の町でしたね・・・。

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 写真というのは有難いもので、下手な写真でも撮っておくと、薄らいだ記憶が甦って来ます。
 「そうだった、あの町の道路には、焼き芋ばかりでなくて、いろんなお店があったな・・・」

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 昔ながらの 焼き栗 ですね・・・・。 これを見ると、なんだかホットした気分でした。
 そして、いい匂いのするシシカバブーのお店も。

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 右の平たいものは ナン ですね。 シルクロードでよく見る風景。 多分味付けの塩水を塗っていますね。
 店の並ぶ一角ではトランプに興ずる人達もいました。

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 テーブルのスマホの下は現金ですね。 賭けトランプで、何処でも賭け事には熱が入ります。
 食べ物屋があって、その傍で賭け事をやって・・・。 中国の田舎の町角の情景ですね・・・・。
 私はこんな情景が好きですね・・・・・。

 「ホイホイ、立派なネギやな・・・・」  長城の入り口にトラック一杯の太いネギ。

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 北京周辺の中国北部では、このネギの千切りに味噌を塗り、小麦粉を焼いた薄皮(薄餅、バオビン)に巻いて食べる庶民の食べ物があります。 生のネギの刺激と甘い味噌の取り合わせがいい味を出します。 カモの焼いた皮を加えると、あの有名な ” 北京ダック ” になるのですが、別にカモでなくとも、別のものを使っても、結構美味いですよ。 

 そのトラックの横では子供が盛んに写真を撮られていました。 どの国の親も同じことをしますね。

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 そうでした、長城を登った話でした。 チャンと長城を歩きましたよ。

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 この 「黄花城水長城」 は外国人観光客はおらず(我々を除いて)、訪れる人もまばらでユックリムード。
 ヨチヨチ歩きの子供でも登れます。

 上から見ると、長城がダムで分断されたことがよく判ります。

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 どうも我々は分断された一方の川沿いの長城を、登ったり下ったりしながら歩いたようです。
 下に水が見えるというのも悪くないですね・・・。

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 この時は私はあまりみんなに遅れなかったような・・・・。
 いや、やっぱりユックリムードだったかな・・・。

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 ここでも紅葉が綺麗でしたね・・・・・・。
 万里の長城というと、有名な場所は人で一杯ですが、この黄花城水長城のような場所は好いですね。

 所々には、崩れかけた場所もあります。
 仲間のNさん。 「ホー、長城の石組みが判って面白いぞ。 骨柱のように、長い石が入れてあるわ」

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 長い長城を作ったのですから、恐らく構造学に長けた人が居たに違いありません。


 「焼き芋を食いたいな・・・。 Gさん、焼き芋を買おうよ」
 「そうだそうだ、栗も買おう。 なんだか食べたくなって来たぞ・・・・」

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 ガイドのGさん、このオヤジさんと値段交渉の末、2本購入。いや3本、4本?忘れた。 それから栗も購入。
 誰がお金を払ったのか・・・・。 俺だったか、他の人だったか、はたまたGさんだったか・・・。

 「これは結構美味いぞ。 ホクホクで甘さもあって、これはイケル」
 バスの中で、全員で(ドライバーさんも入れて) 焼き芋をパクつきながら次の 張家口という街へ移動です。

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by takeshi_kanazaw | 2017-11-09 07:47 | 万里の長城巡り | Comments(6)
 万里の長城巡りの旅の5日目。 
 テーマパクのような古北水鎮を脱出?して、慕田峪長城(ぼでんよく-ちょうじょう)に向かう。
 6つ目の長城となる。

 よく判らないのですが、どうも我々は北京に近づいていたようでした。
 慕田峪長城に到着して、観光客の多さと、設備の大きさにビックリ。

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 北京市内からここまで一時間おきにバスがやってくるらしく、慕田峪長城は一大観光地でしたね。
 「この長城は登りも下りもロープウエイを使いますよ」 とガイドのG君。
 バンザ~イ!! 私はもう極楽気分です。

 まずは、シャトルバスに乗ってロープウエイ乗り場へ

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 私は高所恐怖症なので、本来ならロープウエイは好きじゃないのですが、今回の長城巡りでは坂をエンコラ登らされるくらいなら、まだロープウエイの方がいいという感じ。

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 このロープウエイ、長かったのか短かったのか記憶が定かでない。 旅の記憶も少し薄れかけています。

 長城に到着。 周囲は意外と木々が色づいていました。

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 「下りもロープウエイということは、この広場に帰ってくることになるんだろう? それじゃ集合時間を決めておいて、自由行動ということにしようよ」 こんなことを言うのは腰の痛い私に決まっています。
 特に異論はなく、各自自由に長城へと。

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 私はこの長城ではまさにノンビリムード一杯。 全くのフリー感覚。
 「うんうん、紅葉が随分進んでいるな・・・。 まー、錦秋の長城 と言ったところやな・・・」

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 この写真、後で思ったのですが、腕のいい人なら結構いい写真になるスポットでしたね・・・。
 紅葉の色は日本のように鮮やかさはないですが、長城と周囲の色づいた木々は絵になりますね。
 光がなかったのが迫力不足の原因? いやいや、やっぱり写真の腕が悪い・・・。

 あんまり汗をかくほど歩かず、まさにカメラを抱えてプラプラ。
 それにしても人が多いですね・・・・。 もう観光地という感じですね。

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 「もう一つ前の砦までプラプラ歩くか・・・・」 気ままに歩いていました。

 なんだかこの長城、急に外人の観光客が目に附きますね。 北京に近いせいでしょうか。

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 この長城はロープウエイもあるし、シッカリした長城ですが、急な場所も少ない。  年寄り向け?

 何気なく歩いていたら、こんな情景が。

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 このご夫婦、それぞれ前に赤子を抱き、外にも子供の手を繋ぎ・・・。
 「子供を連れた外国旅行か・・・。大変やな~・・・・・。 でもなんだか迫力を感じちゃうな・・・・」
 私の若い頃、こんな姿で旅をする気力はなかったですね・・・。

 「それにしても中国の人は自撮りが好きやな・・・・」

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 中国だけじゃない? 日本でも若者は自撮りが普通? 私はスマホも持ってないし自撮り装置もない。

 突然中国女性からスマホを押してくれという依頼が。 中国でも自撮りの得意でない人もいる。
 言葉が通じなくとも雰囲気で判るので、パチリ。 じゃなかったスマホの画面をポンと押す。
 
 袖摺りあうも何かの縁、私のカメラで撮りたいという恰好をすると、3人の中国美女?がポーズを。

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 もう中年ぐらいの年代ですかね・・・。 ごくごく普通の中国女性。 身だしなみは小ざっぱりして、スカーフが日本人より少し派手かな。 化粧を少ししているようですが、日本人とほぼ同じレベル。
 
 海外から来た中国系の人? いや現地の中国人?
 一昔前はその違いがよく判ったのですが、最近は区別がつきませんね・・・。
 それほど確実に中国は豊かになってきているのですね。



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by takeshi_kanazaw | 2017-11-08 08:27 | 万里の長城巡り | Comments(6)
 5つ目の長城、司馬台長城 の下に降りてきた。 もうそろそろ夕日が落ちる頃の時刻。

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 この司馬台長城の麓は、水辺の小さな村(鎮)なので、「古北水鎮」 というのだそうだが、現在の様子は古い家並みなど一切ない。 実に変な雰囲気なのである。
 「こりゃなんだ?  まるで東京の原宿みたいな感じじゃん」

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 周囲の家屋は全て急造のお店。 街ゆく人の多くは中国の若者達。
 「変な所に連れ来られたな・・・・・・」

 とにかく夕飯を食わないと・・・。 案内された店はこん感じ。

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 見かけは古そうだが、そう見せているだけで、中は近代的なフロアー。
 「今夜はシャブシャブですよ。 ゆっくり食べてくださ~い」

 ところが、出てきたのはこんな感じ。 シャブシャブには違いないが、どうも味気ない。
 そうですね、日本で若者向けの無国籍料理のような店がありますね。恰好は整っているけど、味は全然美味くもなく、料金はリーゾナブルというシステム。 あれそっくりでした。

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 「これは・・・・・。 あのダム湖に沈んだ長城近くの、ひしゃげたヤカンの農家飯の方が数段美味いよ」
 まー、目の前の料理、恰好だけはシャブシャブには違いないのですが・・・・。

 「しかし、うるさいな・・・・。 隣のテーブルの若者達か。 周囲の迷惑なんて全く意識さえしてない」
 中国人の煩いことには慣れていますが、元気な若い人ですから、更に大声が響く。

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 我々日本人の老人グループは、どうも場違いの場所で、場違いの食べ物を食している感じ。
 まー、パック旅行ですか、こうゆうこともありますね・・・・。

 食後に街をブラブラ。 スッカリ暗くなって来ました。
 この街は変なのです。 街全体がライトアップされて、まるで映画のセットの中にいるようでした。

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 「この橋の風景が一番綺麗ですよ」 とガイドのG君。

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 映画のセット風ですから、見た目に綺麗に作ってある。
 「なんだか、この街全体が映画のセットみたいなもんや。 セット見学みたいな感じやな~・・・」

 ダンダンと判ってきたのですが、どうもこの「古北水鎮」は、百億円以上の金を費やし、3年ぐらい時間を掛けて作り上げた、全く新しく観光地開発として作られた場所なんだそうです。 

 司馬台長城という観光資源を利用して、ロープウエイをつくり、麓に映画のセットのような街をつくり、周囲にホテルを建て・・・。 ですから、この街に入る時に料金まで取るシステムです。 まさにテーマパーク。

 ちなみに我々が泊まったホテルは、外観は昔風で中は現代風。

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 そして全館が禁煙。(私は対応策を探して、ベランダでタバコを吸ってました)

 ロビーの様子を載せておきましょうか。

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 観光会社が沢山の若者をバスに乗せて、このテーマパークに送り込んでくる感じです。
 外国人は殆どいません。 大部分が中国の若者達です。

 「こんな場所は嫌いや! 早くこんなテーマパークみたいな所から脱出しようよ・・・」 と私。


 この4~5年の中国の観光開発はすさまじい。 有名な九寨溝もホテルが立ち並び、敦煌の莫高窟も変なスタジアムを作ってしまった。 どうも中国の観光開発は、テーマパークづくりのような感性が強くて、昔の長閑なムードがドンドンと壊されていきますね・・・。 そんな開発された観光地に、ワンサと中国人が押し掛ける時代となってきました。

 まー、日本の上高地だって観光開発されてきたわけですが、中国式でいけば、西穂高山荘までロープウエイを引っ張り、上高地を新しいお店やホテルに全部建て替える感じになるのでしょうか。 そしてライトアップして、夜は大劇場でショーを催す。 

 御承知のように中国は土地は国家のものですから、地方政府と開発業者が結託すれば、案外簡単に大規模開発が出来てしまうのでしょうね・・・。 それでも中国人が楽しめばそれでいいのかな・・・。



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by takeshi_kanazaw | 2017-11-07 08:17 | 万里の長城巡り | Comments(2)
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  (司馬台長城歩行は楽じゃない)



 旅の4日目、更に長城巡りが続きます。
 もう5つ目の長城になるのですが、これまで歩いた4つの長城のことを忘れてしまったような・・・。
 1つ目は川に架かる九問口長城、 2つ目は海に突き出た山海関、3つ目はダムに沈んだ藩家口長城、4つ目は確か柿が成っていた黄崖関長城。

 我々のマイクロバスは、少し山の深い感じの場所に入って行きます。 標高1000mぐらいの峰が続き、その峰々に長城が連なっている感じです。
 「有名な金山峰長城は修理中ですから、司馬台長城に行きま~す。上りはロープウエイで、長城を下っていきますよ」 
 シメタ! と思いましたね。 下るだけならこっちのもんだ と。

 ロープウエイで登っていきます。

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 山の峰に連なる長城が見えてきました。 結構高いところにありましたね・・・・。
 ロープウエイの終着場にこんな看板が。

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 「あれ? 下るだけじゃないんだ・・・・。 山の峰に作られた長城を歩くことになるのか・・・」
 そうなんですね、どうも私の勝手な思いこみでした。 現実はそんなに甘くない・・・・。

 長城への坂道が結構キツイ。

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 長城の上にたどり着くと、なんと急な上り坂の石段が待ち構えていました。
 「あんなところは登らないぞ。 俺は下り専門や!」

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 それでも、下るだけじゃなくて、アップダウンが至る所にあるんですね・・・。
 「ふー、今日の長城歩きは、プラプラと長城を下るだけと思っていたのに・・・。あ~あ・・・・」
 どうして長城を10か所もめぐるツアーに乗ってしまったのか・・・・。 後の祭りですね・・・。

 この日の行程は元の場所に戻ることはないので、とにかく皆と同じように歩いて行かないとイケナイ。
 やっと一つ目の砦に到着。 ふー・・・・。

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 添乗員のS嬢、私が一番遅いことを意識して、ちゃんと見守りをしてくれてます。 おおきに・・(彼女は京美人です)
 タバコが吸いたいな・・・・・。 辺りを見渡して・・・・。 こんな場所にも禁煙のマークが。

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 この娘を写真に撮っている女性、綺麗な英語を喋る人で、日本にもよく行っているとか。こんな中国人が多くなって来ましたね・・・。 長城の上で中国の変化を肌で感じることに。

 この司馬台長城は歩いて登ることも出来ます。 このカップル、下から歩いてきたようです。

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 加油! 加油!  (シャユー! 中国語で頑張れという意味) どうも女性の方が強いようです。

 まー、全体としては下る道なので、意外と?私は皆に遅れることもなく、逆に先行するケースも。
 下りは私にとって楽ですが、膝に不安のある人は逆に下りの方がつらいことも。

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 結構急な坂が多くて、この長城はとても馬では行き来出来ませんね。 死馬台という別名があるらしい。

 とにかく全体としては下りでしたから、グループと逸れることもなく何とか麓の川近くまで下ってきました。

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 両岸に長城が迫って、中央に吊り橋が掛かっています。 
 川沿いの紅葉が綺麗でしたね・・・・・。

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 中国では珍しい情景ですが、何かカエデの木のようでした。

 「うーん、下りだけと思っていたのにな・・・・・。 疲れたな~・・・・・」


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by takeshi_kanazaw | 2017-11-05 07:57 | 万里の長城巡り | Comments(4)
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  (普陀宗乗之廟の門に陽光が)

 承徳にある清朝の避暑山荘の近くに、乾隆帝は熱心なチベット仏教信者だった母のために作ったという、お寺というか、ミニポタラ宮という感じの廟がある。 普陀宗乗之廟というらしい。

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 清王朝とチベット仏教の取り合わせは一見奇妙に思えるかもしれませんが、かなり濃厚な関係があったようです。 ご存じのようにモンゴル人の多くがチベット仏教を信じており、清王朝の満州族も同じくチベット仏教信者が多く、モンゴルと同盟関係を保ちつつ、チベット仏教の大施主の地位にあったらしい。

 余談ですが、清王朝の版図はかなり大きく、漢や唐の時代を上回る。 東北地方は満州族の故郷であり、モンゴル族やチベット族とは同じチベット仏教を信じる同盟者的性格。更に西のウイグル族は種族的に近い古トルコ族です。 要するに漢民族と敵対していた周囲の民族とは、全て同盟関係が結べる間柄だったようで、清王朝の大きな版図は、満州族が周辺の部族を制圧したわけではなく、基本は同盟関係に近かったと想像できます。

 清王朝の建物に残る碑文は、満州語、モンゴル語、チベット語、ウイグル語、そして漢字の5か国語書かれているケースを見ますから、清王朝は東アジア世界を中心とする世界国家だったともいえます。 まるでモンゴル族が作り上げた元王朝の再来、というイメージもあったようです。

 「また登るのか・・・。 寺院に来てもすぐ上に登りたがるな・・・・」

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 チベットのラサにあるポタラ宮もそうですが、長い階段を登って行くように設計されている。

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 100段近い石段をヤッコラさ。 石段を上がるのは長城だけではないのです。

 上にはチベット仏教らしい、沢山の旗の吹き流し。

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 「30元(約500円)出せば、旗に名前を書いて吹き流しにしてくれますよ。 お金、幸運、健康と3色の旗がありますが、皆さんどうですか?」 ガイドのG君がそういう。
 「そうか、じゃー俺がやってみようか・・・」  私は気が向くと時々変なことをします。

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 左の女性はこの廟のスタッフ。 添乗員のSさんが私のカメラでパチリ。

 自分で縄を引っ張って、旗を柱の上まで上げます。

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 願いことは?  腰が痛かったので、健康を祈願ですね・・・・。

 「えー? まだ上に登って行くの?  俺は祈願したばかりだから、無理はしない・・・」
  一人で待つことにしました。 上に登って腰が痛くなったら30元が無駄になる?

 ポタラ宮のように上からの眺めがいいですね。 秋ですね・・・。

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 霞んで見難いですが、前方の小山の向こうに、清朝の避暑山荘があります。

 皆が帰ってくるのを待って、入口の場所に戻っていきます。 秋の日差しがまばゆい・・・。

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 「30元も出して祈願したから、これからは長城が歩けるようになるね」
 「それとこれとは話が別や。マイペースが第一や」


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by takeshi_kanazaw | 2017-11-04 07:52 | 万里の長城巡り | Comments(6)

海外や国内の適当に撮った写真の記録


by takeshi_kanazaw