小樽から札幌へ。 札幌に来たのは初めてでした。
北の大地の都。 なんとなくそんなイメージだったのですが、札幌の街中はビルが一杯だし、道には車が溢れています。 なんと、札幌の人口は190万人超なんですね・・・。
最後の宿は、大通り公園とすすき野の間にある 狸小路の一角のビジネスホテル。
「車の運転で疲れたけど、晩飯は外で食うか・・・・」
狸小路は大都会によくある、アーケードに商店と食堂が混在する通り。

翌朝、せっかくだから? 少し近辺をウロウロ。
雨の大通り公園ですね。 札幌というと、この公園の映像がよく出ます。

「あ~、市電が走ってるわ」

もうしもう一回北海道へ来ても、都会は寄りたくないですね。
やっぱり北海道は、果てしなく広がる大地と自然が一杯の場所がいいですね・・・。
「さー、名古屋へ帰るぞ!」
千歳から名古屋へのフライト。
「飛行機の飛ぶ1万メーターの上空では、何時でも空は青空なんだ。」

「ほら、北アルプスはまだ雪の中だよ」

名古屋空港に着いた途端、妻殿の第一声。
「ア~・・・。いい天気だわ。 久し振りに太陽を見たわ」
TV報道を見ていると、連休中も北海道では雪が降ったようですね。
「やっぱり北海道は夏がいい。 これからは値段だけじゃなくて、季節を選ばなくちゃ」

やっと 小樽 へやってきました。
小樽といえば、 歌謡曲の小樽の女(人) ですかね・・・~小樽は寒かろう、東京も・・・・~
「う~ん・・・。 これが小樽の町か・・・・」 一見 何処にでもある大きな港町。
「此処の売りは 小樽運河ね。 古い倉庫の並ぶ運河が売りなのよ」

「ふふふ、あれは面白い情景だ・・・」
運河沿いの歩道でお爺さんが昼の弁当を食べていたのですが。

「まだお爺さんがメシを食べてんのに、カモメがおこぼれちょうだい と待ってるんだ」
そのうち、ゆっくり食べていられなくなったのか、オジイさん。 とうとう弁当の半分をカモメに食べさせていました。

「そういえば昼だな・・・・。 我々もメシを食うか・・・・」
小樽へくれば、海鮮ですよね・・・・。
妻殿が注文したのは イクラ・ウニどんぶり。

「よくそんなものが食えるな~・・・。 生臭くて俺は嫌だよ」
「これは贅沢なのよ。 ウニとイクラが一杯のって。 北海道ならではだわ」
私? 単純に ホッケの塩焼き。

この汚れた店に、ちょっと面白いものが。


そろそろ札幌へ行きましょうか・・・。
よく知りませんでしたが、層雲峡というのは結構有名な温泉地なんですね・・・。
旅の3日目、朝の5時ごろ目が覚めましたが、もう朝日が昇っています。
北海道は随分と朝が早いですね・・・・。

珍しく、ホントに珍しく太陽が顔を出して、温泉郷に朝日が・・。

「確かこの近くに滝があったような・・・・」 と妻殿。
「なんだ、層雲峡に来たことがあるのか。」
「もう相当前に友達と来たけど、観光バスだったから何処に来たのかよく覚えてなかったの」
よくありますね、そんなこと。
滝とやらを探したんですが、雪の中でよく判りません。
「あれじゃないの? ほら、岩の間の雪の中から水が流れてるよ」

この層雲峡は大雪山から流れる川が、多くの滝をつくっているらしい。
「もう少し近くに行かないと、よく見えないな・・・・」
でも前は川ですし、何より雪の中ですからね・・・

なんか雪の温泉郷巡りをしている写真のようですね・・・。
この場所は、東に大雪山、十勝岳が望め、なだらかな牧草の丘が広がっている長閑な場所。
初夏にはラペンダーの花もさくので、北海道へ来た人はよく立ち寄るところです。
「確か、富良野だったか美瑛だったか忘れたけれど、セブンスターの丘とか、ケンとメリーの木だとか、あったような気がするけどな・・・」 前に道東を廻った時に記憶ですが。
「何?そのセブンスターの丘なんて」
「むかしCMに使った場所らしくて、それを観光地にしてしまった話さ。 とにかく車で一回りしてみようか、そんなに広い場所じゃなかったと思うよ」
そうなんです、美瑛や富良野は人気スポットなんですが、丘以外はね・・・・・。
この季節、ラペンダーは咲いてませんし、緑の牧草もなし。
「ふーん・・・。これが美瑛の丘ね・・・・。 緑もないわね・・・」

「セブンスターの丘って看板が見つかったけど、そのCMを見てないし、何処がその丘なのか、皆目わからないわね」
「多分この辺じゃねいか。 俺もよく知らないんだ」
なんとなく、それらしき丘です。

「この木はケンとメリーの木だよ。 これは間違いないよ、自信がある」

「日産のスカイラインの宣伝さ。 ケンとメリーの 愛のスカイライン を知らないの?」
まったく ミーハー族 の老人?夫婦ですね。
この美瑛の丘も、またまた寒々とした風景ばかりでしたね・・・。
この季節ではしょうがないですね・・・。 やっぱり初夏か真夏がいいですね・・・。
丘の麓には彼方此方にフォームが散在します。

「青い池に行きたいんだけど。 どうも美瑛の近くらしいんだけど、場所がよく判らない」
「フムフム。 それで、今日の泊まりは何処だった? 層雲峡? 層雲峡って何処にある?」
その日の予定を、夫婦で小さな地図とにらめっこしながら・・・・。
まー、我家では何時ものパターンなんですが、北海道の距離感がイマイチの二人。
私は道東を旅した時美瑛に立ち寄ったので、なんとか美瑛まではたどりつけます。
「青い池ね・・・。 何か目印の固有名詞を探してよ。 山とか川か町の名前とか・・・」
「どうも白金温泉方面らしいのね」
とにかく、美瑛の町から大雪山の方面へ。

妻殿が助手席で目を凝らして探し当てた 青い池 なるものの入り口。
「あれ? 立ち入り禁止の柵があるけど、誰かが倒して入ったみたい」
「雪で立ち入り禁止にしてあるのか・・・。 せっかく来たのに・・・・」
少し無理をして、柵を乗り越えて車を入れたのですが・・・ すぐに雪でストップ。
でも此処で引き返すのもシャクなので、 私が徒歩で少し中へ歩いて。 まー斥候兵ですね。
雪が一杯ですね・・・・

今回は雪靴なんて履いてないですから、足元はもうずぶぬれ。 チラッと何やら青い池らしきものが。
「100mぐらい歩けば、青い池 があるみたいだ。 頑張ってみるか?」
言いだしっぺの妻殿、 後には引けませんよね。
老夫婦?が手に手を取り合って雪の中を・・・。 やっと池の淵に。

これまでも妻殿は 青い沼とか、青い海に興味があるようです。 どこかで、綺麗な青い水のいい写真を見たのでしょうか。
「雪が一杯で、とても池の周りは歩けないぞ」

「もう少し先まで行けば、池がもっとよく見えるわ。 ちょっと先へ行こうよ」
やけに頑張りますね、妻殿は。
やっと白樺の木が途切れた場所にたどりつきました。

湖水や沼の写真を撮るには、雨が降っている時はあまり青い色が映えないもんです。
どうもこの池、美瑛川の工事で出来た堰止湖みたいで、比較的新しい。
カラマツの枯れ木が池の中に立っています。

妻殿はかなり必死でシャッターを押していたようですが・・・・。
この青い池。 悪くない被写体ではあるんですが、小雨の降る雪の中ではね・・・・。
「帰りは大丈夫かな~・・・。 雪の中をあの車で越えられるかな・・・・」
「うーん。チョット心配だわね・・・・」
出来上がった写真だけ見ていると、面白い場所だったと思われるでしょうが、現実は雪と冷たい雨との決闘をしていたんですね。
全然北海道らしい風景がないですね、このブログ。
さー、美瑛に引き返しましょう。

支笏湖から、札幌の奥座敷 といわれる 定山渓温泉 にやってきました。
「鯉のぼりね・・・・。 そういえばもうすぐ端午の節句だけど、寒そうだね、鯉のぼり」
北海道旅行で札幌の泊まりは、この定山渓温泉というのが定番?
来られた方も多いかもしれませんが、定山渓温泉はなんと札幌市南区なんだそうです。
支笏湖でも小雪交じりの雨でしたが、この定山渓温泉は川沿いにあるので、風も吹いてました。 風にたなびく鯉のぼりなんですが・・・・。
鯉のぼりと言えば、五月晴れの青空に泳ぐイメージ。
しかし、雪の北海道では少々趣きが異なりますね。

この北海道の旅。 晴れた日はありませんでしたね・・・・。
支笏湖から定山渓温泉への道で見かけた黄色い花?
「土手に咲いている黄色い花はなんだい?」
「うーん・・・。 多分フキノトウだわね」

でも、桜の散った名古屋から来た我々。 やっぱり雪の北海道はまだ冬の感じですね。
帰名してからも北海道の天気予報を見ていましたが、やっぱりゴーデンウイークには雪も降っているようですね。
先週の北海道は、ズーと小雨交じりで、山の中では小雪が降っていたんです。
旅の始まりは千歳空港のカーレンタルの車庫からですが・・・。
「あれ? このパック旅行では地図やコース案内は全くないの?」
この旅は、飛行機代+カーレンタル代+3泊のホテル代=一人当たり4万9千円 でした。
しかし、この旅行に関する案内などのサービスは一切なし。 値段が安いからね・・・。
「何処へ行こうか・・・・」 とレンタルした車に乗ってから相談?
おかしいでしょう? 北海道へ行こうと来たのに、何処へ行くか決まっていないなんて。
「函館に行ってみたいな~」 と妻殿。
「今日の泊まりは札幌に近い定山渓だろう。 もう午後の2時だから、函館は無理だよ」
北海道のことは全く素人?の二人。 北海道の距離感がイマイチなんですね。
北海道は本州の半分ぐらいの広さ。 千歳から函館は150キロぐらいあるんです。
小さな地図とにらめっこして・・・・。
「支笏湖が近そうだから、支笏湖にしようか・・・」
実にいい加減な 旅人二人ですが、まー、似たもの夫婦なんですかね・・・。
カーナビを頼りに 支笏湖 にやってきました。
「小雪交じりの雨が降ってるよ」

支笏湖はカルデラ湖で周囲に温泉があったり、いい場所らしいのですが。
さすがに観光船も、小雪交じりの雨の中、手持無沙汰の様子。

しょうがないから? 近くの喫茶店に飛び込んで、温かいコーヒーを飲んで・・・。
「支笏湖もいいけど、寒いから今夜の宿の 定山渓 へ行った方が安全かな。 こんなところで雪に閉じ込められても大変だし・・・」
何を見に支笏湖へ来たのかよく判らないですね、これじゃー。

とにかく峠を越えて、定山渓へ向かうことに。

やっぱりこの旅行は準備不足でしたね。 温かい名古屋で考えるほど北海道は甘くない?

「北海道へ行こうか」
今年の2月に沖縄に行ってきましたが、なんとなく、ホントになんとなく、 夫婦で話がまとまり、4月24日から27日まで、北海道の道央(大雪山をぐるりと廻る)旅へ。
「連休は混むし、旅行代金が高いから、連休前がいいわね」
「4月下旬の北海道はどうなのかな・・・・。 まだ寒い? イヤ桜が咲き始めている?」
とにかく、名古屋から飛行機で千歳空港に降り立ち、レンタカーで道央を走ることに。
「もう道には雪はないし、楽になってますよ」 とレンターカー屋さん。
確かに都市部の道には雪はないのですが・・・・・。
しかし、しかし。 少し山の中へ入って行くと、雪の中。
「やっぱり北海道は春になってないわ!! 桜なんて咲いてるはずがないわ!」
もう桜も散った名古屋から来た老人?夫婦。
「わざわざ温かいところから寒い北海道へ来て、雪の中で遭難なんて様にならないな・・・」
必死になって慣れない車の運転を続けていました。
まー、そんな感じで北海道の道央を、エンコラと走ってきました。
昨日帰って来たのですが、疲れて写真の整理がまだつきません。
疲れましたので少し朝寝をしてから、写真の整理を始めることにします。
とにかく 疲れた!