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 タコ社長とゴーン会長

 日産自動車の旧会長 カルロス・ゴーン氏 の東京地検の逮捕が話題となっています。

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 経営危機だった日産自動車をV字回復させた、世界的にも有名な経営者と言われています。昨年11月に金融商品取引法違反容疑で逮捕され、長期の留置が続いています。

 「有罪か無罪かは別にして、ゴーンさんはどうも会社を食い物にしていたような感じだな・・・。日本人の社長さんに対するイメージからすると、違和感を感じちゃうのは私だけかな・・・」

 話は全く飛びますが、映画の「フーテンの寅さん」で必ず登場する 「タコ社長」
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 寅さんの叔父夫婦の団子屋に隣接する、朝日印刷という中小企業の社長さん。いい仕事が取れなくて、工場の機械も古くて儲からない。 彼は工場の傍のボロ屋に住み、自家用車も持たずに何時も小さなバイクで得意先廻り。 

 タコ社長は何時も寅さんと喧嘩しているが、最後の彼の名文句は「てめいなんかに中小企業の経営者の苦労が判ってたまるか!」 と喚く。しかし、従業員である寅さんの妹さくらの婿のひろしに、尻を叩かれるように必死で経営している始末で、決して優秀な経営者ではない。

 でも、私はこのタコ社長が好きなんですね・・・・。 ボロ屋に住み、小さなバイクに乗り、従業員に頭を下げて働いてもらい、それでもなかなか儲からない。 経営者としては優秀とは言えないけれど、従業員からは愛されている社長さん。 いいんじゃないですかね・・・。 感覚が古い?

 さて、経営学を少しかじった者としては、会社というのは収益を上げて出資者に還元するのが本筋で、出資者から経営を託された社長がいくら高給を取ろうと、キチッと経営をしていれば問題ないと理解しています。 日本人にはどうも馴染めないですが、世界的にはそんな論理がまかり通っているのではないでしょうか。

 今回のゴーンさんの問題。
 単に日産という会社の事件にとどまらな問題を含んでいますね。
 根底にあるのは、会社というものに対する、日本人と他の国の考え方の違いでしょうね。 日本人は会社は従業員を中心とした ” 皆のもの ” という感性が色濃くあります。 しかし、他の資本主義の国では ” 会社は出資者のもの ” という基本的な考え方でしょうか。

 フーテンの寅さんのタコ社長。 彼が優秀な機械を導入して従業員を首にし、上がった会社の収益で豪邸に住み、外車を乗り回し、家族と豪遊し始めると、皆はスグにソッポを向くでしょうね・・・。


 今回は全く論理的な話ではなかったですが、人間は感情・感性がが基本で、理屈や法律は後でこじつけるものではないでしょうか。 それぞれが感じ取るものの方が重要な気がしますがね・・・。
by takeshi_kanazaw | 2019-01-16 11:22 | 時事放談 | Comments(7)
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 2018年も過ぎていきますね・・・。 久しぶりの時事放談です。

 今年のニュースの主役は、なんといっても アメリカ大統領のトランプさん でしょうか。

 最初の頃はトランプさんの言動に注目してましたが、そのうちに ” またか、また変なこと言っとるな~ ” と、思うようになってしまいました。 経済や政治の専門家さんのいう解説も、判ったような、判らんような・・・。

 難しいことは判らんけど、私などは簡単に言えばこんな風に考えます。
 「トランプさんのいう アメリカファースト というのは、要するに、” 自分が良ければそれでいい。 人のことなど知ったことか ” ということやろ。」 

 植物も人間も歳を取っていきます。 私も最近自覚症状がありますが、人間は歳を取ると身体も思考も柔軟性を失って、人の言うこと聞かず、片意地に自己主張する傾向があります。 昔のパターンに固執して、現状を認めない・・・。 そうそう、古い体質の企業もそうなって没落していきますね・・・。

 「人間も企業も歳を取っていくように、国家も歳を取っていくもんやな・・・。 アメリカのトランプさんの主張は、古き良き時代のアメリカを取り戻そう という気分がプンプンしてる。 アメリカ国民が彼を支持しているということは、アメリカという国が年老いてきたということかもしれん・・・」

 サボテンも若い時は瑞々しくて、花も咲きます。 でも歳を取ると棘もマスマス硬くなり、本体そのものも硬くなっていきます。 枯れていくサボテンからアメリカを連想するのは可哀そう? でも棘を硬くしてる所なんて、そっくりなんですがね・・・。 このサボテンはもう花は咲きませんよ・・・。

 棘を硬くしたアメリカに対して、他の国はなるべく近寄りたくない。 アメリカを避ける国が増え、そのうち嫌われ者になり、世界の孤児になって行く? まー、そこまではないでしょうが、これまでのような頼れる国でなくなったことはハッキリしてますね。 大きな棘を意識しつつ、少しづつ離れていくのが賢明な考え方でしょうか。

 
 話は変わりますが、近世から近代の西洋文明の発展の精神的支柱になったのは、アメリカ合衆国の独立宣言と、自由・平等・友愛を目指したフランス革命であると習いました。 1776年のアメリカ合衆国独立宣言は「すべての人間は生まれながらにして平等であり、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられている」 とあります。

 西洋列強は沢山の悪辣なこともやりましたが、世界の多くの人がフランス革命やアメリカ独立宣言の精神は人類の共通の物として受け入れ、現代に至るまで、西洋文明=グローバルスタンダード という風潮で来たように思います。

 どうでしょうか、現在のアメリカ、現在のトランプ大統領の言動。
 「トランプさんのいう アメリカファーストは アメリカ独立宣言の精神の放棄や! ということはこれまで西洋文明が担ってきたグローバルスタンダードなんて、これからはなくなるわけや」

 新しい時代はどうなるのか・・・。
 中国?  イヤイヤ、何と云っても昔から 中華思想 の国です。 グローバルスタンダードに成れないですね。  これからは世界共通の目標や基準なんて観念は生まれないのかもしれません。

 2018年、後世の歴史家は、この年を大きな歴史的ターニングポイントと位置づけるかもしれません。
 それは 西洋文明が世界の主役から退くきっかけとなる トランプ大統領の年だったと。
by takeshi_kanazaw | 2018-12-30 08:14 | 時事放談 | Comments(4)
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 数週間前のニュースだったか、中国の少数民族ウイグル人が、中国政府によって100万人も軟禁されていると報道がありました。 このニュースはアメリカの人権団体が主張した内容を、日本のマスコミが紹介する形で報道されたのですが、日本ではあまり注目されていません。

 ウイグル族は中国・新疆ウイグル自治区を中心に住む800万人の民族で、古トルコ族と言われて漢民族とは全く違う人種です。 宗教はイスラム教。 20世紀には東トルキスタン共和国という国でもありました。
 
 このウイグル族が住む新疆ウイグル自治区は、まさにシルクロードのど真ん中で、シルクロード好きの日本人にはお馴染みの場所でもあります。 私も1990年から4度も旅してきましたが、砂漠の広がる広大な大地と雪を戴く天山山脈がそびえ、その雪解け水で潤されたオアシスが点在します。

 ウイグルの人達は人懐っこくて踊り好きで、シルクロードを旅する我々を歓迎してくれました。
 そして、オアシスの町では、朝夕にはコーランのお祈りが朗々と響き、長閑な時間が流れていました。

 しかし、2016年の4度目の旅では、状況が一変していました。
 朝夕のコーランの祈りの声も全くなく、街角には中国軍の戦車と兵隊が立っていました。
 「オカシイな・・・・。 どうも変だな・・・・。 これは中国の弾圧が進んでいる・・・」

 現地を10日間旅したのですが、町の彼方此方にあるスローガンも変でしたし、何よりのウイグル人達の表情が、過去の人懐っこさを失っていました。

 カシュガルにある、中国で最大のイスラムモスクである、エイティガールモスク。 祈る人もいなければ、実に静かな、まるで死んだようなモスク状態。 その種族の宗教を奪うのは大変なことですね。
 そこにたたずんでいた一人のウイグルの老人。

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 彼の視線の先には、漢族の中国共産党幹部とおぼしき一団が、このモスクの視察をしている姿がありました。 どうも中国共産党の指示で、ウイグル族は大衆の前で祈るのは禁止されているらしい・・・。

 私のような観光者の眼にも、ウイグル族に危機が迫っているような感じがありましたが、日本のマスコミは全く無関心でいます。 イスラムとの戦い=テロとの戦い=正義 という単純なプロパガンダが独り歩きしていますが、現場は全然違っている場合が多いのではないでしょうか。

 なお中国政府の主張は、「ウイグル族に対する教育のために行っている」
 昔、日本陸軍が、植民地化した朝鮮にも同じようなことを言ってましたね・・・。

 興味がある方は、このブログのカテゴリ 「新シルクロードの旅」 をご覧ください。
 全体は観光旅行記ですが、旅先の彼方此方で見た、ウイグル族の置かれた現実の姿が判ると思います。
by takeshi_kanazaw | 2018-10-17 08:26 | 時事放談 | Comments(4)
 今日は「敬老に日」だそうですね。 確か敬老に日は9月15日? 何時から月曜日に移動したのか・・・。

 この私も老人の仲間入りをしているようです。 何歳から老人? よく判りませんが、最近は腰も痛いし、記憶力も大分衰えてきました・・・。 まごうことなく 老人 になってきました。

 人間の老いについて、なぜか不思議と吉田兼好の徒然草の一節が頭に残っています。
 「命長ければ辱多し。長くとも、四十に足らぬほどにて死なんこそ、めやすかるべけれ。」

 兼好の時代の40歳は現代に置き換えれば60歳? イヤイヤ、70歳?
 要するに、老醜を曝す自分の姿を考えるだけでも 嫌になるということでしょうか。
 確かに、世に言う 老害 と思える方々がチラホラ。 本人は気づいていないのかも・・・。

 生き物の世界は何処でも、老い ということはありますが、割合ドライになっているような気がします。

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 上の緑の部分は現役? 下の茶色の部分は 老いて枯れていく部分。 根から吸い上げた水は主に現役の部分に注入され、茶色の部分はやせ細って、やがてカラカラになり下に落ちる。 そうしないとこの植物は生き残っていけないわけですから、当然と言えば当然。 ” 自然の摂理 ” ですね。

 時々見かけるのですが、下部の枯れ始めた部分を切ってしまっているケースもあります。 人間でいえば 姨捨(おばすて)のようなものでしょうか、次世代優先のために老いた部分を捨てるわけですね。

 人間社会では昔から 敬老精神とか長寿を祝う習慣があります。
 一種の美徳とされていますが、それは若い世代の負担の上に成り立っているのかも。
 敬老精神は老人にとってはまっこと有難いことですが、これは 自然の摂理 に反してる???

 老いた私が云うのも変ですが、老人大国日本 は、喜ぶべきことか、危機感を持つべきことか・・・。
 なんと70歳以上の人口が、総人口の20%を超えたそうです。
 そろそろ若い世代の負担も大変になっているのではと感じたり・・。
 「老人にも生きる権利はあるぞ!」 

 どうしますかね・・・。 
 吉田兼好は 四十にして・・・ と言いながら、67歳まで生きたそうです。
 
 「まー、秋の紅葉は枯れいく葉が色づいて、見事な情景を作ってる。 そんなこともあるんだから、俺も死ぬまで生きていくか・・・。紅葉のようにいかないかもしれんが・・・」
by takeshi_kanazaw | 2018-09-17 08:12 | 時事放談 | Comments(6)
 月に一度ぐらいのペースで、長男の嫁が子供を連れて我家へ来る。
 まー、爺婆に孫の顔を見せるための、心使いと言ったところかも。

 「うーん、先月は歩き始めてと思ったら、もう靴まで履く様になったのか・・・・」

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 おまけに自分で玄関の扉を開けようとするまでに。
 「人間の赤ん坊というのは、ドンドンと急ピッチで成長するもんだわい」

 子供が歩けるようになって、知恵も出てくると、母親というのは大変。
 まさしく、子供に振り回されているようです。
 それに、子供を連れて外へ出るのは、またこれが大変なようです。

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 長男の嫁、背中には、おむつや食事や、もろもろの物を入れて担いでいました。前には子供抱っこするベルトのようなものをぶら下げています。
 「えらいこっちゃな・・・・。 母親というのは大変や・・・・」

 同時に、嫁の方も嫁いできてから、だいぶ変わってきました。 少し大人になったというか、シッカリして来たように思えます。 特に子供が出来てからは、スッカリ母親風に大変貌。 
 「この子のためなら、槍が降ろうが嵐が来ようが、大地が避けようが、私がこの子を・・・・」
 そんな図太さというか、頼られる側、育てる側になったからでしょうかね・・・。

 女性の時代だとか、輝く女性をもてはやす風潮があります。
 「キャリアウーマンもイイかもしれんけど、子育てに専念している女性も凄いじゃないか・・・・」
 私はそう思うのですがね・・・・。そういう私も、昔から女房が子供を育てるのは当たり前 と思っていましたが、客観的に見ると、やっぱり子育てした妻殿の方がエライし、人類に貢献していますね・・・。

 古いかもしれませんが、「良妻賢母」 という言葉を思い出しました。 もう死語かな?
 夫婦や子供などの事は、それぞれの都合があって、一概には言えないかもしれませんが、人類が営々と営みを続けてこれた基本は、次の世代へのバトンタッチ。 その主役は子育てのママさん達。

 子育て支援も重要ですが、その前に 子育てのママさん達に、栄誉と苦労への感謝の気持ちを込めて、金メダルをあげたらどうでしょうか。 

 今回の時事放談、チョット何時もと違いました。 
 そろそろ歳かな・・・。
by takeshi_kanazaw | 2018-09-16 08:38 | 時事放談 | Comments(6)
 台風21号による関西地区の大被害に、北海道の地震の惨事。
 まさに自然災害の多い日本を実感しますね。 当事者の皆さんは大変だと心配するばかりですが。

 これらのニュースを見続けていましたが、その流れの中で、日本人の凄さというか、素晴らしさを感じることが、多々ありました。 何時も辛口の云いたい放題の時事放談ですが、今回は日本人の再発見というと大げさですが、あまりマスコミでは取り上げなかった視点で感じたことを・・・。

 第一は、日本人のガマン強さというか、冷静な対応です。

 普通はこんな大災害が発生すると大混乱となって、暴動や、略奪事件などが発生する国が多い。だいぶ前のニューヨークの大停電の時、各店に略奪者が一杯押し掛けました。 しかし、大阪でも、北海道でも、みんなこんな時こそお互い様だとガマンをして、冷静に対応されていました。

 大阪空港では一昼夜足止め。 しかし、8千人のお客様は先を争うことなく整列してバスを待ちました。
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 関西空港側の不手際がないとも言えませんが、それでも打ちこわしなどの暴挙は全くなし。

 停電が続いた北海道。 緊急の買い物をコンビニで待つお客さん。 チャンと並んでいます。
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 コンビニ側も、停電の中でも必死で店を開けたんでしょうね・・・。 コンビニやガソリンスタンドが襲われたという話は全くありませんでした。

 「そんなこと当たり前だろ! こんな時に騒ぐ奴は人の風上にも置けない奴だ!」
 そうなんですよね、それが日本人の感性なんですね・・・。 いやいや、これは凄いことなんだと思いますよ。

 第二は、献身的な早急な救援活動。

 地震で埋まった家屋を掘り起こそうと頑張る消防隊。
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 地震発生の日に、すぐに駆け付けて救援活動をしておられました。 一刻を争う活動であることを十分判っての行動ですが、それにしてもその敏速な行動にはビックリですね。 これが出来る国は少ないですね。

 すぐに駆け付ける自衛隊。
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 自衛隊は大きな器具や専門的技術、土砂の撤去や飲み水の提供など、幅広い活動が出来る優れもの。要請があれば間髪を入れずに出動するのも凄いです。

 消防隊や自衛隊の救援活動は見慣れた情景になっていますが、よほど日頃の訓練と準備をしていないと、これほど敏速には動けるものではありません。 救援活動を行う一人一人の方の、意識と実力があればこそだと思いました。

 第三は、早い復旧を実現する頑張り。

 関西空港は、被災後3日目に部分的ではありますが、飛行機を飛ばしました。
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 水の被害というのは怖いもので、至る所で漏電の心配とか、発見できない不具合が出るのもです。恐らく、技術関係者を中心に、まさに夜も眠らずに復旧活動を重ねた結果だと思います。 この ” 頑張り ” は称賛に値すると思いますね。 まだまだ本格的な復旧までは時間が掛かりますが、それを実現するには現場の多くの人の頑張りに依存するところ大です。

 停電が続いた北海道。 被災後2日目でかなり回復し、新千歳空港や新幹線も復帰。
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 この停電は北海道電力のシステム上の弱点もあったようですが、復帰にはそんなことを議論していても始まらないので、とにかく現場の関係者が知恵を出して ” 頑張る ” しかない。 経験したことがない事態ですから、このケースも現場の昼夜の頑張りがあったに違いありません。

 日本人は、本当に 頑張る ンですね。 特に現場の人の頑張りには頭が下がりますね・・・。


 日本人について、最近の若い奴は! とか、変な奴が多くなった! とか、色々意見がありますが、どうしてどうして、日本人も捨てたもんじゃないないですね。 我々日本人は自分では気づいていないかも知れませんが、この国は凄い力を保持した国民で支えられていますね・・・。

 一つだけ疑問に思うことが。
 そんな国民が選んだ政治家が、どうして立派な国民の代表らしくないのでしょうかね・・・。





 
by takeshi_kanazaw | 2018-09-08 09:31 | 時事放談 | Comments(8)
 今年はまさに酷暑が続きます。  ズーと甲子園の高校野球を見ている時間が多いですね。

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 今年は100回目の記念大会だそうですね・・・・・・。
 戦争中には甲子園大会は中断があり、多くの若者が野球をできず、戦地へ行かざるを得ないことも。

 今日(8月15日)は終戦記念日、甲子園でも戦争で亡くなった人に、全員で黙とうが。

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 夏の甲子園高校野球は平和の象徴的な意味がありますね・・・・。
 高校生球児(当時は中学生球児)に、武器を持たせたのは大人たちなんですからね・・・。
 「どうして戦争になったのか、だれが戦争をしようとけしかけたのか・・・」

 8月になると、広島・長崎の原爆投下や各地の空襲の話。 そして数々の戦争中の悲しい出来事が報道されます。 私は戦中生まれですが、赤ん坊だったので、全く戦時の頃の様子はわかりません。 田舎なので空襲もなく、親戚に戦死者もありませんでした。

 各種のテレビ報道やドラマでしか戦争のことを知りませんが、原爆の怖さや疑獄のような様に胸が痛みますね・・・・。 
 「誰がこんな生き地獄を招いたのか・・・」

 私が先の戦争を肌で感じたのは、35年ぐらい前に仕事で出かけた中国・南京。 いわゆる日本軍の南京虐殺事件の現場、頭蓋骨が幾層にも重なっていました。
 「足を踏んだ人は忘れても、踏まれた人はそのことを忘れない」 その時に随行した仕事を一緒にやっていた中国人女性の言葉。 彼女は祖母を日本兵に殺されたと云っていました。 南京の現場では日本刀を掲げて、” 4人切りの〇〇 ” という見出しが付いた、当時の日本の新聞記事が張られていました。

 戦争の話の大半は、原爆や空襲を受けた被害者の話が多いし、食べ物不足や戦死者や家族の苦労話ですね・・・。 それ自体は実に貴重な過去の事実なのですが、反面、どうしてそうなったのか??? という視点が殆ど語られない・・・。 なんだか軍部の一部が悪いことをしたというイメージ。

 「それで話は終わりなの? 愛国心を叫び、若者を戦地に送った先生はいなかったの? 戦争協力と叫んだ地域の組長さん達、提灯行列の先頭に立った地区の婦人会の顔役さん達。 そんな多くの人こそ戦争を勧めた加害者じゃなかったの?」 こんなことを言うと嫌がれますし、非国民! という言葉が出そう。

 恐らく誰もが嫌なんですよね、そんな視点で戦争を回顧するのは。
 「当時の雰囲気はそんな生易しいもんじゃなくて・・・。 仕方なかったんだ・・・・・」
 「神国・日本が負けるはずがない。 大東亜圏を築く使命を果たそうと、本気でそう思った」


 話は現代に飛びますが、現内閣の「モリ・カケ問題」 
 官僚の 忖度(そんたく) が原因とされていますが、 恐らく戦争が起きる時も、天皇への忖度、軍部への忖度、周囲への忖度、 それぞれ自己保身で戦争への道を進んだのでは・・・。 忖度は官僚だけでなく、我々の中にもありますね・・・。 

 南京占領の提灯行列をした国民に少しでも加害者意識があったら、非国民と言われることを厭わない、個人主張があったら・・・・。 現在も国会議員は国民が選びます。 ヒドイ議員が多くて、政治家=嘘つき というイメージしかないのですが、それは被害者意識に陥っていて、その国会議員んを選んだのは我々だという、一種の加害者意識が必要かもしれません。

 終戦の日。 今必要なのは被害者意識より、あの戦争を起こしたのは日本国民であり、加害者であるという意識も必要ではないでしょうか。 変な内閣が生まれる原因は、それを選ぶ我々国民にあるのですから。
by takeshi_kanazaw | 2018-08-15 13:37 | 時事放談 | Comments(2)
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 6月20日、朝日新聞の朝刊に載っていた 風刺漫画。
 作者の やくみつる さん、なかなか上手いこと表現してますね。

 そうですね、6月12日に行われた 米朝会談の後、随分空気が変わりましたね。
 気が付くと、日本はまさに この風刺漫画 の感じですね。
 アメリカ追随の安倍外交、トランプに梯子を外されて、オタオタしています。

 さて、12日の米朝会談はテレビで生中継を見ていました。

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 「な~んだ、これは政治ショウみたいな感じやな・・・」
 しかし、ドンパチをやるよりはマシですね。 その点は評価する方が多いのでは。

 天邪鬼の私。 重要会談ではあるのですが・・・。
 「まるで西部のカーボーイ帽をかぶった不動産屋と、山賊上がりの三代目の手打ち式みたいな気もする。 世界平和とか人権問題とか、民族自決など、普遍的な理念など全くないな・・・」

 この米朝会談が、宥和政策のために第二次世界大戦の原因となった1938年のミュンヘン会談と同じになるかどうかは、北朝鮮の今後次第で、もう少し時間が必要かも。 ちなみにヒットラーはミュンヘン会談後、オーストリア併合、ソ連侵攻と拍車がかかりました。北朝鮮は軍事大国ですから軍部の動きがどうなるか。

 1週間が過ぎてみると、私にはアメリカと北朝鮮の真意はこんな感じに受け取れるように。

 アメリカ。 トランプさんは自国第一、いや自分の支持者第一。アジアの事なんか真剣に考えない人。
         これは日本にとって外交の基本的枠組みが変わってしまいますね・・・。
 北朝鮮。 金さん、意外と経済復興に舵を取りたい模様。 今のところ中国ペースで事が進んでいる。
        経済的に豊かになれば状況も変化する? いやいや、そんなに甘くないか・・・。

 さてさて、トランプさんに梯子を外された安倍外交。
 何時までも 最大限の圧力 拉致 なんて云っていると、ますます外交音痴のレッテルが本物に。

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 安倍さん、凄く頭が痛いことと思われます。 国会で特別外交委員会でも開いて、野党の先生方も批判ばかりでなくて、今後の東アジア外交への現実的なビジョン・提言をしてくれませんかね・・・。

 実は日本と北朝鮮は外交が樹立しておらず、戦争が終結していない状態にあります。 先の朝鮮南北会談で目標となった朝鮮戦争終結の話。 そのすぐ後には日本と北朝鮮の外交樹立の話が問題化します。 そこで重要な課題は 北朝鮮への日本からの戦後賠償の話。

「北朝鮮への戦後賠償? そんな話は聞いてないよ」 という声がありそう。
1965年に大韓民国に提供された1080億円の経済援助金という形で、南朝鮮とは決着。 しかし北朝鮮とは全く支払われておらず、当時南朝鮮に支払われた1080億円は現在では1兆円を優に超える金額です。

 ミサイル、核、拉致 と云ってきた安倍首相。 第二次大戦前に日本が朝鮮を植民地支配したことや、その後の戦時賠償の話は全然していません。この安倍さんの一連の発言は、国民へのミスリードだと思います。この点は日本のマスコミも同様です。 まるで戦前の鬼畜米英と言っていた感覚と似ています。

 我々も少し冷静になって、ジックリと考える時かもしれません。 政府の云うことやマスコミの情報に踊らされてはイケナイ気がしますね。 外交は理念も重要ですし、一方、現実も厳しいことが発生するし。しかし、現状ではあまりにも我々は北朝鮮の事や朝鮮族の事を知ら無すぎるし、相手の云うことを判断できる情報を持ち合わせていない・・・。 好き嫌いは別にして、隣国ですし、無視はできませんね・・・。
by takeshi_kanazaw | 2018-06-21 10:34 | 時事放談 | Comments(0)
 昨日・本日のニュースのトップ記事は、「日大アメフト部事件」 と 「安倍内閣の森・加計問題」

 日大アメフト部の危険タックル問題は、選手の記者会見でどうも真実が見えてきた気がしましたが、昨日夜の監督・コーチの記者会見は、何とも言い訳ばかりで・・・。
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 アメフトはやったことがないし、あまり見たことがない。 まさに門外漢ですが、テレビで記者会見の様子を生で見ると、発言内容だけでなく、発言者の表情、眼の動き、言葉の強さ、など、その人の人間性や裏にある事実を感じ取れるような気がします。
 「どうも日大のアメフト部は変な体質やな・・・。 その原因は監督さんのお人柄にあるみたいやな・・・」
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 直接指示したかどうかの問題ではなく、そういう組織を作った責任を自覚されてないみたい。

 同日国会で問題になったのは、財務省から森友関連の破棄された文章が出てきた話。
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 安倍首相、財務省の事ばかり言っておられますが、財務省の職員は誰のためにそんなことをしたのか? 日大アメフト部の選手が危険タックルをしたこととよく似てる。
 「どうも安倍内閣は変な体質やな・・・。 その原因はトップの安倍首相のお人柄にあるみたいや・・・」
 加計問題、いくら国会で議論しても、次から次と真実?と思われる物が出てきます。
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 愛媛県知事は抑え気味の発言ですが、「地方をバカにしている!」 と怒っておられますね。

 アメフト問題と安倍内閣。 全く次元が異なる話ですが、一般大衆の臭覚からすると、奇妙に同じ臭いを感じ取ってしまいます。 匂いというのは習慣性があって、溶剤などを扱う職場の公害が起きる大きな原因となります。 アメフト競技や政治の世界に居る方は、その世界に慣れてしまって変な臭いにも鈍感になってしまっているのかもしれません。

 「そうやな・・・。 同じ臭いがする原因は共通してる体質のせいかな・・・」
 1、結果至上主義
   大学スポーツの本質とかけ離れた勝利第一主義と 国民奉仕を無視した選挙勝利第一政治。
 2、トップの強権主義
   監督は王様見たな絶対者、首相官邸中心の強権政治。
 3、トップの方のお人柄
   あくまでも俺の指示じゃないという監督、私と家族は全く関与していないことを強調する首相。

 この二つの組織では、トップのせいで多くの関連者の方々に犠牲者が続出していますが、トップは依然として自覚症状がないままのような気がしますね。 私などは外野席から見ている観衆みたいなもんですが、観衆にまでその腐ったような臭いが漂ってきますが、どうでしょうか・・・。
by takeshi_kanazaw | 2018-05-24 08:24 | 時事放談 | Comments(8)
 昨日は朝からズーとテレビで、韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩主席の会談を見ていました。
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 昨年の9月に私はこのブログで 「朝鮮族の滅亡」 というパロディを書いたことがあります。
 あの当時はまさに戦争勃発前夜、そんな雰囲気さえ感じられる状況でした。
 その後、冬季オリンピックを契機に状況が好転し始めてきたのは喜ばしいですね。

 しかし、テレビで生に観るというのは好いですね・・・。 それぞれの表情、雰囲気が直に伝わります。
 マスコミや政府報道などでは判らない、その場の雰囲気や、それぞれの性格まで感じ取れます。

 私は朝鮮語は全く判らないのですが、テレビ映像で見た素直な感じとしては、これまでのマスコミを通じて伝えられてきた感じとは、大いに異なる印象を持ちました。 主に2点です。


 1点目。
 「金正恩(キムジョンウン)氏は、頭がいい人やな・・・。 指導者としての力量がありそうや」

 会談の冒頭に、彼がこの会談へ来た気持ちを語った場面がありました。 割合素直に、正直に気持ちを吐露している印象を受けました。 歴史観や事実把握はなかなかのものでした。
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 これまでマスコミに登場する金正恩の姿は、北朝鮮のテレビの作られたものが多く、実際の姿や声を聞くのが初めてでした。 今回のライブで流れる声や表情は、これまでの報道とは随分違いましたね。

 争いというのは、相互に相手のことをよく知らずに、または誤解の上に立った決定で起きますよね。
 「待てよ、コイツ何考えてんやろか・・・。 うーんそうか、アイツの立場に立てば、そう云うかも知れんな・・・」
 とにかく直に会って、よく話す。 これは大事だと痛感しましたね。


 2点目。
 「文在寅と金正恩は二人とも朝鮮族や。 同じ民族なんやから、同じ土俵に立てる場面も出てくるわ」

 一般に首脳会談と言えば、相互に通訳が随行します。 でも二人はまさに二人っきりで話せます。
 午後の会談の途中で、二人が庭を歩きながら話し込んでいる場面が流れました。
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 この時の二人の表情が印象的でしたね・・・。 
 何か真剣に相談している感じすらしましたね。 音声は取れてないので何を話していたのか・・・。

 これは米トランプ大統領の事を朝鮮族の二人が分析してるんじゃないか・・・。  そう思いましたね。
 ” トランプは直感的に判断するから、気をつけろ ”
 ” こんな感じで持っていきたいけど、どう思う? ”
 ” それはマズイゾ。 こんな風に言ったらどうだ・・・”
 ” うーん、そうか・・・・”
 あくまで私の勝手読みですが・・・・。

 この二人の朝鮮族の指導者は、朝鮮半島の未来をどうするか という同じテーマがあるようです。
 その主テーマが本題で、対米、対中国、をどうするかは、同じ朝鮮族として考えて行こうと思ってるのかも。
 まー、それぞれに自国内の事情を抱えているわけで、それを含めて二人で話し合っていくようになるかもしれませんね。 特に北朝鮮の軍部との関係をどうするかは微妙でしょうね・・・。

 
 以上が私の感想でした。 随分勝手読みかもしれませんが・・・・。

 その後の日本のマスコミ報道は変でした。
 相手側の思考を考慮せず、もっぱら日本の眼でしか事態を見ていない。 これまでの歴史や未来を見据えるという大局観に欠けていると感じましたね。 外交音痴になっているような雰囲気がありますね。

 時々生意気な意見を載せる このブログの 時事放談。
 まー、こんな意見もあるのか と読んでくだされば幸い。
by takeshi_kanazaw | 2018-04-28 10:42 | 時事放談 | Comments(4)

海外や国内の適当に撮った写真の記録


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