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カテゴリ:時事放談( 237 )

 長寿社会になって来て老後が長くなり、その長い老後を暮らせる金があるのか?

 政府の金融審査会なるものが報告書をまとめたらしいのですが、そのキャッチフレーズ的な文言が 「標準世帯で云うと、老後は2000万円不足しますよ」 その根拠をまとめた図がインターネットに載っていましたが。

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 「ふんふん、我家より収入が多くて支出が少ないな・・・。 でも、まー似たり寄ったりか・・・・」
 我家では毎年100万円づつ預金が取り崩されて、この図より赤字幅は大きいようです。

 自営業の方では随分事情が変わるでしょうが、サラリーマン所帯だった多くの人は、その金額に幅があるものの、「老後資金が必要。 そんなこと政府に言われんでも、自分のことやから知っとるわい!」

 この審査会の言わんとするところは、むしろ若い現役諸氏に対する資料提供的意味が強いようです。

 「なんでこれが問題なんや??」

 どうも、安心した老後を保障するなんてイメージを売り込んできた 政治家にとっては、” 老後の不安を煽り立てるもので、妥当ではない ” なんてヘコ理屈をこねて、報告書を受け取らないらしい。

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 「笑っちゃうな・・・。 何処を向いて政治をなさってるのか、サッパリ判らん」

 この報告書は年金制度が主題ではないけれど、収入の主たるものが年金なので、避けて通れない。
 現役の諸氏は老後の資金問題の前に、「年金制度そのものが維持できるの?」 という先見予知能力が働いている。 自分達で老後資金を2000万円用意しろ という前に、政府は年金制度がチャンと維持できるという、数字的な納得説明をしろ! という方が先決ですよね。

 私は今の年金制度は維持できないと考えている。

 現在老人に分配されている年金は、老人達が振り込み続けた年金でなく、現役の諸氏から吸い上げた金であります。世代間扶養という方式なんだそうですが、要するに今働いている人達に金を払わせて、老人は年金を得ているわけです。 ですから、老人が増え、若い人が減れば、成り立つはずがない。

 この世代間扶養のシステムが上手く運用できるのは、” 国の経済が成長している時で、なおかつ労働人口が増加している時に限る ” と思います。 そんな時代では、年金を払う側の労働者も企業も負担感が少ないし、少ない老人に多額の年金が払える。 これからは全てが逆になります。

 こんなことは素人の私でも判りますが、もっと精密な予想分析はそう難しくないはず。 国の経済成長率や労働人口推移、年代別人口割合など、統計法の回帰分析を使って、色んなケースの予想が簡単に出来ます。年金問題は、得られるべき財の世代別分配方法ですから、かくケースごとにそれぞれの分配方法をぶっかければ、数字はドンドンと出てきます。

 年金を決めるのは、国でもなければ政治家でもありません。 稼ぎ出す金は国民が稼ぎ出すのですから、その金を原資とする年金は、政府の物でも、ましてや政治家のものでもありません。 年金システムを変えるのは国民であり、国民の総意で決定されるべきものです。

 「選挙の前やから、この問題で国民を刺激するなよ・・・・・」 なんという貧弱な考え方。
 野党の方も、批判ばかりで、年金構造の全容を明確にして、その対策案を提示できてはいない。

 「昔、親戚の明治生まれのおバーチャンが、” お上の世話には絶対ならない ” と、町の高齢者に対する補助金を拒否して、毎日夜なべ仕事していたな・・・」  我身は自分と家族で守るか・・・・。
by takeshi_kanazaw | 2019-06-15 14:08 | 時事放談 | Comments(3)
 1989年、6月4日、中国北京の天安門で発生した、民主化を求めて集結していたデモ隊に対し、軍隊が武力行使し多数の死傷者を出した事件、いわゆる「天安門事件」から30年が経ちました。

 この事件には少し臨場感がある経験をしたので、特別な想いがあります。

 「そうか、もう30年が過ぎたのか・・・・」
 実は、この事件が発生する1か月前、私は天安門広場に居ました。 デモに参加していたわけではなく、日本の旅行社が企画した ” 中国鉄道3000キロの旅 ” で、我々日本人ツアーだけの専用列車に乗って上海から、南京、洛陽、西安、大同と中国各地の観光地を巡り、最終地の北京に来ていたのです。

 一ヵ月後にそんな大事件が発生するなんて、予想もしないでノンビリとゆったりと旅してました。
 その旅の出発地の上海での記念写真ですが、12両編成の汽車に我々乗客は僅か24名という変なツアー。

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 もう中国ではこんな古いタイプのジーゼル機関車は走っていませんね・・・。
 何とも贅沢な、ノンビリしたムードが現れていませんか?

 この旅の途中で、同行の添乗員の小王(王ちゃん)がさかんにラジオで、政府幹部と自由化を求める学生代表との会談を聞いていたり、テレビでもそんな放映が流れていて、なんとなくザワザワした雰囲気でした。
 
 民主化支持者だった胡耀邦元総書記の死がきっかけで、天安門に10万の人が集まり、胡耀邦の追悼と自由化の高まりが大きくなったのですが、ソ連のゴルバチョフが訪中する予定もあって、政府は何とかこの集会を解散させたいという気分に追い詰められていたようです。 確か、その時の総書記の趙 紫陽が集会の学生たちの中に乗り込んで、直接会話も行われていました。

 「趙 紫陽と学生たちは話が出来るんだけど、党の長老たちが頑固でどうにもならないみたい」 と小王。
 自由化を求める学生には一般市民も応援する雰囲気があり、党幹部の汚職を非難する声もありました。もう少し集団が統制を取れて、感情的にならずに中国の未来像を描ける人たちだったら、違った展開になっていたのかもしれません。 一党独裁の弱点でしょうか。

 その時の党の長老筆頭は 鄧小平。 彼は1970年代からの 文化大革命 で、何度も失脚し、子供も紅衛兵に殺されているそうです。 ” 文化大革命の再来!! ” と彼は感じたのかもしれません。 チャンと学生たちとの対話が進んでいればと、思うのですが、それは後の祭りですね・・・。

 文化大革命、毛沢東の派閥争いと言われていますが、この期間は10年ぐらい中国は大混乱、数千万人の死者も出て、多くの中国人が被害者であり、加害者でもあった大事件。 この間に中国のGDPは下落して、等しく貧しい生活が美徳とされていました。

 天安門事件の根っこには、文化大革命の大混乱再来 に対する共産党幹部の恐れがあったと思います。

 そして、6月になって、とうとう軍の出動となった。

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 この写真は天安門事件を象徴する画像としてよく登場しますが、こんな綺麗ごとではなかったようです。

 天安門事件の実態映像は世界に流れ、私もジーと見ていました。 我々が見たのは多分アメリカCNNの映像だと思われますが、中国政府は報道管制をして、中国国内には流れていなかったようです。 後日多くの中国人にこの事件のことを聞いても、全く映像は見ていなかったし、事件そのものについても詳しく知りません。

 まー、本当に中国人が知らないのか、知っていても触れたがらないのか判りませんが、いまだにこの事件の記事をインターネットに流すと、すぐにシャットアウトされるそうです。 このブログもシャットアウト?

 この天安門事件は、一般に自由化を求める人民への共産党の圧力というパターンで捉えられます。 現地で感じた雰囲気から、私は少し違う感覚が残っています。 まー、第三者的見方に過ぎないのですが・・・。
 
 一つは、自由化運動に統制が取れていなかったし、混乱が全国広がっていました。 鄧小平が文化大革命の混乱再来を危惧したのも、あながち弾圧一辺倒とも言えないところが。 ただ、軍隊の若い兵士は任務遂行をしたのでしょうが、自由化の意味など理解していたとは思えない。 これが軍隊の怖い所ですね。

 二つ目は、中国の歴史です。 中国は長い歴史を持っている国ですが、その大半は異民族支配と国が分裂した状態が長い。 そして、時の王朝が倒される時には、決まって流民が溢れて大混乱の中で倒れています。そして、国が混乱した19世紀から20世紀前半には、実質的に外国の植民地状態でした。

 チョット単略的な言い方ですが、「植民地状態や無政府状態になるぐらいなら、民主化・自由化などはなくても仕方ない。 とにかく国内の混乱は絶対避けるべし」 という感覚でしょうか。

 世界第二位の経済大国になった中国、まだ同じような感性を維持しているのかもしれません。中国人は基本的には個人主義でお金大好き人間ではないかと思います。為政者は、その13億人の民をまとめる方を優先し続けるのかもしれませんね・・・。

 天安門事件から30年、いまだにこの事件の真実や論評は明らかでない。
 豊かになっていく中、中国は何処に行くのでしょうか・・・・。
by takeshi_kanazaw | 2019-06-04 10:07 | 時事放談 | Comments(2)
 私は生まれつき 怠け者 なのであります。
 特に仕事を止めてからは、全く気が向くままの時間を過ごすのが大好きな 老人 というスタイル。
 生活するために働いている人も多いのに、年金者はもっと社会に感謝しろ! そうですね・・・、確かに。

 妻殿が知人から戴いた花が窓辺に飾ってあるのを、まさにボケーと見ている。
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 桜の時期も過ぎて、色んな花が一杯咲き初めたようですが、わざわざ撮りに行く気も起きない。
 庭に自分で花を植えたらどう?  ・・・・そんなメンドクサイことが出来るか!

 老人には、 教育・教養が必要なんだそうです。
 教育・・・・ 今日行くところがある。 教養・・・・・ 今日やるべき用事がある。
 私は教育・教養はないですね。 よく言われるボケ防止なんて大嫌い。 社会貢献活動なんて出来る人間じゃないし、地域の人と交流なんてメンドクサイことは苦手。 そういえば、毎年のように出かけていた海外旅行も、禁煙ホテルが多くなったので、それに腹を立てて行かなくなった・・・・。ボケに向かってまっしぐら?


 最近老人が起こす痛ましい自動車事故のニュースが多いですね・・・。
 これはイケマセンね・・・。 ボケるのは勝手だけれど、交通事故で人に迷惑を掛けるのはダメですね。
 
 ところで、75歳になると、高齢者のドライバーにお国が強制的に認知機能検査なるものをやる。 この話は既にこのブログで載せたのですが、先日その結果が郵送されてきました。

 「うん? 96点???。 オカシイな・・・、70点ぐらいだろうと思ったのに・・・・」
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 自分の点が把握できないというのは、そもそもボケの始まりだと思うけど・・・・。

 車の運転は認知機能だけじゃなくて、運動神経の衰えも重要だから、この検査はそんなに有効かどうか判らないですね。 まー、この認知機能検査結果、私は現在の所は 滅茶苦茶にボケてはいないですよ ぐらいなところでしょうか。 とにかく車の運転には注意しなきゃ・・・。

 老人大国日本。 いよいよ国も対策会議を始めたようです。
 昔は武士も町人も農民も、歳を取ると家督を譲って隠居したものです。 チャンと能力の衰えを考え、社会システムとして隠居するのが良いとしたのでしょうか。 最近は世の中が核家族化して隠居できなくなった老人が増え、オレおれ詐欺に引っかかったり、高齢ドライバー事故を起こしたり・・・。

 隠居制度。
 隠居すると財産管理は後継者に引き継がれますから、老人が詐欺に引っかかることもない。(生前の財産分与の税法改正が必要になりますが・・・)
 自動車の運転のような危険な行為は禁止。 高齢者ドライバー事故は起きない。
 その代り、隠居者の面倒は全て後継者が見るから、国の社会保障費は要らない。 

 我家は?  やっぱり核家族化して老人夫婦は隠居してませんね・・・・。 今の所、事件は起きていませんが、将来は判りませんね・・・。

 隠居制度、これが一番の老人対策かもしれません。
 まだ政界や実業界で 老害 をまき散らしている方も見られますし、そろそろ日本では再度、隠居制度 を復活?してはどうでしょうか。 隠居すると全権を後継者に譲り、その指示に従わねばなりませんから、老人は教育・教養より、隠居の心得を勉強しないといけないことになりますが。 もちろん後継者は隠居者に敬老精神で接してもらう必要もあります。

 老人大国日本、身近な重要課題には違いないですね・・・・。
by takeshi_kanazaw | 2019-05-17 10:30 | 時事放談 | Comments(6)
 最近アメリカの対中国に対する関税が大きな問題になっています。

 ” アメリカファースト ” ばかり声高に唱えるトランプさん。 貿易赤字解消とアメリカの古い産業の雇用復活を目指して、中国製品に高い関税を掛ける政策を矢継ぎ早に実行に移しています。経済大国世界第一位のアメリカと第二位の中国の貿易戦争の様相を示してきました。
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 今後の日本の景気はどうなるか? 株価はどうなるか? 消費税の10%移行は?
 私のような浮世離れした年金生活者は、まるで他人事みたいに感じてしまうのですが・・・。

 「長い歴史の流れの中では、景気がどうのとか、株価など些細なことだわ。100年後、200年後を考えると、こんな米中貿易戦争なんて当然起こることや・・・」

 トランプ大統領が選出された時、このブログで私は 米没落の始まり?」 と書きました。 アメリカファーストということは、他人のことは知っちゃいないということですから、もうアメリカは世界の盟主の座を放棄したことになります。
 今回の中国に対する関税もその流れですから、今後もアメリカは自分中心に物事を進めますね。
 さ~、これからどうしますかね・・・・。

 暇人の私は単純に考えて、 他の国は次のような戦略を取らざるを得なくなると思います。

 まずは中国に集中している生産拠点を東南アジアなど他の地域に拡大せざるを得ない。
 しかし、恐らくアメリカは将来移転先の地域にも、中国にやったようなことを仕掛ける。
 結局はアメリカは信用出来ないから、貿易はアメリカ以外に拡大しようということに。
 世界の貿易からアメリカを除外する動きがジワジワと広がりますね・・・。
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 あんまりアメリカばかりを見ていてもショウガナイ?

 中国の ” 一帯一路 ” 戦略。 アメリカ抜きの中国中心の世界構築に拍車がかかるでしょうね。
 中国とEU、ロシア、東南アジア、アフリカ・・・。ドンドンと貿易量が増えるでしょう。 大きな中国の生産力を維持するにはそうするしかない。 今回の米中貿易戦争は、かえって中国に新しい戦略を取らせる大きな契機になるかもしれません。

 変な話と思われるかもしれませんが、中国4千年の歴史の中で現在の共産党王朝の中国は、漢の時代より強く、盛唐の時代に匹敵する力を持とうとしています。民主主義とか人権主義という西洋文明の価値観などとは異質の世界ですが、中国世界の価値観も存在するわけですから、無視できません。

 どうも時代の流れはアメリカを去ろうとしているような気がします。 恐らく 世界貿易の基軸通貨になっている ドル をどうするか、ドル決済を止めて、新しい基軸通貨を作る動きが出てくるでしょう。 それが実現した時、世界はまた新しい時代を迎えるに違いないでしょうか。 インドなどの南アジアも中国に匹敵する経済大国になる可能性がありますし、これまでの欧米中心の世界とはおさらばかも。

 さて我が国日本は?

 トランプさんのご機嫌伺いに終始しているわけでもないでしょうが、アメリカ追随でどちらかというと中国嫌い。マスコミの眼もアメリカばかり見ています。 まー、5年、10年は仕方ないでしょうが、100年後はどうなんでしょう。 
 しかし、日本人は結構 シタタカ ですから? 政府がどう云おうと、日本の経済人達は先の先を見て立ち回るんじゃないでしょうか。 景気や選挙より、先を見る人がチャンと居ると思いますがね・・・・。
by takeshi_kanazaw | 2019-05-14 12:11 | 時事放談 | Comments(2)
 久し振りの時事放談です。

 タイで3月24日に民政移管の総選挙が実施されました。

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 軍政の流れを継続しようとする国軍派と、それを阻止しようとするタクシン派が拮抗しているようです。タイの政治の仕組みは外国人から見ると よく判らない 点が多くて・・・・・。

 私はそのポイントは 「タイの政治構造は、王室が絡む二重構造にある」 と感じています。


 私がタイに2003年~2006年に数回長期滞在でバンコクに住んでいました。
 当時も黄シャツ(王権派)と赤シャツ(タクシン派)の権力抗争でデモが頻発、空港閉鎖などもあって混乱が続き、国軍の出動でデモ鎮圧されるということがありました。 その後、2014年以降、国軍の軍政がひかれたようです。その間の実態は経験していませんが、どうも一連の流れのように感じます。

 さて、タイは日本と同じ 立憲君主国 です。
 しかし、日本とはだいぶ様子が異なり、国軍の最高司令官は国王です。 国軍は王様の軍隊という性格をぬぐえ切れていません。また、王室に対する無礼な言動には 不敬罪 がありますので、タイでは王室への批判コメントはあまり出てきません。 それに、毎日朝の8時と夕方6時には街に国歌が流れて、歩行者は立ち止まって黙礼をしています。 そんなお国柄です。

 それでは王政の圧政下にあったかというと、そうでもない。 むしろ、これまで国民は王室には尊敬と親しみを強く感じています。 それは前国王の ラマ9世(プミポン国王)の個人的な卓越した資質 にその要因があります。

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 この人はアメリカ生まれ、スイスで大学生活中に急遽18歳でタイの王様になった人です。 この王様の性格を表す事柄では、タイの王様プロジェクト が挙げられます。 行政の仕組みを越えて、彼は直接一般大衆への事業を率先して実施。 例えば農村へ出かけて、農村における集落と田圃、水の管理などの村全体の設計図面を作り、現場の指揮を執るなど、実務的でかつ現場主義です。タイで初めて農村に粉ミルクの工場を作って事業化させた話もあります。

 この王様が凄いのは、これまでタイで政治混乱が発生すると調停役をやってきました。 もめている当事者双方を呼んで直接調停をするのですが、王様の眼光が鋭くて、それだけで事件が解決する。国民は王様の調停に納得し、何処かで王様を頼っている節が見られました。

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 ひれ伏しているポーズはタイの王様への習慣ですが、テレビで見た王様の表情は眼光鋭くて、首相でも全然太刀打ちできないほど威厳が感じられます。

 そんな国王の振る舞いは国民の尊敬を集め、タイでは王様への敬愛と仏教への信仰が基本となっていました。 その後タイも経済発展が続いて民衆の力もついてきて、農村への政策で人気を集めた タクシン首相 が誕生して、少し様子が変化してきます。

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 彼は中国系の客家の両親を持つ事業家。 電気関係の事業で成功した人らしい。

 巷の噂ですが、タクシン首相の登場時には、プミポン国王は当初タクシン首相をかっていたそうです。ところが、タクシン政権では汚職まがいのことが増え、彼の親族中心の急進的な手法に、「彼はやりすぎだ」 と云ったとか。逆に、これも巷の噂ですが、タクシン首相は「今の国王が死んだら俺の天下だ」と云ったとか。

 現王様のラマ10世(当時皇太子)は、偉大な父親に比べられてあまり人気がないし、奇行と言われる行動も見られたことから、タクシン首相の言動は王室に不安を与えたことはゆがめないようです。

 その後の黄シャツと赤シャツ騒動、2014年の軍政移管、そして今回の民政移管総選挙の流れの底には、常に王室とその擁護勢力と、タクシン派とよばれる民衆のパワーの抗争がある。

 外国人から見ると、軍政対民衆 という単純な構図に見られます。しかし、民主主義というのは一方でポピュリズムという面もありますから、穏健な立憲君主制の方が良いという人もあるでしょう。 タイの人の心中はよく判りませんが、軍の後ろには王室があり、軍政はイマイチだけれど、必ずしも王室を打倒しようとは思っていない面もありそうです。

 このタイの二重権力構造。 今後はどうなっていきますかね・・・・。
by takeshi_kanazaw | 2019-03-26 11:20 | 時事放談 | Comments(6)

 タコ社長とゴーン会長

 日産自動車の旧会長 カルロス・ゴーン氏 の東京地検の逮捕が話題となっています。

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 経営危機だった日産自動車をV字回復させた、世界的にも有名な経営者と言われています。昨年11月に金融商品取引法違反容疑で逮捕され、長期の留置が続いています。

 「有罪か無罪かは別にして、ゴーンさんはどうも会社を食い物にしていたような感じだな・・・。日本人の社長さんに対するイメージからすると、違和感を感じちゃうのは私だけかな・・・」

 話は全く飛びますが、映画の「フーテンの寅さん」で必ず登場する 「タコ社長」
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 寅さんの叔父夫婦の団子屋に隣接する、朝日印刷という中小企業の社長さん。いい仕事が取れなくて、工場の機械も古くて儲からない。 彼は工場の傍のボロ屋に住み、自家用車も持たずに何時も小さなバイクで得意先廻り。 

 タコ社長は何時も寅さんと喧嘩しているが、最後の彼の名文句は「てめいなんかに中小企業の経営者の苦労が判ってたまるか!」 と喚く。しかし、従業員である寅さんの妹さくらの婿のひろしに、尻を叩かれるように必死で経営している始末で、決して優秀な経営者ではない。

 でも、私はこのタコ社長が好きなんですね・・・・。 ボロ屋に住み、小さなバイクに乗り、従業員に頭を下げて働いてもらい、それでもなかなか儲からない。 経営者としては優秀とは言えないけれど、従業員からは愛されている社長さん。 いいんじゃないですかね・・・。 感覚が古い?

 さて、経営学を少しかじった者としては、会社というのは収益を上げて出資者に還元するのが本筋で、出資者から経営を託された社長がいくら高給を取ろうと、キチッと経営をしていれば問題ないと理解しています。 日本人にはどうも馴染めないですが、世界的にはそんな論理がまかり通っているのではないでしょうか。

 今回のゴーンさんの問題。
 単に日産という会社の事件にとどまらな問題を含んでいますね。
 根底にあるのは、会社というものに対する、日本人と他の国の考え方の違いでしょうね。 日本人は会社は従業員を中心とした ” 皆のもの ” という感性が色濃くあります。 しかし、他の資本主義の国では ” 会社は出資者のもの ” という基本的な考え方でしょうか。

 フーテンの寅さんのタコ社長。 彼が優秀な機械を導入して従業員を首にし、上がった会社の収益で豪邸に住み、外車を乗り回し、家族と豪遊し始めると、皆はスグにソッポを向くでしょうね・・・。


 今回は全く論理的な話ではなかったですが、人間は感情・感性がが基本で、理屈や法律は後でこじつけるものではないでしょうか。 それぞれが感じ取るものの方が重要な気がしますがね・・・。
by takeshi_kanazaw | 2019-01-16 11:22 | 時事放談 | Comments(7)
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 2018年も過ぎていきますね・・・。 久しぶりの時事放談です。

 今年のニュースの主役は、なんといっても アメリカ大統領のトランプさん でしょうか。

 最初の頃はトランプさんの言動に注目してましたが、そのうちに ” またか、また変なこと言っとるな~ ” と、思うようになってしまいました。 経済や政治の専門家さんのいう解説も、判ったような、判らんような・・・。

 難しいことは判らんけど、私などは簡単に言えばこんな風に考えます。
 「トランプさんのいう アメリカファースト というのは、要するに、” 自分が良ければそれでいい。 人のことなど知ったことか ” ということやろ。」 

 植物も人間も歳を取っていきます。 私も最近自覚症状がありますが、人間は歳を取ると身体も思考も柔軟性を失って、人の言うこと聞かず、片意地に自己主張する傾向があります。 昔のパターンに固執して、現状を認めない・・・。 そうそう、古い体質の企業もそうなって没落していきますね・・・。

 「人間も企業も歳を取っていくように、国家も歳を取っていくもんやな・・・。 アメリカのトランプさんの主張は、古き良き時代のアメリカを取り戻そう という気分がプンプンしてる。 アメリカ国民が彼を支持しているということは、アメリカという国が年老いてきたということかもしれん・・・」

 サボテンも若い時は瑞々しくて、花も咲きます。 でも歳を取ると棘もマスマス硬くなり、本体そのものも硬くなっていきます。 枯れていくサボテンからアメリカを連想するのは可哀そう? でも棘を硬くしてる所なんて、そっくりなんですがね・・・。 このサボテンはもう花は咲きませんよ・・・。

 棘を硬くしたアメリカに対して、他の国はなるべく近寄りたくない。 アメリカを避ける国が増え、そのうち嫌われ者になり、世界の孤児になって行く? まー、そこまではないでしょうが、これまでのような頼れる国でなくなったことはハッキリしてますね。 大きな棘を意識しつつ、少しづつ離れていくのが賢明な考え方でしょうか。

 
 話は変わりますが、近世から近代の西洋文明の発展の精神的支柱になったのは、アメリカ合衆国の独立宣言と、自由・平等・友愛を目指したフランス革命であると習いました。 1776年のアメリカ合衆国独立宣言は「すべての人間は生まれながらにして平等であり、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられている」 とあります。

 西洋列強は沢山の悪辣なこともやりましたが、世界の多くの人がフランス革命やアメリカ独立宣言の精神は人類の共通の物として受け入れ、現代に至るまで、西洋文明=グローバルスタンダード という風潮で来たように思います。

 どうでしょうか、現在のアメリカ、現在のトランプ大統領の言動。
 「トランプさんのいう アメリカファーストは アメリカ独立宣言の精神の放棄や! ということはこれまで西洋文明が担ってきたグローバルスタンダードなんて、これからはなくなるわけや」

 新しい時代はどうなるのか・・・。
 中国?  イヤイヤ、何と云っても昔から 中華思想 の国です。 グローバルスタンダードに成れないですね。  これからは世界共通の目標や基準なんて観念は生まれないのかもしれません。

 2018年、後世の歴史家は、この年を大きな歴史的ターニングポイントと位置づけるかもしれません。
 それは 西洋文明が世界の主役から退くきっかけとなる トランプ大統領の年だったと。
by takeshi_kanazaw | 2018-12-30 08:14 | 時事放談 | Comments(4)
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 数週間前のニュースだったか、中国の少数民族ウイグル人が、中国政府によって100万人も軟禁されていると報道がありました。 このニュースはアメリカの人権団体が主張した内容を、日本のマスコミが紹介する形で報道されたのですが、日本ではあまり注目されていません。

 ウイグル族は中国・新疆ウイグル自治区を中心に住む800万人の民族で、古トルコ族と言われて漢民族とは全く違う人種です。 宗教はイスラム教。 20世紀には東トルキスタン共和国という国でもありました。
 
 このウイグル族が住む新疆ウイグル自治区は、まさにシルクロードのど真ん中で、シルクロード好きの日本人にはお馴染みの場所でもあります。 私も1990年から4度も旅してきましたが、砂漠の広がる広大な大地と雪を戴く天山山脈がそびえ、その雪解け水で潤されたオアシスが点在します。

 ウイグルの人達は人懐っこくて踊り好きで、シルクロードを旅する我々を歓迎してくれました。
 そして、オアシスの町では、朝夕にはコーランのお祈りが朗々と響き、長閑な時間が流れていました。

 しかし、2016年の4度目の旅では、状況が一変していました。
 朝夕のコーランの祈りの声も全くなく、街角には中国軍の戦車と兵隊が立っていました。
 「オカシイな・・・・。 どうも変だな・・・・。 これは中国の弾圧が進んでいる・・・」

 現地を10日間旅したのですが、町の彼方此方にあるスローガンも変でしたし、何よりのウイグル人達の表情が、過去の人懐っこさを失っていました。

 カシュガルにある、中国で最大のイスラムモスクである、エイティガールモスク。 祈る人もいなければ、実に静かな、まるで死んだようなモスク状態。 その種族の宗教を奪うのは大変なことですね。
 そこにたたずんでいた一人のウイグルの老人。

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 彼の視線の先には、漢族の中国共産党幹部とおぼしき一団が、このモスクの視察をしている姿がありました。 どうも中国共産党の指示で、ウイグル族は大衆の前で祈るのは禁止されているらしい・・・。

 私のような観光者の眼にも、ウイグル族に危機が迫っているような感じがありましたが、日本のマスコミは全く無関心でいます。 イスラムとの戦い=テロとの戦い=正義 という単純なプロパガンダが独り歩きしていますが、現場は全然違っている場合が多いのではないでしょうか。

 なお中国政府の主張は、「ウイグル族に対する教育のために行っている」
 昔、日本陸軍が、植民地化した朝鮮にも同じようなことを言ってましたね・・・。

 興味がある方は、このブログのカテゴリ 「新シルクロードの旅」 をご覧ください。
 全体は観光旅行記ですが、旅先の彼方此方で見た、ウイグル族の置かれた現実の姿が判ると思います。
by takeshi_kanazaw | 2018-10-17 08:26 | 時事放談 | Comments(4)
 今日は「敬老に日」だそうですね。 確か敬老に日は9月15日? 何時から月曜日に移動したのか・・・。

 この私も老人の仲間入りをしているようです。 何歳から老人? よく判りませんが、最近は腰も痛いし、記憶力も大分衰えてきました・・・。 まごうことなく 老人 になってきました。

 人間の老いについて、なぜか不思議と吉田兼好の徒然草の一節が頭に残っています。
 「命長ければ辱多し。長くとも、四十に足らぬほどにて死なんこそ、めやすかるべけれ。」

 兼好の時代の40歳は現代に置き換えれば60歳? イヤイヤ、70歳?
 要するに、老醜を曝す自分の姿を考えるだけでも 嫌になるということでしょうか。
 確かに、世に言う 老害 と思える方々がチラホラ。 本人は気づいていないのかも・・・。

 生き物の世界は何処でも、老い ということはありますが、割合ドライになっているような気がします。

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 上の緑の部分は現役? 下の茶色の部分は 老いて枯れていく部分。 根から吸い上げた水は主に現役の部分に注入され、茶色の部分はやせ細って、やがてカラカラになり下に落ちる。 そうしないとこの植物は生き残っていけないわけですから、当然と言えば当然。 ” 自然の摂理 ” ですね。

 時々見かけるのですが、下部の枯れ始めた部分を切ってしまっているケースもあります。 人間でいえば 姨捨(おばすて)のようなものでしょうか、次世代優先のために老いた部分を捨てるわけですね。

 人間社会では昔から 敬老精神とか長寿を祝う習慣があります。
 一種の美徳とされていますが、それは若い世代の負担の上に成り立っているのかも。
 敬老精神は老人にとってはまっこと有難いことですが、これは 自然の摂理 に反してる???

 老いた私が云うのも変ですが、老人大国日本 は、喜ぶべきことか、危機感を持つべきことか・・・。
 なんと70歳以上の人口が、総人口の20%を超えたそうです。
 そろそろ若い世代の負担も大変になっているのではと感じたり・・。
 「老人にも生きる権利はあるぞ!」 

 どうしますかね・・・。 
 吉田兼好は 四十にして・・・ と言いながら、67歳まで生きたそうです。
 
 「まー、秋の紅葉は枯れいく葉が色づいて、見事な情景を作ってる。 そんなこともあるんだから、俺も死ぬまで生きていくか・・・。紅葉のようにいかないかもしれんが・・・」
by takeshi_kanazaw | 2018-09-17 08:12 | 時事放談 | Comments(6)
 月に一度ぐらいのペースで、長男の嫁が子供を連れて我家へ来る。
 まー、爺婆に孫の顔を見せるための、心使いと言ったところかも。

 「うーん、先月は歩き始めてと思ったら、もう靴まで履く様になったのか・・・・」

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 おまけに自分で玄関の扉を開けようとするまでに。
 「人間の赤ん坊というのは、ドンドンと急ピッチで成長するもんだわい」

 子供が歩けるようになって、知恵も出てくると、母親というのは大変。
 まさしく、子供に振り回されているようです。
 それに、子供を連れて外へ出るのは、またこれが大変なようです。

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 長男の嫁、背中には、おむつや食事や、もろもろの物を入れて担いでいました。前には子供抱っこするベルトのようなものをぶら下げています。
 「えらいこっちゃな・・・・。 母親というのは大変や・・・・」

 同時に、嫁の方も嫁いできてから、だいぶ変わってきました。 少し大人になったというか、シッカリして来たように思えます。 特に子供が出来てからは、スッカリ母親風に大変貌。 
 「この子のためなら、槍が降ろうが嵐が来ようが、大地が避けようが、私がこの子を・・・・」
 そんな図太さというか、頼られる側、育てる側になったからでしょうかね・・・。

 女性の時代だとか、輝く女性をもてはやす風潮があります。
 「キャリアウーマンもイイかもしれんけど、子育てに専念している女性も凄いじゃないか・・・・」
 私はそう思うのですがね・・・・。そういう私も、昔から女房が子供を育てるのは当たり前 と思っていましたが、客観的に見ると、やっぱり子育てした妻殿の方がエライし、人類に貢献していますね・・・。

 古いかもしれませんが、「良妻賢母」 という言葉を思い出しました。 もう死語かな?
 夫婦や子供などの事は、それぞれの都合があって、一概には言えないかもしれませんが、人類が営々と営みを続けてこれた基本は、次の世代へのバトンタッチ。 その主役は子育てのママさん達。

 子育て支援も重要ですが、その前に 子育てのママさん達に、栄誉と苦労への感謝の気持ちを込めて、金メダルをあげたらどうでしょうか。 

 今回の時事放談、チョット何時もと違いました。 
 そろそろ歳かな・・・。
by takeshi_kanazaw | 2018-09-16 08:38 | 時事放談 | Comments(6)

海外や国内の適当に撮った写真の記録


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