「それにしても喫茶店がないな~」
名古屋近辺をドライブする時は、道路沿いの喫茶店で休憩しながら行き先の地図を確認するのですが、東北では全く喫茶店が見つからない! なかなか道が確認できない。
(九州や四国など一周した時も同じ現象が。喫茶店が多いのは名古屋地方だけ?)
「高速道路に乗ってしまえ!」
とにかく東北高速道に戻ってひたすら平泉へ。 以後もこんなパターンが続きます・・・。
平泉はご承知のように、藤原氏3代に栄えた平安後期の遺跡があるところ。
「とにかく中尊寺だな。中尊寺へ行こう」
中尊寺は北上川に面した高台にありますが、幹線道路の傍で行きやすいところですね。
駐車場から月見坂?を登って行きますが、これが結構な坂。
「あのオジサン、何画いてるんだ?」
坂の途中で絵筆を持ったオジサンが・・・・。
それじゃ、同じアングルで写真を撮ってみよう・・・・
「あれ? カメラじゃ全部が入らないですよ」
「俺も写真を撮ったが、上手く入らないよ。絵と写真は違うのさ」
このオジサンは人がよさそうなご仁・・・・。
「そうか、お寺だから本堂があるんだ・・・」
中尊寺といえば「金色堂」だけが有名ですが、丘全体がお寺の境内で、本堂や小さなお堂が一杯あります。
とにかく松島から長い距離を走ってきたので、坂を上がるのがしんどい・・・。
「金色堂は何処にあるの?」
10年以上前に妻殿と中尊寺に来たのですが、記憶がおぼろげで・・・・。
しばらく歩くと何か見慣れた風景が・・・・。「金色堂」ですね。
写真に写っているのは金色堂を覆っているお堂で、金色堂はこの中にあります。
「中は撮影禁止だって!。入場料まで払ったのに・・・・」
芭蕉さんの有名な俳句は 「五月雨の 降り残してや 光堂」
中のお堂は全て金色。平安後期に、これだけの建物は凄い! と思いましたね。
「当時は金箔をどのようにして作ったんですかね?」と係員に聞くと
「和紙の間に金を置き、何枚も重ねて鹿皮を置いて叩いたんですよ」
「じゃー、現在の金沢市の金箔製造と同じ方法ですね・・・・」
境内には芭蕉の像(えらく現代風ですが・・・・)
金色堂を見た後は周辺をプラプラ。
「ここは何があるんですか?」 と観光バスのガイド風のおねーさんに聞くと
「私、判りません・・・。日本人じゃないです・・・」
中国観光団(台湾?)のガイドの中国人。中尊寺にまで中国の観光客が来てましたね。
境内には能舞台や小さなお堂が一杯。
「夏には薪能があるんだって・・・」 多分江戸時代の建物みたいですね。
ところどころに紫陽花の花も。
「あー、タバコが吸いたい!」
全山禁煙は仕方ないか・・・。と諦めていたら喫煙所がありました。
「ふー・・・。一服は美味いな・・・・・」
ふと周囲を眺めると、池に映ったお堂と緑が綺麗。
「写真としてこれが一番いいだろうな~」
観光地で写真を撮ると、絵葉書のまき直しみたいな絵が多くなりがちです・・・。
そろそろ夕方が近くなります。
急いで次の「毛越寺(もうつうじ)」へ行かなくてはいけません。
プラリ旅といえど、結構忙しい。