オーストリアのチロル地方と背中合わせの落ち着いた田舎町ですね。
この地方を愛したバイエル王国の王様がいました。その名は”ルートビッヒ2世” 19世紀の人。
美男子でわずか18歳で王様になったのはいいのですが、どうもヘンテコな王様で、音楽家のワグナーに肩入れしたり、中世の城をドンドン作りろうとしたり・・・。
フッセンの町には彼が作ったお城が彼方此方にあり、それがロマンチック街道の観光スポットになっています。
まずは彼が育った黄色いお城。彼は中世の騎士道のファンだったとか。
この場所は確かに中世ヨーロッパのお城のある風景としてなかなかいいですね。
この対岸の絶壁に自分の城を作ろうとした。ノンシュバンシュタイン城。
実はこの城は割合有名な観光スポット。ロマンチック街道の売り物の一つです。
ルートビッヒ2世はこの城の他にもドンドンお城を作った。彼の尊敬する王様はフランスの”太陽王ルイ14世”というから、何処にも変な王様はいるもんだ。下のお城はリンダーホフ城。
お城の中は撮影禁止ですが、ロココ調のオンパレード。
「こりゃクレージーだよ」
この王様は本当に気がくるっていたのではないでしょうか。ロココ調の絵画を見るとどうも気持ちが悪くなりますね。彼は結局42歳で湖でおぼれ死んだことになっていますが、あまりにひどい浪費王なので多分臣下が暗殺したという噂。
王様の作ったお城の風景より、宿泊した宿の周囲の風景の方が落ち着いていましたね。
部落の小さなイエスの像。ロココの絵よりこの方がいいね~
フッセンからロマンティック街道を北上します。
そろそろヨーロッパ駆け足旅の最終コーナーに近くなってきました。
映画はロマンティックでしたが、現実として考えると、
王国の財をつぎ込んであのお城…はやはり狂気の沙汰ですね…。
でも、それが現在ドイツ観光の目玉になっていることを考えると、
不思議な感じです。
年上の従姉に恋をし、失恋して一生妻帯しなかったとか?
当地に行って初めて聞いた話で詳しくは知りませんが、お城の中の中年女性の厚化粧の上にドーラン化粧をしたような絵画や室内装飾をみて、単純に「こりゃークレジーだ」とおもっただけだけど。実生活でもどこか行動がクレージーらしく、晩年は殆ど幽閉状態だったとか。