庶民感覚としては、どうも判然としないところが多かったですね。
そんな気持ちもあって、4月19日のNHK「マネー資本主義」シリーズを興味深く見ました。
第1回は「”暴走”はなぜ止められなかったか。アメリカ投資銀行の興亡」でした。
印象的な言葉として、「本来金融というものは、経済の裏方であり補助者であるべきもの。それが金融商品を作りだして、主役を演じた。お金でお金を儲けるシステムを手にした」
「マネー資本主義」という言葉は一般化しているのかどうか知りませんが、実態経済と遊離した「カジノ資本主義」とも呼ばれる、金融の暴走状態を指すのでしょう。
このNHKの「マネー資本主義」シリーズは5回。第1回目の再放送もあります。
私も見たいし、興味のある方は是非見てください。
シリーズ マネー資本主義
■第1回 “暴走”はなぜ止められなかったのか ~アメリカ投資銀行の興亡~
2009年4月19日(日)午後9時00分~ 総合
■第2回 超金余りはなぜ起きたのか? ~検証 アメリカの金融・通貨政策~(仮)
2009年5月17日(日)午後9時00分~ 総合
■第3回 「老後の備え」もマネーゲームに踊った ~年金基金とヘッジファンド~(仮)
2009年6月21日(日)午後9時00分~ 総合
■第4回 天才たちが作り出した「禁断の果実」 ~金融工学・夢と暴走の軌跡~(仮)
2009年7月19日(日)午後9時00分~ 総合
■第5回 世界はバブルの誘惑を断ち切れるか ~世界の賢者に聞く~(仮)
2009年7月20日(月)午後9時00分~ 総合 ※放送予定は急遽変更となる場合がございます。あらかじめご了承下さい。
シリーズ マネー資本主義〈再放送〉
■第1回 “暴走”はなぜ止められなかったのか ~アメリカ投資銀行の興亡~
2009年4月22日(水)午前0時45分~1時34分 総合
以下は私の私見ですが、今回の世界的不況についてはいろんな考え方がありました。
資本主義、自由市場主義を掲げる社会では、避けられない趨勢で宿命的なものだとか。
いやいや、あれは「アメリカのウオール街の強欲は奴らの仕業」で、それに世界中が振り回されたのだとか。
私の素朴な感情では、まず人間の要求は「幸せな生活」を追及することにある。凄く幼稚でピント外れ?かも知れませんが、私は経済学の素養がないもんで・・・。
その幸せは宗教的な世界であったり、精神的安定だったり、物質的豊かさであったり。そして物質的豊かさを確保する方法が経済活動。その経済活動を補助するのが金融。そう思うのですが・・・。
アメリカンドリームかどうか知りませんが、リスクの大きな金融商品を世界中の素人に売りまくって、巨額のボーナスを得た金融トレーダーや経営者は、世界中の人間の幸せに役立つ仕事をしているという意識は全くゼロだったのではないでしょうかねー・・・・。それが金融なんでしょうかねー・・素朴な疑問ですが。
これは他人事ではなく、我々の生活に密接に関係してますね。
私の預金を金融機関はどう運用しているのか? 生命保険の積立金は? 年金基金は?
いわゆるこれらの日本の投資機関と呼ばれる部門も、アメリカの投資銀行に金をつぎ込んできたのではなかったですかねー・・・。まさに少額ですが、私の金もマネーゲームに使われた? 馬鹿げたマネーゲームに使われるぐらいならタンス預金の方がズーとよかったねー。
まー、庶民の感情論だけでは世の中は動かないでしょうね。
でも、案外素朴な庶民感情の方が、高等なエコノミストの意見より真理を語っている場合も多いのでは。とにかく変な情報が氾濫しますからねー。
NHKの次回以降の放送もぜひ見てみようと思っています。