これは私がタイへ来た時、学校との約束でやることになっていた・・・・。
「ウーン・・・。講演ですか・・・・・・」
「題目は先生に任せますよ」
ということで最後のお勤めで、特別講演をやるはめに・・・・・。
普通外国で講演をする場合は、英語でやるのが一般的。
私が英語で講演を? 出来るわけがない!
その辺は大学側もよく知っていて、当然通訳付きでOK。
講演は結構メンドクサイのです。
1か月前に題目をきめて、聴衆者を募集しなきゃいけない。
「先生、題目を決めてくださいよ」
「何がいいですかね・・・・・・・」
「じゃー、まー適当に、物づくりの話でもしますかね」
ということで決まった題目が、”物づくり、人づくり、仕組みづくり”
なんと、募集からの作業に担当の女性が専任することに。
募集と同時並行に、私は講演の資料作成へ。
それをタイ語に翻訳してもらって・・・・・。 半日喋るのに準備は結構時間がかかる。
「どのくらい聴衆は集まったの? あんまり無理しなくていいよ」
昨年ある日本の教授が講演した時、タイ側は聴衆者集めに苦労していたのを知っていました。
「50人を超えましたよ、先生」
「どうしてそんなに集まるの?」
「皆、外国の事例を直接外国人から聞きたいんですよ」
「そうだよなー。論理的なことはタイの先生から聞けばいいからな~・・・」
当日は意外と?MBAの大学院生(社会人)や企業人が集まって67人。
朝早くから、準備が大変(といってもタイ側がやってくれます)
札まで立ててくれました。
ちょっと見難いですが、”物づくり”はそのまま”MONOZUKURI”と書いてあります。
”改善”や”5Sの整理・整頓”などもそのまま日本語読みで表現するのが一般的です。
「コップンカップ(有難う)!」
受付に駆り出された女性たち、講演場所を案内役する学生達・・・・・・。
講師紹介から始まる進行は全てタイ語で行われました。
タイ語の判らない私はどうしたか?
適当にそれらしき時に立って挨拶。だんだんタイに慣れてきたからね・・・・。
さてさて、講演ですが・・・・・。
まー、硬い話は割愛して・・・・・・。
困っていたのが通訳さん。
外国人に対して講演する時は、日本人に喋る場合の半分も喋れない。
私はそこでついつい早口で、話のスピードを上げてしまう。
それに私は悪い癖があって、話しながら聴衆の間を歩き、聴衆者にドンドン質問をしてしまう。
通訳さんは対応に大わらわでしたね・・・。
日本でも外国人に講義をする(日本語で)場合が結構ありますが、私は通訳さん泣かせなんだそうです。
(でも通訳さんとは仲良しですよ。友達付き合いをしていますよ)
日本人が英語で講演しているのを聞いたことがありますが、迫力がないですね。
英語で日常会話ができても、講義はまた別物で、難しいですね・・・・。
まー、聴衆者であくびをした人は2名(すぐ質問をして目覚めさせたけれど)だったから、日本語に耐えて聞いてくれたタイの皆さんに感謝ですかね。