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タイ週報 なんでもない田舎の風景2   2.3

 バンコクから20キロぐらい離れると田舎の風景が出てきます。

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 タイは亜熱帯モンスーンでコメの一大産地ですが、意外と米作が出来る場所はそんなに広くありません。

 第一の障害は水です。東北タイは高原で水が乏しいので、あまり米作には適しません。中央のチョプラヤ水域が一番米作が行われる場所ですが、乾季には雨が一滴も降らないので、よほど水の確保が出来るよう工夫が要ります。
 
 第二の障害は塩害です。バンコク周辺はもちろん、かなり上流まで海水が逆流しますから、逆流防止のダムでもないと米は作りにくいでしょうね。

 バンコク周辺の田んぼは一枚の広さが大きく、開発されたのが新しい感じですね。
 北部のチェンマイあたりでは、あぜ道が多くて小さな形も歪なたんぼが多い。これは昔から米作が盛んだった証拠でしょうね。

 青い田んぼが一面に広がっている風景は意外と見たことがありませんね。
 乾季にはなんとも殺風景な雑木林というか、草むらの広がる風景が一般的です。
 バンコクの東100キロぐらいの田舎の風景です。
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 手前の干上がった池は、小さなため池ですね。
 とても米や野菜が出来る規模ではありませんね。川からも遠いし・・・・。

 そんな荒地には牛が放牧というより、乾季には牛にでも食わせるしかない草が広がっています。どうも牛は水牛みたいなのと普通のと2種類みたいです。
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 牛でもあまり美味そうだとは思わないような草ですね。

 ここでも”野焼き”が行われています。
 せっかくの緑の竹も野焼きのために、まるで枯れているような姿でした。
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 この場所から百キロぐらい行くと東北のコラート高原になっていきます。
 以前雨期に(と言ってもこの地方は雨が少ない)コラートへ行った時の風景ですが、結構大規模な開発が行われている場所もあり、トウモロコシの1大産地でした。
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 どうも熱帯モンスーン気候という言葉から受けるイメージは、雨が多くて温度が高いから米作に最適と思いますが、タイの実態は一致しませんね。むしろ雨期の長いサバンナ気候と言った方がぴったりだと思うのですが。

 中央アジアなどを旅行して感じるのですが、大平原というのは意外に雨が降らないですね。雨が降るには、山がないとダメみたいな気がします。湿った空気が山にあたって雨になる。高い山だと雪になって、その雨や雪解け水が大地を潤す。

 タイは中央が大平原で、チョプラヤの水源はチベット高原やタイ国境周辺の山です。その川が大平原を流れているのですが、流域はそんなに雨は降りません。年間雨量は日本の半分ぐらいですね。それも大半が雨期のスコール。思ったより厄介な土地ですね。

 バス旅行からバンコクへ帰るのは何時も夕暮れ前。
 ヤシの生えた道路をひたすら走って帰ります。
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by takeshi_kanazaw | 2009-02-03 22:51 | タイ週報(半年分) | Comments(0)

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by takeshi_kanazaw