いずれにしろ、シルクロードは大半がゴビタンと呼ばれる砂礫の大地の中を縫って進みます。いわゆる砂漠の中を突っ切ることは殆どありません。シルクロードのイメージとしては砂漠の中をラクダに乗っていく隊商を浮かべますが、実際は砂の中を歩くのは至難の業です。鳥取砂丘を歩いた経験のある方は判っていただけるでしょう。
中国側は新疆ウイグル自冶区がシルクロードの主舞台ですが、その中央にドンとタクラマカン砂漠が居座っています。シルクロードはそのタクラマカン砂漠を避けるように北側と南側に分かれて連なっています。現在はもっぱら北側が主で、鉄道も北側だけ。
シルクロードの旅は殆どがバスを利用します。トルファンやクチャ、カシュガル、ホータンといったオアシス都市を渡り歩くような感じで、ゴビタンの中を進みます。オアシスから次のオアシスまでおおよそ200キロ~300キロありますから、半日以上何もないゴビタンを延々とバスに揺られる旅が数日続くわけです。炎天下では50度以上になりますし、ひたすら我慢の連続ですね。昔の旅人は数ヶ月かけて、いや数年かけて旅したんでしょうね。
そんな旅行が何で面白い? ううーん・・・・。何でなんでしょうね・・。
そうですね・・・。少しキザですが、ゴビタンの遠くに見える雪山が綺麗だから。そしてこの地域で興亡した民族の遺跡に出会えるから・・・。そんな感じですかね。
でも、他では味わえない面白いこともありましたし、チョット考えさせられることもありました。少しずつ思い出しながら次回以降に書き進めてみます。
(今回使用した2枚の写真は、二回目の旅で同行した佐藤氏からもらった写真です)