11月１１日～１６日に行われる お絵かき教室作品展 に出す私の絵、を連続で載せています。
第２弾は 「パルミラ遺跡」
パルミラ遺跡はシリアの北部にある、古代のシルクロード・オアシス国家の遺跡。
紀元前１世紀からＡＤ３世紀に栄えたオアシス国家で、東のペルシャ、西のローマに挟まれ、シルクロードのオアシス都市としてこの地域最大だったらしい。
その最後には物語があって、パルミラは力をつけて、ゼノビア女王（正式には幼少王の息子の母）の時に、亡き夫の夢を果たすために、エジプトを占領し、ローマに反旗をひるがえす。しかし、結局はＡＤ２７２年にローマ軍に滅ぼされ、オアシス国家パルミラは一瞬にして滅亡。彼女は捕虜としてローマに連れて行かれたが、ローマ人はその美しさに感嘆したとか。
パルミラはその後地震もあって衰退へ。 遺跡は放置されたまま千年の月日が・・・。
２０１０年、中東の旅でシリア・ヨルダンを廻った私。
「このパルミラはシルクロード最大の遺跡のような気がするな～・・・。 いいな～・・・」
パルミラの絵と言えば、平山郁夫さん絵が有名です。
平山さんの絵は、月夜や夕日の中をパルミラを行く、ラクダのキャラバンが見事に描かれています。
でも現地で私の見た情景とはだいぶ違う。現代ではキャラバン隊はなくて、観光客用のラクダが居るだけ。
「まー、下手な素人だし、自分流に描いてみるか」 ということで描いた絵です。
しかし、やっぱりプロの人の絵は凄いな～ と思いましたね。
ところで、このパルミラ遺跡、現在ではもう見ることは出来ない。
２０１５年、イスラム過激派（IS）がパルミラを占拠、遺跡の破壊が進んだ。
報道写真などで見ると、私の見た遺跡は殆ど破壊されて残っていない・・・・。
私の描いたパルミラ遺跡の絵は、幻の絵？ ということになりますかね・・・。
＝ このブログのカテゴリー「中東の旅」に旅の様子を載せています。興味のある方はどうぞ ＝
