さて、チベットの話ですが、12年前、2007年に中国・チベットへ行ってきました。
それまでも中国の彼方此方を旅していましたが、チベットは行ったことがなかった。
「そうだな・・・、チョックラとチベットに行ってみるか・・・」 そんな気分のパック旅行でした。
その時の旅行社のキャッチフレーズが 「天空列車に乗ってチベットへ」 だったような・・・。
こんな感じの写真が載っていた気がします。
標高4000mを超えるチベット高原を列車で走るわけです。後ろの雪山は標高6000mぐらいはありますから、まさに 「天空列車」 という感じですね。 列車の旅と云うのは、その列車に乗った本人は窓から見える情景は写真に撮れますが、列車が走っている姿は撮れないものです。むしろこのパンフレット風の写真の方が天空列車のイメージに合うのかもしれません。
「天空列車」 正式には 中国の「青蔵鉄道」で、青海省の省都西寧(せいねい)から、チベット自治区のラサまでの約2000キロの鉄道です。 地図がないとピンとこないかもしれませんね・・・。 ちなみに蔵はチベットを表す漢字になっています。
そうそう、随分と中国の奥地なんですね・・・。 西寧とラサは2000キロの距離がありますが、ちょうど日本列島の北海道から沖縄までの距離と同じぐらいでしょうか。 それを一昼夜かけて走る。
この列車の特徴は、高地を走ることにあります。インターネットで良い資料がありました。
西寧からは青海高原。 この高原には黄河、長江、メコン川の源流地が、まるでお隣同士のようにあります。そして、パミール高原から連なる崑崙山脈の山並みを超えると、チベット高原です。 全て標高が富士山より高い場所の連続で、まさに天空列車です。
さて、このチベットの旅ですが、2007年当時、私は自由業でタイに行ったり来たりの日々を過ごしていましたが、そんな忙しい?時期にもチベットへ行くなんて、昔から仕事するのが嫌いだった証拠でしょうかね・・・。感じとしてはチベット探訪という意欲的なものではなく、ノンビリとプラプラとという感じ。
天空列車に乗車したのは西寧駅。
駅の時計を見ると5時45分。 西寧は西にあるから感じは5時前ぐらいだったのでしょう。
我々のツアーは、その時はとにかく忙しかった。
「お客さん、急いでください。 とにかくこの列車に乗ってください。席への案内は列車の中で」
日本から同行してきた添乗員さんが、大声を上げてまくしたてる。 どうもこの列車は西安か重慶から来た列車らしく、西寧始発ではない。
あとでこの添乗員さんから聞いたのだけれど、この天空列車の人気が凄くてキップの確保が難しい。我々の席も西寧の旅行社が苦労して手に入れたもので、数の確保が精一杯。 キップも乗車間際に渡されたような状態だったらしい。 この青蔵鉄道が全線開通したのは2006年だったので、まさに天空列車はブームの真っただ中という時期でした。
それからが添乗員さんはまた大変。 十数名のグループの人の席の割り振りに謀殺される。
「悪いけど貴方は中国人ばかりの席で一人になるけどいい?」 一人で参加の私にはよくあること。
「うんうん、それでいいよ。あまり気にしなくもて大丈夫だから」
この天空列車、どうも中国でいう一等寝台。飛行機より値段が高いという高級列車?
寝台はそんなに狭くないし、まーまー。 添乗員さんからの情報だと、この列車はカナダの航空機メーカー製で、列車内は常に気圧調整がされ、それぞれに酸素吸入の装置が付いているという。 乗車中は全く気圧は気に成らなかったですね・・・。
お隣は中国からアメリカに留学中の御嬢さん、上段にはその両親という組み合わせ。
当然のことながらその御嬢さんは英語が堪能。 中国語の筆談より随分と楽でしたね・・・。
ご両親とは昔習った中国語の「小草」という歌を一緒に歌ったり、すぐに馴染めました。
晩飯はどうしたのだろうか・・・。 この列車には食堂車が付いていたはずだが・・・。
全く記憶にない。 写真を撮っておくべきでしたね。 とにかく忙しくて落ち着かなかった記憶のみ。
一段落したころには、外は真っ暗。
確か途中の ゴルムド では、深夜のプラットホームに一時降りた記憶があり、外の風景は・・・・。
せっかく天空列車に乗ったのに、外の情景が・・・・。
まー、一日中天空列車に乗っていたので写真は残っていますが、さて、夕方撮ったのか早朝撮ったのか、場所がどの辺だったのか、しばし頭を捻りながら見つかった写真を整理しています。 なんとか大丈夫でしょう。それは次回に載せて行きます。
一度旅してみたいけれど、疲れそうですね(笑)
又、夏の暑い日がぶり返してきました。
驚くほどの高地 4000メートルに鉄道の線路が。。。
気圧調整、酸素吸入の装置まであり飛行機のようですね。
正に天空列車 良い機会に恵まれましたネ !!
この天空列車は高山病は問題ないですね。
このツアー、チベットに入る前に西寧に泊まっています。
標高3000mを超えるダライラマの生家を見学。
躰を馴らす意味もあったのでしょう。
飛行機でラサに行くより、ノンビリと列車で行った方がイイですね。