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 焚火の思い出

 寒くなって来ました。 10日ほど前からズーと風邪気味で咳が止まらない・・・。

 もう先月のことでしたか、モミジのライトアップを見に行った時も寒かった。
 山の中の何もない場所で、寒い中にドラム缶をぶった切ったような、焚火の炎が有難くて・・・。

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 ついつい、この焚火の周りに近寄ってしまいましたね・・・。

 昔、私が小さい頃は、年の暮れになるとお正月の準備などで、寒い夜には境内で焚火を焚いて暖を取ったことが多かったような記憶が残っています。 子供は役には立たないのですが、大人に交じって準備の手伝いをさされて、仕事の合間に大人たちに交じって、焚火のそばで暖を取る。

 
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 焚火の周りには、何時もはあまり話したこともない大人たちの顔。
 部落の長老や大人の中に入って一緒にいると、小学生の自分も一人前の男になったような気分。

 「お前は知っとるか? あのな~・・・・」
 大人たちの話は、随分と際どい下ネタも平気でドンドンと出てくる。 学校の先生からは絶対聞けない話や、家の中でも話さないような話題が満載。 胸をドキドキさせながら、オジサンたちの猥談にも聞き耳を立てる。

 時には意外と?真面目な人生経験をトツトツを聞かされることも・・・。
 漁師町だったので、漁師のオヤジさんが多かった。寒い海の中の漁の話や、死にそうになった時の話、新しい船を新造した時の話などなど。 

 「男がシッカリしとらんと、嫁や子供が可哀そうや。 女を泣かしちゃアカンぞ、坊主!」
 普段のこのオジサンの言動とは随分違うと思いながらも、本音を聞いたような気がして、大人しくうなづきながら聞いている。 確かに漁師は男がシッカリしないと、家庭が成り立たないのが現実。 学校の本に書いてあるような話より、ズーと真実味があって、迫力を感じましたね。

 手を焚火に差し出して、鼻水をすすりながら、時には大きな口を開けて笑いながら・・・。 よく酒に酔っぱらっていたオジサンも、怖そうなオジイサンも、焚火を囲むと何か別の人のように優しい。

 もう最近は焚火を焚くこともなくなったのかもしれない。
 子供にエロ話をしてくれたり、叱ってくれるオジサンもいなくなった。

 焚火の炎を見ながら、フト 昔の事を思い出してしまった。
Commented by saitamanikki2008 at 2018-12-17 18:37
こんばんわ。
暮れになり寒くなりましたね。
風邪気味に....。早く回復するように願ってます。
今回は、子供の頃の体験をお聞きして、
そう 確かに、このような良い話を大人が普通に話してました。
我々が子供の頃は、大人の話は幅があり面白かった !!
子供もそんな大人を。。。大人だナ~と尊敬していた。
昔の懐かしい時代を思い出します。
有難う !!
Commented by naozoom at 2018-12-17 21:25
焚き火って、とてもいいですよね。
火を見つめていると、暖をとるだけではなく、心まで
温まると思います。
家庭の事情で子供の頃はいろいろなところで過ごしました。
いろんな話をしてくれるのはもちろん、叱りつける大人たちが
周りに大勢いましたね。 今の日本では他所の子を叱ると
その親が出てきて苦情を言われると思いますが、何か大切な
ことを
失ってしまったと寂しくなります。
Commented by takeshi_kanazaw at 2018-12-18 16:38
saitamanikki2008 さん
漁師のオジサンさん達はあまり恰好をつけないし、変に子供に合わせた話に脚色もしない。そんなところが良かった。
だいたい子供向けの話というのは、話す人が相手を子供と思って喋るから、本気の話にならない。 子供だって馬鹿じゃないから、その辺は肌で感じている。
本気で子供と話す大人はいなくなったのでしょうね。
Commented by takeshi_kanazaw at 2018-12-18 16:41
naozoom さん
核家族化して、都市化して・・・。
昔は部落全体で子供を育てていた感じがありましたね。
自分の親より、近所のオジイサンに叱られたことの方が多かったように思いますね。他人の子供にも遠慮がなかったですね。
by takeshi_kanazaw | 2018-12-17 15:00 | Comments(4)

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