あくまでも車で八ヶ岳を越えて帰りたい。
「来た道と同じルートで帰るのもシャクやな・・・・。北側に確か麦草峠を越える道があったはずだけど・・・」
「そのルートだったか忘れたけど、浅間山が見える場所があるはず、何処だったかな・・・」
「浅間山? それなら小諸から軽井沢へ行くルートじゃないか?」
「そうじゃなくて・・・・。遠くから浅間山が見える場所なんだけど・・・」
そろそろアルツハイマー気味の老夫婦。 まっこと曖昧で明確な記憶がない・・・・。
今回は全て同行の妻殿ペース。 とにかく小海線沿いに141号を北へ向かうことに。
小海にまで来ると、麦草峠方面への道路標識が。 とにかく八ヶ岳へ登って行く。
道路脇に 松原湖 という看板が。
「松原湖? 聞いたことないけど、チョット寄って行こうか・・・」 実にいい加減なプラプラ旅。
湖に降りて行くと、これが意外といい景色。
「ホイホイ、八ヶ岳が湖面に映って、なかなかいいじゃん」
「あのオジサン。 ノンビリと一人で釣りをしているぞ・・・・」
八ヶ岳の周辺は、清里辺りは観光客が多いですが、そこを離れると実に静かです。
周囲は古い木が彼方此方に。 これはクルミの木ですが、なかなか立派なもんです。
池の傍にある八幡さんを覆うように、堂々と枝を伸ばしていました。
車に戻って・・・。それから何処をどう走っているのか、イマイチ判りませんが、とにかく登って行く道は一本だけ。
見晴らしの良い場所に来ました。 八ヶ岳が眼前に広がっています。
「いやいや、八ヶ岳が見えるというのは・・・。 八ヶ岳の北側を走っているのか・・・」
道端のススキ越しに、八ヶ岳をパチリ。 近くに何やらサイロみたいなものが・・・。
何かの施設なのかよく知りません。 ここからは全く人家はなし。
そこからはズーとカラマツの中を走ります。 クネクネした山道をドンドンと登る・・・。
「八ヶ岳と言えば カラマツや。 まだ色づいていないけど、季節になるとカラマツが黄金色になって・・・」
信州は彼方此方にカラマツ林がありますが、私は八ヶ岳が一番だと思っています。
こんなカラマツの林の中をドンドンと登って行きます。
何か道の駅のような小さなお店がありました。 以前に来た時はつぶれそうだったのに、新しくなって・・。
「此処や、此処やった。 ここから浅間山が見えたのよ」
この場所は北の八千代高原と麦草峠の分岐点。 そう言えばすぐ私にも判ったのに・・・。
「残念、今日は浅間山は雲の中だわ・・・・」
「下は佐久平やな・・・。」
旅の話はどうも地図がないとイマイチ判りにくい。
我々はどうも 小海から八ヶ岳の北側を東から西へと走っているようです。
南は中央高速、東は清里、 北は小海、 西は・・・・。 走っている道は蓼科へいく道ですね・・・。
途中からは メルヘン街道 という変な?名前が付いています。
地図を見直して、八ヶ岳は南北に連なる山塊であることをやっと理解しました。
丸印は我々が車を降りて散策した場所になります・・・。
その後は、苔で有名になった 白駒池 。 そして標高2127mの麦草峠を越えて、日本画家・東山魁夷が『緑響く』を描いた御射鹿池(みしゃがいけ)へと進みます。
八ヶ岳で車で横断できるのは、ここだけですよね。
もう少し北の、霧ヶ峰や美ヶ原のだといくつかあるのでしょうが。
やはり、景色が最高です。
八ヶ岳の麓を周る道路は、私も4~5回ドライブしました。
野辺山・天文台とか、白駒池、御射鹿池、蓼科、美ヶ原高原などです。
八ヶ岳周辺を走ると、別荘地や洒落た建物など目に入りますよね。
カラマツ林 綺麗ですね !!
↓山の風景は、晴れてないとクッキリ映らないので残念でした。
又、奥さんがトライした夜空の星 晴れてなくて残念でした。
八ヶ岳は中央高速道から東西に広がる姿ばかり見ていました。八ヶ岳が南北に広がる山塊とは思いませんでした。
横断はメルヘン街道一本のようですね。
霧ヶ峰付近は東西南北に道があるような・・・。