「ナニナニ、鉄道最高地点、標高1375m 。 そんなに高いのか・・・」
前に踏み切りがあって、後ろに見えるのが泊まるホテルです。
周辺は一面の畑と牧草地の広がる高原です。 結構高原野菜の生産地なんだそうです。
踏切近くのレストラン兼土産物屋さん、と云ってももうつぶれていましたが、傍の木は紅葉してます。
木の種類は判りませんが、標高が1375mですから、もうこんなに赤くなってるのに少々驚きです。
ホテルに着いたのは午後の3時過ぎ。 年寄りは早く着きたがるのです。 ゆっくりと大きなお風呂に入って、ノンビリとするというスタイルが、妻殿のお気に入りのようです。 部屋の小さなベランダに出ると、目の前は八ヶ岳が広がっています。
「な~んや、殆ど雲に覆われているジャン」
そう云いながらも、雲の動きや雲間からの陽光が面白いのですが・・・。
温かいコーヒーを入れて(自宅から持ってきたコーヒーパック) ベランダに椅子を出して、ノンビリと雲に覆われている八ヶ岳を眺めていました。
「頂の周辺だけが雲に覆われているんだな・・・。 頂きと離れた空は真っ青なのに・・・・」
雲と云うのは、水分を含んだ空気が山にぶち当たって発生することがよく判りますね。
コーヒーを飲み、タバコを吸いながら、1時間以上パチリパチリ。
雲間から瞬間的にではありますが、頂が顔を出す時もあります。
肉眼では微妙な雲の感じが見られるのですが、カメラにはそんな感じが出てこない・・・・。
何枚も撮ったのですが・・・・・。
「ブロともさんの山の写真とは大違い。 そりゃそうだ、そんなに簡単に山の写真は撮れないよな・・・」
山までどのくらい距離があるのか、はたまた、空気が湿っていてクリアーじゃないし・・・。
「夕方には赤くなるかも・・・・」 下手でも何とかなるかもしれないと・・・・・。
部屋のテレビで相撲を見ながら、時々外も眺めて・・・・。
5時過ぎから少しずつ雲がピンクになってきたのですが、山は黒いまま・・・。
夕日を撮るのが上手なブロともさんがいますが、同じようにはいかない・・・・・。
「なんで雲の色がへんなピンクのままなんや? 赤くならん!」
なんだかんだと言いながら、気が付けば4時ごろから2時間以上粘って 八ヶ岳と格闘していました・・・。
「もう暗くなってきた、やっぱり素人では無理や・・・・」 ということで、格闘の第一ラウンドは終了。
「メシや、飯や」 と夕食場へ。
何やらいろんなものが出てきました。 野辺山は高原野菜の産地ですから、メニューもそんな感じ。
次から次へと出てきました。
私は 貧乏人の早食い という言葉の通り、酒も飲まないし、すぐにパクパク。
殆どが野菜中心の献立でした。 このホテルは女性向きですね・・・・。
このホテルでは毎晩 星空見学会があるという。 しかし、老人夫婦はそんなものには行かない。
部屋に帰ると、妻殿が3脚を取り出してベランダに設置。
「ふーん、夜空の星を撮るつもりか・・・・。 でも雲が一杯や・・・・」
それでも彼女は根気よく雲が晴れるのを待ち続けます。 私? テレビを見たり、本を読んだり・・・。
肉眼で見えたのは飛行機の飛んでる灯り。 でも雲間にチラチラ程度。
結局、妻殿の夜空撮影は成功しなかったようです。 まー、自然には勝てないということですね。
翌朝、5時前から、八ヶ岳との格闘第2ラウンド。 懲りないんですね・・・・。
山裾に朝霧が出ますね・・・・。
どうしてか判りませんが、早朝になると山裾にたなびく霧の帯が出るんですね・・・。
朝日は山と反対側から登ってきます。 薄らと朝焼けが始まりました。
夕日がダメでも朝焼けがあるさ! と言いたいところですが・・・・。
肉眼では、八ヶ岳の山肌が、少しずつ色づいてきているのですが、何とも写真では上手く出ない・・・。
朝焼けはアッという間に終ります。 第2ラウンドはスグに終了・・・・・・。
「うーん、俺には山の写真は無理やな・・・・・・」
八ヶ岳との格闘は KO負け と言ったところですね。
こんにちは!
八ヶ岳に行かれたのですね。
撮影 楽しまれて 何よりでした。
朝の山すそに朝霧のお写真 すごくいいですね。
朝日にほんのり染まって 幻想的です。
そうでしたね。八ヶ岳にいらしていたのでしたね。
食事が美味しそうですが男性には物足りないのですね。
柳生博さんが八ヶ岳に移住されたのは随分前ですね。
よくテレビでいかに楽しいかよく話されていましたよ。
息子さんはNHKの花類を育てる番組に出演していて
やはり八ヶ岳の話がよく出て来ましたよ。
それで「八ヶ岳クラブ」が出来ているのですね。