常滑(とこなめ)の 焼き物散歩道。 その道路の一角の情景です。
写真の左は土管ですね。 右は酢の瓶です。 土管も酢の瓶も、数十年前まで常滑産地の主力商品でした。
もう今は土管も酢の瓶も殆ど生産されていませんが、この道は昔の製品を利用したわけですね。
中央道路の下はこんな状態です。
コンクリートに焼き物が埋め込まれています。
この道は焼き物散歩道のPR誌などによく登場しますが、モニュメントのために作ったものではないようです。 この焼き物散歩道には似たような情景が一杯あります。
酢の瓶は強度があるのでしょうか、彼方此方の のり面 に使われています。
規則正しく積み上げた場所は、幾何学模様のように面白い。
この散歩道は小高い丘で、小さなアップダウンが沢山あります。 そんな道の のり面 には昔から焼き物が埋め込まれていたんですね。
散歩道を歩いていると、道ののり面だけじゃなくて、建物の基礎にも焼き物が使われています。
これは工場の基礎の部分ですね。
素人は、これで大丈夫なんだろうか? と思いますが、ズーと堅固に建物を維持しています。
一般の家の基礎も焼き物です。
土管は縦の圧力に強いのでしょうかね・・・・。
こんな話を載せると切がないですが、売れなくなった製品や、使わなくなったレンガなど、至る所に使われています。 これは窯のレンガの有効利用ですね。 黒くなった部分は火に当たっていた場所でしょう。
そしてお家の庭先の崖にこんな姿が。
丸いのは 中子(なかご)。 窯の中で焼く時に、製品を保護するための道具。
焼き物散歩というと、焼き物製品が並ぶ通りをイメージされるかもしれませんが、常滑の焼き物散歩道は、まさに焼き物で作られた道や家が立ち並ぶ散歩道なのです。
この風景は以前も見せてもらいましたね。
中央道路の模様が面白かったのを覚えています。