妻殿が突然 苔の綺麗な寺があるから行こう とのたまった。
どうもテレビの白州正子さんの関連番組で、綺麗な苔に覆われた寺の情景に惹かれたらしい。
そのお寺は平泉寺(へいせんじ)というそうなのだが、そんなお寺は聞いたことがない。
調べてみると、なんと福井県の九頭竜川沿いの勝山市にある。 名古屋からは随分遠い。
暇な夫婦である。
名古屋から越前福井へ走り、そして九頭竜川沿いに入って行く。 この福井から九頭竜川沿いの大野盆地辺りを 奥越前 と呼ぶのだそうである。 越前の国は古くから開けた地域で、古代では継体天皇の出身地とされ、奥越前も水田が広がる豊かな場所。
北の山越しに雪を頂いた 白山 が見える。 この奥越前は白山信仰の場所でもあるというのだが、平泉寺は別名白山神社と呼ばれる。 その話は次回以降にするとして・・・。
平泉寺の苔の話。
「うーん、確かに綺麗な苔だわ・・・・」
お寺の小さな院のような場所。 小さな枯山水の庭に、マッコト柔らかくて綺麗な苔があった。
五月のキツイ日差しのなか、まるでスポットライトを浴びたように光っていた苔。
「ファファとしているわね・・・。 こんな苔は初めて見たわ・・・」
我々以外に見物する人もいない。 静寂のなか、苔が見事に息づいている。
妻殿によると、白州正子さんは、この平泉寺の苔は京都の苔寺より素晴らしい と言ったとか。
この平泉寺、予想以上に大きなお寺なのだが、伽藍がない。 いや、あるのは神社風の鳥居なのである。
「これはお寺なの? それとも神社なの?」
その話も面白いので、次回以降に・・・。
青苔は、本当に綺麗ですよネ。
これからの季節 苔が一層密集して育ち良い風景を作ると思います。
福井まで足を延ばしてフットワークが軽いですね。
平泉寺の苔は少し変わった苔ですね。
苔をよくアップするブロ友さんによると種類が多いそうです。
白州次郎、正子夫妻の最後に住んでいた「武相荘」に咲く
オオヤマレンゲが咲くのを楽しみに10年ほど前に何年か
続けて行きましたが静かでとても素敵な住宅で当時と
してはとてもモダンな家でした。正子さんの着ていた着物
や珍しい食器など展示もありましたよ。
でもテレビで宝塚のスターが好きな場所と言ってしまった
ので急に人が増えて風情がなくなり行くのを止めてしまいました。
廻りが暗いと、真ん中が引き立ちますね!
そうですか、白州家の家があったのですか。
二人とも華族の血筋の人ですか? 庶民派ではないようです。
やっぱり趣味が高尚なのかな・・・。
白州正子さんはよく知りませんが、旦那の次郎さんは吉田茂の懐刀のような人だったそうですね。
妻殿がこの苔を見たがったのも正子さんの影響かな・・・。