最後の王様の廟?  ラオスの旅 その5

 ワットシエトーンのお寺の境内に、綺麗な建物があります。
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 「これはラオスの最後の王様のお墓(といったかどうか記憶があやふや)です」 とガイドのT君。

 入口の扉は金細工でピカピカ。 豪華な壁になっています。
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 中に入ってみると、建物一杯にこんなものが・・・。
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 全体は船のような感じで、周囲に龍の頭が添えられている。
 「うーん。龍は水の神様らしくて、どうも仏教とは直接関係がないのでは・・。 そうか、ラオスはメコン川と切っても切れない関係だからな・・・」

 中央の大きな壺のようなもの。 どうも骨壺? いや王様の遺体が入っている?
 ガイドのT君が懸命に説明してくれていたのですが、よく聞いていない・・・。

 「あれ? ラオスの王朝は確か、このルアンパパーンからビエンチャンに都を移したはずなのに、なんでここに最後の王様の廟みたいなのがあるんかいな・・・・」

 T君の説明によると、その後王朝は3つに分裂して国が乱れ、隣のシャム(現在のタイ)に占領されたり、その後にフランスの管理下に置かれたり、苦難の連続が続いたそうです。分裂した王朝の一つがこのルアンパパーンを都として、どうもこの場所に安置されている王様は、その王朝の最後の王様らしい。

 ということはこの建物は20世紀に建てられたもの?
 そう言うと、豪華だけれど何処か情緒不足?
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 「昔、ベトナム戦争の頃、ラオスのパテトラオ軍というのを新聞で見たような記憶があるけど・・・。最後の王様が居たということは、フランスから独立して王国になった?」 個別に何気なく聞いてみると。
 「それはですね、パテトラオというのはラオスそのものですよ。 ベトナム戦争ばかりが有名ですが、ラオスでは重大事件と云ってですね、パテトラオが・・・・・・」 T君の話は延々と続く・・・・。

 ” こりゃついていけないわ。 俺はあまりにもラオスの歴史を知らな過ぎるわ。 そうか、ラオスは王国が分裂して、ズーと外の勢力に圧迫され続けてきたのか・・・・”

 T君、ポツリとつぶやく。
 「僕の祖先はもうタイ人になってしまった・・・・」
 そう言えば、メコン川右岸に近いタイの東北部を旅したとき、住民はラオ族ばっかりだったし、バンコク近郊にも捕虜で連れてこられたラオの人達の部落が沢山あった。 どうもT君の云うところの 祖先はタイ人になってしまった というのは、シャムに占領され、拉致されたのか・・・。

 こりゃ少し調べてみないと、ラオスの事が判らないぞ・・・・・。
 これ以降も、T君の暇を見つけてはラオスの歴史を聞きこんでは見たのですが。
 (詳しくは帰国してから再調査する羽目になりました)

 この建物の隅にあった小さな像。
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 なんとなく哀愁を帯びたような表情のように見えてきましたね・・・。
Commented by odamaki719 at 2018-03-02 16:39
こんにちは♪
 ワットシエトーンのお寺の境内綺麗な建物が
ラオスの最後の王様のお墓なのですね。
入り口はきらびやかですね。
船の形のような感じで龍の頭が飾ってあるのですね。
ラオスでは色々と複雑な事情があるようですね。
Commented by takeshi_kanazaw at 2018-03-02 22:32
odamaki719 さん
複雑な事情は私にとっては興味の的。
せっかく現地に行くのだから、本じゃない情報を得たい。
次回はそんな話を載せます。
Commented by takeshi_kanazaw at 2018-03-02 22:38
momonotane さんの妹さん
いらっしゃいませ。 コメント有難うございます。
ほー、私が学者風? これは褒め言葉だよね。
気難しいのは別の要因のためで、その原因は旅行記の後半に登場します。

ふふふ、蘭州肉らーめんの記事も読まれましたね。
河西回廊の旅も読んでみてください。
そちらの記事に質問やコメントを入れてもキャッチ出来ますよ。
Commented by small-talk at 2018-03-03 07:24
旅先で、歴史や背景を知らないことに気が付かされること、多いですよね。
ホンモノ、というか目の前に現実がないと、その凄さが、分からないですしね。
二度目なら、もう少し理解できるのですが、人生は短いですから。
Commented by takeshi_kanazaw at 2018-03-03 10:35
small-talk さん
観光旅行なのにどうしても歴史が気になりますね。
人間はその風土の中で時を紡いできたわけですからね。
年中温かい地域の人は、どうも計画性に欠けるきらいがあります。
「日本人の思考パターンは日本の四季と深い関係がある」と感じますね。
by takeshi_kanazaw | 2018-03-02 08:25 | ラオスの旅 | Comments(5)

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