伊吹山のシモツケソウ

 伊吹山のお花畑で、夏の主役は 「シモツケソウ」 と言われています。

 シモツケソウというのは、ピンクの小さな花ですが、こんな感じで咲いています。

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 背丈はそうですね・・50センチぐらいでしょうか。   草むらにポツリポツリという感じで咲いていました。
 このシモツケソウは8月上旬が最盛期と言われ、出かけた8月9日はちょうどその時期でした。

 シモツケソウはバラ科に属する花だそうで、桜に似ています。

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 もう少し拡大して撮った写真があります。

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 バラ科の桜に似ているという感じがよく判ると思います。

 さて、このシモツケソウですが、伊吹山のお花畑のPR写真などで、山一杯がシモツケソウのピンクに染まった姿が登場します。 ところが、そんな姿は10年以上前の情景で、現在では、咲いていても草むらに散在しているのが実態です。

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 どうでしょうか、何気なく歩いていると、こんな風に見えます。 ポツリ・ポツリと見えるのがシモツケソウです。 これでは伊吹山のお花畑のシンボルと言われるには、少々貧弱ですよね・・・。

 過去にこの伊吹山に訪れた人たちは、口をそろえて 「伊吹のシモツケソが綺麗だった!」 という。 観光PRもシモツケソウを前面に打ち出す・・・。 しかしその後はドンドンとシモツケソウは減っていき、現在は殆ど疎らになってしまったのが現実です。 これでは伊吹の地元の人は ” 危機感 ” を持ちますよね・・・。

 何とかシモツケソウを甦らせたい・・・・・。
 ということで4年前(平成25年)に、伊吹山自然再生協議会 の 「伊吹山もりびとの会」 が、400㎡という僅かな区画を鹿よけの網で囲い、 更地にしてシモツケソウの小苗を植え付けました。

 4年後、やっとこんな姿になっていました。

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 全山がこんな姿だったら、確かに伊吹山のシンボルにふさわしい景観だったでしょうね・・・。

 関係者とおぼしき人たちがおられたので、少し立ち話。
 「よく頑張られましたね、2年目ぐらいの時は私は失敗すると思いましたよ」
 「我々も2年目あたりでは、全然自信が湧いてこなかったですよ。4年目の今年にやっとね・・・」

 私はついつい余計なことをいう悪い癖があります。
 「これからは、この成功を元にして、ドンドンとシモツケソウの再生活動を広げて行かれるのですよね」
 「うーん・・・。それがね・・・。 行政があまり自然をいじくるな、シモツケソウの再生事業はもうこの辺で ということで・・・・・」
 「ウム? なんでそういうことに・・・・」

 以前にも伊吹山の話題をこのブログに載せた時、地元の人の考えと、いわゆる自然保護行政のギャップのお話をしました。 2003年(平成15年)に 伊吹山頂草原植物群落が、国の天然記念物に指定されたわけですが、指定後は、” 草木一本抜くな植えるな、触るな ” という感じのようです。 

 頂上の茶屋のオヤジさんの受け売りですが、昔から伊吹山は薬草の宝庫で、住民はそれなりに山の世話を続けてきたそうです。 草を刈ったり、天然の薬草や花を大事に育ててきたらしい。
 「国の天然記念物の指定を返上すればいいじゃん。そうすれば、シモツケソウはまた甦るよ」

 伊吹山以外でも、彼方此方で自然保護と住民の境界で問題が起きています。 鹿が増えたり、イノシシやクマが町に降りてきたり・・・・。 自然保護は総論賛成派が多数ですが、実態は総論では解決しないような事態になってますね・・・。
Commented by saitamanikki2008 at 2017-08-14 12:09
こんにちは。
一連の伊吹山 過去ブログを拝見しました。
山は、色々な目的で来ている人がおりますネ。
伊吹山のシモツケソウ、そうなんです私も過去の写真に魅せられた行った一人でした。
その時は、訪れた季節が悪かったと思いましたが。。。
現実は、少なくなっていたのですか。
過去の綺麗なシモツケソウ風景も自然にシモツケソウが増えて
咲いたのでしょうか。
何でも自然に任せるのが良いのか ? 場所場所により疑問が残ります。
鹿、イノシシの被害も多くなったのに自然に任せるのが良いのか。 
やはり人が安心して暮らしやすい状態に戻す方に賛成します。
Commented by odamaki719 at 2017-08-14 14:53
こんにちは♪
 伊吹山のシモツケソウが可愛いピンクですね。
沢山綺麗に咲いていますね。
Commented by small-talk at 2017-08-14 17:01
これは難しい問題ですよね。
シモツケソウが減った原因は何か、にも依りますし。
人間の乱獲が原因なら、復帰させたほうが良いですし。
Commented by takeshi_kanazaw at 2017-08-15 09:03
saitamanikki2008 さん
そうですか、やはりシモツケソウに魅かれてね・・・。
私も最初は訪れた時期の問題かと思ってました。
毎年のように登って実情が少しずつ判ってきました。
山頂の茶屋のオヤジさんによると、昔は薬草を守るために手を入れていたので、シモツケソウが咲いていたと言ってます。
Commented by takeshi_kanazaw at 2017-08-15 09:05
odamaki719 さん
この花は沢山咲かないと絵になりにくい花ですね。
Commented by takeshi_kanazaw at 2017-08-15 09:13
small-talk さん
減少の理由はよく判りませんが、私の勝手な解釈では
1.温暖化によって、その温度に適した他の草が多くなった。
2.手を加えないことで、シモツケソウが他の草の成長によって日当たりが悪くなり、急に成長しなくなった。

 4年間の再生事業では、高温に適した草を抜き、生えてくる草を刈り続けた結果、4年で写真のようにシモツケソウが一杯咲いたようです。
by takeshi_kanazaw | 2017-08-14 11:28 | Comments(6)

海外や国内の適当に撮った写真の記録


by takeshi_kanazaw