塩湖によくある塩の採集・精製の古びた工場がありました。
青蔵公路という大動脈のすぐ近くですから、昔から採塩が行われていた場所でしょうね。
現在でも稼働している現役の工場です。
バスが湖の近くに下って行くと、途端に景色が一変しました。
「なんじゃこれは・・・・」 大きな駐車場に車が一杯。
もう観光客で一杯です。
車のナンバープレートを見ると、上海や中国全土から。 このチャカ塩湖は、チベット観光のメインルートである青蔵公路に接しているのが幸いして(禍して?)、観光客で溢れていました。
チャカ塩湖を紹介する雑誌などでは、触れられていないかもしれませんが、これが実態です。
なにやらウエディングドレスをまとった女性も現れました。
入口ではもう一組のカップルも。
こんな場所で披露宴? 違うんですね・・・。
中国では結婚式の前に、有名な風景の場所で写真を撮るのが流行っています。 もう10年以上前からの流行で、数十万円を掛けて写真を撮るのです。 花嫁さんにしてみれば、一生に一度(2度以上の人もあるかも)の晴れ舞台というわけです。 心躍るチャカ塩湖 なんですね。
このチャカ塩湖では、綺麗な風景写真と一緒に、こんな写真が大きく提示されています。
「実物よりも綺麗に写すからな、中国の写真家は・・・」
そんな乙女心を傷つけるようなことを言ってはイケナイ・・・。
入口を入ってから、湖の岸辺までが結構遠い・・・。
他のメンバーはサッサと歩いて行かれるのですが、私は・・・・。
「オカシイな・・・。 なんだか心臓が踊るというか、シンドイと言うか・・・」
遅れ気味なので、少し頑張って歩くのですが、ますます心臓が踊る・・・・。
チラッと見るとこんな看板が。
標高 3061m 気圧 700ヘクトパスカル・・・・。
「まさか高山病の初期症状? そんなことが・・・・」
半年前にシルクロードの旅で標高3500mのカラクリ湖にも行きましたし、3000mぐらいで高山病になることはないはず・・・・。 まー、日本でいえば北アルプスの穂高あたりの高さではあるんですが・・・。
「どうも運動するからダメなのかも。 歩かなければ、タバコを吸っても心臓は踊らない。 運動するからいけないんだ。」 という解釈をして・・・・・。
しかし、到着したのは湖の岸辺。 塩が湖に広がっている場所はまだズーと先です。
「チャカ塩湖で心臓を踊らせて倒れたら、とんだお笑い草だ。 ウエディングドレスの花嫁さんじゃあるまいし」
そんなことを思いながらも、体の方は全然不調。 頭も少しボーとしてくるし・・・・。
「せっかくだから写真は撮らないと・・・・」 そうは思ったのですが・・・。