飛騨高山の古い町並みの一角にある喫茶店。
店の名前は ばれん とか。 版画絵が沢山飾ってある。
「そうか、版画絵だから ばれん という名前なのか・・・」
ユックリとホットコーヒを飲みながら、版画絵を見たり、外を見たり・・・。
実にユッタリしたムードの老夫婦(我々夫婦のことです)が、ポツリと座っている。
他にはお客はいない。 私は二本めのタバコに火をつける。
店の中から、町並みを行き交う観光客の姿がよく見える。
そんな姿を見ている時、窓越しに見える橙色の実が綺麗に見えることに気が付く。
よく見ると、実をつけた枝に白いものが附いている。
この時の高山は雪がチラツキ、気温は零下。
「一種の樹氷みたいなもんかな・・・・」
外を行き交う人の声も聞こえず、不思議なくらい静かである。
ボーと、ただただ外を眺めて、時間が過ぎていきました。
まるで喧騒の外とは異次元のような不思議な世界。
「幻遊」 なんて言葉はないのかもしれませんが、そんな時間でした。
飛騨高山の喫茶店でのんびり珈琲を飲みながら
外の風景を見ながらイイ時間でしたね・