その日も朝はよく晴れていた。
「今日はどのルートで名古屋まで帰ろうかな・・・」
「来た時と同じじゃつまらん。 伊豆に来たら半島の一番南まで行かなくちゃ」
西伊豆の堂ヶ島から南を見ると、天城山系が海岸まで覆いかぶさっています。
西伊豆から半島の海岸沿いに南端まで行く人は、どうもあまりいないみたいですね。
「どうも道路のイメージが浮かばんわ。 とにかく南へ行こう!」
道は海沿いには走っているのですが、殆どは岬の山を突き切る感じですね。
道からそれぞれの漁港に下る細い道がありますが、車で小さな漁村に入るにはチョットためらいます。
「それにしても結構部落が多いわ。 昔は陸運より海の輸送が盛んだったかも。 おそらく船は伊勢湾を出ると遠州灘を突っ切って、この伊豆にたどり着いたんだろうな・・・。」
岬の山道をドンドン走って行きます。
「ワー綺麗! 海が輝いているよ」
まるで光の中に海岸があるみたいですね。
山から海に落ち込むように断崖が連なっています。 確かに海沿いに道を作るのは無理ですね・・・。
我々は最南端の石廊崎(いろうみさき)を目指しているのですが・・・・。
石廊崎漁港に到着。
ここでも海は輝いていますね・・・・。
「あれ? 石廊崎の遊覧船は運行見合わせだってさ」
前日福島沖の地震で津波が出た影響でしょうかね・・・・・。
「灯台までは約一時間歩くんだって。 どうする?」
「ヤメ、そんなのヤメだわ」 ということで、石廊崎灯台には行きませんでした。
さてそれからは・・・・。
「下田へ寄って昼でも食べようか・・・・」
まさに行き当たりバッタリの旅ですね・・・。
南伊豆の海岸をさらに走ります。
ヤシの木の向こうに光る海が広がっていました。
天城山系が見えていたのですね。
海が見える景色はいいですね。
私がスケッチ旅行に出かけたのは東伊豆から西伊豆に
バス移動したのでそれが非常に遠く感じた気がしたのだと
思います。
僕も一度行きました。
http://stratus.exblog.jp/15559621/
http://stratus.exblog.jp/15592385/
東日本大震災から、ちょうど一年後の、3月11日。
岬にサイレンが悲しく鳴り響きました。
伊豆は東からのお客さんの流れが主流ですね。
石廊崎ー西伊豆間は殆ど観光客の姿はなし。
下田から石廊崎で客足が止まっていますね。
多くは東海岸、修善寺、下田 という感じでしょうか。
西海岸も東から山越えで来ていますね。
そうそう、モノクロの写真と灯台の写真でしたね。
石廊崎は2~3回行ってますが、何時も灯台まで歩かない。
だから石廊崎灯台の姿を見たことがないのです。
最南端へ行こうという意欲は何時も湧くのですがね・・・。