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 西安・城壁の上を歩く  新シルクロードの旅 その36

 シルクロードの旅の11日目。 旅の最終日になった。

 早朝の西安は霧に覆われていました。

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 これまで乾燥した西域を旅してきましたから、霧の町はどこか幻想的に感じますね。
 西安は古都ですが、人口は800万の中国西部の大都会でもあります。 ビルが立ち並んでいますね。

 タバコを切らしたので、ホテルからタバコを買うために近所のコンビニを探しに町へ出ました。
 一人で早朝の街角をプラプラ。 屋台が出てますね。 朝食を売っているようです。

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 近づいてみると卵のスクランブルみたいな感じの食べ物。 中華料理というと豪華な宴席の料理をイメージしますが、結構簡単なファーストフード風な食べ物も一杯ありますよ。 ナンやマントウと野菜や卵、肉を組み合わせた手軽な食べ物も多くて、マックよりは数段と美味いと思います。 日本で中華式ファーストフード店をチェン化すれば流行る様な気がしますが・・・・。

 その日は午後には日本へ帰ることになっていました。 
 「午前だけの観光ですが、城壁の上を歩くことになってますよ」

 ツアーメンバーの多くは、この西安はもう何度も来られた人ばかり。
 「そうだよな、今更混雑する西安の観光地へ行くより、ノンビリと城壁でも歩いたほうがいいや」

 昨夜見たライトアップされた城壁でしょうか・・・。 いや、周囲の感じから違う場所から登るのかも。

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 西安の町は旧市街はぐるりと城壁に囲まれています。 東西南北に門があるはずですが、この門は多分南門ではないかと・・・。 私は方向音痴でよくわかりませんが・・・。

 サー、門を入って城壁の中へ。

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 何か入場券みたいなものが要るようです。 パック旅行はガイドさんがちゃんと面倒を見てくれます。
 さっそく城壁の上に登りましょうか。

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 「この城壁はズーと続いていて、全長は11キロ超あります。 とてもじゃないがぐるりと一周すると、歩いて一日は掛かってしまいますよ」 
 「ここでマラソン大会をやるんだろう?」
 「そうです。マラソン大会では城壁の上のこの道を2周しますよ」  いや3周すると言ったかも・・・。

 城壁の一部だけを歩いたのですが、結構幅が広くて10m以上はありそうです。

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 そもそもこの城壁は明代に作られたものらしい。 唐代の城壁はどんな感じだったのか・・・。
 面白いものがありました。 レンタサイクルのお店。

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 早朝なのでお客さんはマバラですが、歩くより自転車で廻る方がいいかもしれませんね。

 私はあんまり歩くこともせず、ゆっくりタバコをプカプカ。
 壁の近くのベンチに腰を掛けて、タバコを吸いながらノンビリと町を眺めていました。
 片方の情景は旧市内?なのか、ビルが多く見られます。

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 実は現在の西安市では、この城壁が交通渋滞の大きな原因になっています。 市内観光をすると実感しますが、城壁の下を通る道路が近づくと必ず渋滞です。

 一方の側の情景は住宅地が広がっていました。

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 少し古いマンション群が見えます。庶民の家なんでしょうね・・・。

 2時間弱もプラプラしていたでしょうか・・・。
 「そろそろ行きますか・・・・・」 城壁を出ていくようです。

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 次は何処へ行くのかな・・・・・。 私はあまり観光したい気もないし・・・。
 市内の渋滞を潜り抜けてたどり着いたのは、西域へのモニュメントのある場所。

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 「あー、此処か・・。 前にも見たことがあるな・・・。 そうかシルクロードの旅だから、此処に来たのか」
 もう家に囲まれて街中にポツンとあるモニュメント。 
 「ラクダに乗ったソグド人だな・・・。 中華の国の人が西域をイメージしたモニュメントやな・・・」

 交通渋滞に悩まされながら西安空港へ。
 「上海まで2時間、そして名古屋へまた2時間。 またタバコが吸えない時間が始まる・・・」

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 長かったシルクロードの旅も終わりました。
 
 厳しくも美しかった自然。 カラクリ湖への道も印象的だったし、砂漠の広がる殺伐とした情景もよかったですね。 やっぱりシルクロードの自然は何時みても素晴らしいですね・・・。

 一方、シルクロードはそこに生きた人たちの歴史のある場所ですね。 各民族の興亡の歴史、宗教遺跡などを見ると、葛藤の歴史でもありましたね。 そしてその民族の葛藤は今も続いていますね。

 今回の旅では、現在も続く民族間の支配・反目の軋轢の中、変化していくシルクロードの様が印象的でした。 この旅行記では書ききれませんでしたが、のどかなシルクロードの姿は、今はもう失われてしまったような気がしましたね。

 長かった 「新シルクロードの旅」 もこれにて 完!

 この旅行記、自分で最初から読み直しても、一時間以上掛かって疲れてしまいました。
 「こりゃ本にでもしないと読み切れんわ・・・・」

 書き手が読んでも疲れるほど長い旅行記。 お読みいただいた方々には感謝ですね。
 お疲れ様でした・・・・・・。




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Commented by odamaki719 at 2016-10-24 17:38
こんばんは♪
 霧の西安がいい雰囲気でした。
4・10枚目のアングルがいいですね。
Commented by takeshi_kanazaw at 2016-10-24 23:48
odamaki719 さん。
何かしっとりした感じでしたね。
それまでは真っ青な空のもとで動いていましたからね・・・。
旅行中には写真をもっとシッカリと撮ると良かったな
何時もそう思うのですが、後の祭りですね。
Commented by small-talk at 2016-10-25 00:11
11日間の旅だと、書くこと、書きたいことがたくさんあるでしょう。
砂漠や高地も訪ねる旅だから、やはり、疲れも溜まると思います。
大袈裟かも知れませんが、無事帰国できて良かったですね。
Commented by takeshi_kanazaw at 2016-10-25 07:58
small-talk さん。
この地方の旅は今回で4度目でした。
若干新鮮さに欠けるきらいがありましたが、体力面から考えてそう何度もいけないだろうと思って出かけました。
一番危険だと感じたのは中国当局の検察です。
日本のマスコミでは内政干渉になるのか、報道が抑え気味ですね。
現地に居ると判りますが、兵隊の表情が険しく、実に不気味でした。
Commented by 大福如風 at 2022-09-12 10:51 x
25年前にトルファンに行ったことがあるので、最近の街の様子を知りたくて、こちらのブログにたどり着き、2016年の旅を比較的新しい旅行記として読ませていただきました。
私の父と同世代なのでしょう。
なかなか鋭く含蓄のある文章、写真も効果的で、面白いブログですね。
ついついイイネを押してしまいます。
しかも、今もどんどん更新されていることに、驚きました。
2016年の旅は全部読ませていただきました。
Commented by takeshi_kanazaw at 2022-09-12 13:58
> 大福如風さん
コメント有難うございます。
トルファンは独特の雰囲気のある街で、印象深いオアシスでしたね。
まー、時代とともに変化していきますが・・・。
昔は町中が葡萄棚で覆われ、情緒溢れる雰囲気でした。

貴兄のコメントに誘発されて? 書いた私も久しぶりに全部を読み返しました。
シルクロードの旅、昔の写真がないので、十分に書ききれてないな~とやや反省。

ほかにウズベキスタンや中東にも行ったり、中国各地なども旅しています。
ブログのカテゴリから選んでいただくと、結構一生懸命?書いてますので、ご一読を。

by takeshi_kanazaw | 2016-10-24 10:22 | 新シルクロードの旅 | Comments(6)

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