田舎回りから人口380万人の大都会の太原に帰ってくると、何か落ち着かない気分。
「市内の環状高速道路まであって、名古屋より大都会や。大阪に近いんやないか」
この太原の一番の観光スポット、 晋祠 とやらへ行くという。
私はどうも有名な観光スポットというのにはあまり興味がない。どうもすみませんが。
何やら立派な塔みたいなものが出てきました。
「ここは晋祠といって、晋の国を建てた一族を祀ったところです」
「晋の国ね・・・。ずいぶん昔の話のような気がするけど・・・」
晋の国というと、今を去ること2500年前ごろ、中国は周王朝、春秋時代時代になります。秦の始皇帝が中国を統一するズーと前のころですかね。 この地域に有力な王国がありました。
周王室は有名無実で配下の各国に力があり、この晋が全国統一する可能性もあったようです。現在の山西省の地域は、この晋の時代が一番輝いていたころだったのか知れません。ちなみに中国の自動車のナンバープレートの頭文字は、山西省の車は「晋 ○○××・・・」ですよ。
「この晋祠は北魏の時代に作られ、建物は唐やそれ以降の時代のものもあります」
なんで1000年も後の北魏の時代に、この地に晋の建国を讃える建物が建てられたのか、よくわかりません。この太原は今では田舎の大都市ですが、北魏や唐の時代には、洛陽、長安に次ぐ第三位の重要都市だったというのですが・・・。
中は落ち着いた感じの空間ですね。
中国らしい雰囲気だなとは思いますが、他の中国のお寺や廟との違いがよくわからない。
どうもこれがメインの建物?
ガイドのTさんが、一生懸命に説明してくれるのですが、詳しすぎて逆に面白くない。細かいことより、この建物を建てたバックグランドみたいなものを知りたかったのですが・・・。 本当は彼の説明をよく聞いていなかった・・・・。
「静かでいい場所や。お寺のように煙が一杯ということもないし、観桜客が押し寄せてくるわけでもないし・・・。 柳が綺麗や・・・・」
少しは中国ムードの写真も撮っておくか・・・。
「どうも観光スポットと言われると興味がなくなるな~・・・。 田舎のお寺のほうがもっと一生懸命シャターを押す気になるのにな・・・」
晋祠の建物はいかにも中国らしい感じですね。
メインの建物が凝っている感じです。
池の波紋が綺麗ですね。