フーン君と馬篭峠を目指す   4.22

 馬篭宿から馬篭峠へ。

 馬篭峠までは約2キロ、標高差300mぐらいの登り路になります。
 この道には、田畑があったりポツポツと家がある、木曽の山里風な情景が続きます。

 「この場所の桜はもう散ってしまったな・・・・」

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 標高500mぐらいの場所、桜はソメイヨシノのようです。
 木曽路の桜は、標高差や桜の種類によって、咲いている時期が相当違います。

 石畳の道の傍には、水が流れています。苔むして風情がありますね。
 馬篭宿で花桃を見ていた東洋系の若者が、その様子を盛んに写真を撮っていました。

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 「この花はバラ?」  「バラじゃないよ、椿」  「椿?」
 勿論英語での会話ですが、椿の英語はしらないので、そこは日本語・・・・。

 彼は盛んに彼方此方の写真を撮っています。
 「花桃、花桃」 彼は花桃は覚えたようです。

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 今年の花桃は実に綺麗です。 来るタイミングが良かったのでしょうね。

 東洋系の若者がドンドンと話しかけてくるようになりました。
 どうもベトナム人で、名前は・・・。 フーンと聞こえますが、まー、フーン君ということに。

 「僕の故郷はダナンです」
 話が込み入ってくると判らなくなるので、地面にベトナムの地図を書いて・・・。
 「ハノイはここ、サイゴン(ホーチミン)はここで、ダナンはここだな」

 別に英語は話さなくとも、地図と都市名でコミニケーションは何とかなる。
 私は一度観光でベトナムを廻っているので、少しは事情が理解できる。
 彼は、自分の国のことを私が知っているとわかると、やけに頑張ってくる。

 「ホイアン(ダナン近くの観光地) チャンパ遺跡・・・」
 私の書いた地図の上に、ドンドンと地域の観光地を説明してくれる。

 フーン君はそれまで一人でトボトボと歩いていたのですが、袖すりあうも何かの縁。 盛んに話しかけてくるようになりました。

 周囲はまさにノンビリした木曽路の山里の風情。籠を背負ったお婆さんもいる。

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 「今年の春は早かったね・・・・。 花桃がきれいだ・・・」 としばしお婆さんと会話。

 私の横に立っていたフーン君。何やらモジモジ。
 「このお婆さんの写真が撮りたいの?」 「イエス、イエス」
 「お婆さん、この青年はお婆さんと写真が撮りたいんだって。いいかい?」
 「こんなお婆ちゃんなのに・・」 とニコニコ。この付近の人は外人に慣れている?
 喜んだフーン君のために、私がカメラマン役を務める羽目に。

 「山桜はまだ咲いてないね・・・」 とお婆ちゃんに聞くと、山のほうを指さす。

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 「山桜は葉っぱと花が同時だよ。まだ葉っぱが茶色だから、連休ぐらいが満開かね」
  しばしお婆ちゃんと話し込んでいました。

 フーン君はどうも先を急ぎたい様子。
 「僕は年寄りで歩くのが遅い。君は若いから早く歩けるだろう。先に行っていいよ」
 「シーアゲイン」 「OK、シーアゲイン」

 私は一人でまたプラプラと。 ここは小さな間宿(間の宿場)

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 もう閉めてしまった民宿。 春風に破れた障子がハタハタと。
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 先に行くフーン君。時々後ろを振り返っていますが、私はマイペース。
 結局、彼とは最後に南木曽の駅で再会するのですが、それは後の話。

 小さな部落の周囲は一杯の花。

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 手前はボケの花、黄色いのはレンギョ、そして、白いのはユキヤナギでしょうかね。

 もう使われていない納屋に白い花。 コブシでしょうか。

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 道端にはまだ一杯花が咲いていたのですが、今回は写真をあまり撮らなかった。
 途中でお店でシュークリームを食べたり、とにかくプラプラと歩く・・・。

 やっと馬篭峠に到着。 
 「これからは妻籠宿まで下りだから、後は楽だ・・・・」

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 フーン君の後姿をチラッと見たのですが、彼はドンドンと先に行ってしまった。





 
Commented by cynchia at 2016-04-22 14:09
こんにちは、微笑ましく拝見しました、様子が目に浮かびます。
Commented by odamaki719 at 2016-04-22 17:26
こんにちは!
 馬篭峠からは登り坂になるのですね。
登りはマイペースで歩かないと疲れます。
フーン君と知り合い楽しそうですね。
花桃も満開で綺麗です。
Commented by takeshi_kanazaw at 2016-04-23 09:31
cynchia さん。
ヘタな英語でも話せば相手は喜びますね。
このベトナムの青年は、結構いい奴でしたよ。
Commented by takeshi_kanazaw at 2016-04-23 09:34
odamaki さん。
今回はマイペースを決め込んでいました。
あまり写真も撮らず、ノンビリと歩いていました。
どうも年ごとに歩くスピードが遅くなってきますね。
Commented by rui-studio2 at 2016-04-23 10:06
無目的に歩くーーーいいですね~
里山ある気をしたいと思っているんですが、
一人でと言うのはなかなか出来ません。
知らない道を歩きたいのにーーー
都会で育ったので、里山の歩き方が分からないのです(泣)
Commented by takeshi_kanazaw at 2016-04-23 10:45
rui-studio2 さん。
貴女のように忙しい人は、山歩きがいいですよ。
ウオーキングしている間は、まさか手織りも出来ないでしょう? それがいいのだと思いますよ。
行ったことないですが、ご主人と高尾山でも歩かれては?
Commented by small-talk at 2016-04-23 16:11
流石、旅行で世界を廻ってらっしゃる、takeshi_kanazawさんですね。
ベトナムの方と、意思疎通が出来るのが、凄いです。
団体旅行で押しかける外国人観光客、中には傍若無人な人も居てウンザリすることもあります。
でも、日本の風土や景色を誉められると、やはり嬉しいです。
Commented by takeshi_kanazaw at 2016-04-24 19:24
small-talk さん。
返コメント遅れました。
私が海外旅行しているときは、このベトナム青年の立場。
現地の人の何気ない働きかけは、観光より印象深いですね。
話が通じるか否かより、話しかけることが大事だと感じます。
by takeshi_kanazaw | 2016-04-22 10:13 | ウオーキング | Comments(8)

海外や国内の適当に撮った写真の記録


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