丹後半島の東側の舟宿で有名な 伊根 から、丹後半島を廻ろうとしたのですが・・・。
「岬のところの土砂崩れで、178号線は不通ですわ」と伊根の人。
「どうすりゃいいの? 経ケ岬まで行きたいのだけど」
「宮津まで帰って、それから時計回りに国道を行けばいいよ。それが一番や」
こんな時はカーナビはどうも上手くない。
夫婦で地図と睨めっこ。
「宮津に帰って、半島の根っ子を走ればいい」
「山の中に道があるじゃん」
「危ないって、伊根の人が言ってたじゃん」
別に急ぐ旅でもない。ゆっくりと・・・。
宮津からの根っ子の道は意外となだらか。
川が在り、かなり広い平野になっていて水田も。
「半島の東側とは全然違うな・・・」
この付近は 京丹後市 というらしい。
「うーん、なんだか古代の丹後王国が存在したというのが判るような気がする」
小高い丹後半島の裾に平野が広がり、奈良の明日香村に感じが似ている。
後で調べると、この京丹後市には4世紀頃の大きな古墳が散在するという。
4世紀、奈良に三輪王朝が在り、岡山に吉備王国、出雲に出雲王国、そしてこの丹後に丹後王国があっても不思議ではない。
丹後と云うと、すぐに天橋立をイメージするけれど、むしろ西側の古代丹後王国の方が面白そうなのだが、それは後の祭りである。 とにかく丹後半島の海岸へ。
「のどかな風景やな・・・」
日本海沿岸で良く見かける情景であった。
小さな漁村、前は砂浜の小さな港。部落の山側は狭い畑。
半島の先へ進むと、少し様子が変ってくる。
丹後松島という名前がついていたような・・・。
「とにかく経ケ岬まで行くぞ・・・」
経ケ岬は近畿地方の最北端らしい。
「工事をやっているわ。やっぱり178号線はこの岬付近で土砂崩れって云うのは本当だった」
岬に灯台があるのだが、途中までしか車で行けない。
「海の水が真っ青で綺麗だわね・・・」
「俺はどうもここに来た記憶がある・・・・」
もう10年以上前に若狭から山陰地方をぐるりと廻ったのだが、その時にこの風景を見たような・・・。
「サー、名古屋へ帰ろうか・・・」
「うーん、前は此処から城崎温泉へ行った記憶が・・・。それだと大回りになるな」
「宮津に帰って、京都縦貫道路で行くしかないわね」
また京丹後市を走ることに。
そこでプラリと寄った喫茶店。〈名古屋人はスグ喫茶店に入りたがる)
「ワー、古いカメラがあるぞ・・。これは年代もんや」
カメラ好きの読者は多いと思うので、その写真を載せておきます。
昔はなんだか眼が二つあったのですかね。 二眼レフ?
そうそう、ナビだと広範囲のルートが判らないですね。