この旅で最初に行った アヌラーダブラ は建国の地ですが、度々南インドのタミル系王朝の侵入を受けて、このボロンナルワに都を南東へ100キロ弱移動したらしい。
ボロンナルワは、スリランカの中世シンハラ王朝のシンボルのような場所。多くの仏教遺跡が残っている世界遺産だそうです。
「こちらもスコールが降ったんだな・・・。 遺跡の彼方此方に水たまりがあるわ」
さてさて、この仏教遺跡を3か所ほど廻ったのですが、全部遺跡の名前を忘れた。 参加した旅行社の冊子には行った場所の名前が3つ並んでいるのですが、確認できない・・・。
最初の遺跡のパゴダ(仏塔)です。
その横にあった建物。
前に紹介したアヌラーダブラとはイメージが随分違いますね。
アヌラーダブラは現在も祈りの場として人が来るお寺でしたが、ここは仏教遺跡ですから、千年前のまま放置された姿なのですね。
何かこの遺跡の中央にある半壊の建物。
水たまりがある中に裸足で入って、仏像をパチリ。
この仏像は座禅をしているような恰好をしていますが、時代によって、宗派によって、国によって、さまざまなスタイルが見られます。 日本では大乗仏教ですから、左手を下げて庶民救済を願う形が多い。
建物の入り口のレリーフ。
この遺跡で目につくのが、半壊した建物の柱。
この遺跡が建てられたのが11世紀以降。 スリランカも建国から千年以上を経ていますから、いろんな変化が混在していたことを窺える建物もあります。
その建物の中には、なんとリンガ(ヒンズー教・男性のシンボルを象徴)がありました。
カンボジアの有名なアンコール・ワット。 基本的にはヒンズー教の遺跡ですが、一時仏教化した時期があります。 南アジアでは仏教とヒンズーが混在しているのですね。
この遺跡にはいろんな仏像がありますが、チョット気になった仏像?
この長いヒダを羽織った仏像は、シルクロードでもよく見かけますね。 11世紀ですから、北の影響も入ってきていたのかも。
ガイドのGさんの話も良く聞かず、自分で見た感性のみでイメージしているのですが、これが仏像などの遺跡を見る何時もの私のスタイル。
次に訪ねた大きな遺跡。 スリランカの観光バス? から、お客さんも降りてきた。
この遺跡で気になった建物があります。
ズボンの裾をたくし上げて、水たまりを中へ入っていくと、
タイは11世紀にスリランカから仏教を導入し、スコタイはタイの建国の地です。 このスリランカの遺跡と、タイのスコタイの遺跡が似ているのは偶然ではないかも知れません。
最後に行った遺跡。 遺跡の前でタバコを吸って怒られた場所ですが。
「これはいい、この仏像は一級品だ!」
ボロンナルワの仏教遺跡群。 駆け足で紹介しましたが、南伝仏教の本家と言われるスリランカ。 この遺跡群は、じっくり廻るべき場所だったような気がしましたね。
地図を見ると、インドもスリランカも半島のようなものを使うと、物凄い近い距離なのですよね。
一番近いところで25kmくらいです。
日本と韓国より近いんですよね。
ヒンヅーの神話ではインドとスリランカは繋がっていたという。
大型船は通れないぐらい岩礁が連なり 本当に昔は繋がっていたのかも。
スリランカのシンハラ族は北インドから、タミル人は南インドから来た種族だそうです。
人間素足になると、意外と水たまりも苦になりませんね。
恐らく全国を調べると、彼方此方に発生してるかも。
シルクロードを通って仏教が東に伝来したことから考えて、単純に、陸地経由で北の方から南向きに広まって行ったものとばかりおもっていました(^^;
北は山岳地帯がありますもんね。南ルートの方が早く広まったのかもしれないですね。南ルートの大仏様は、タイもそうですが、ウエストがきゅっとしまってスリム、しかも若い感じですね(*^^*)
仏教はインドでは衰退しますが、スリランカで生き残った感じ。
ですから、タイもミャンマーもスリランカから仏教を導入した。
北に伝わった仏教は変質をして、大乗仏教へ。
スリランカは原始仏教の色が残る、仏教の第二の故郷のようです。