スリランカ観光のパンフレットの写真は、殆どがこのシギリア・ロックの写真か、その岩肌に描かれた、 シギリア・レディ の絵の写真が使われています。(このパック旅行もそうでした)
シギリア・ロックは原野が広がる場所に、ポツンとある200mぐらいの切り立った岩山の上に作られた宮殿なのですが、実に変な宮殿です。
「どうしてこんなところに宮殿を作ったのか、サッパリ判らんわ」 と私。
「それは宮殿を作った歴史に理由があるんです」 ガイドのGさんの説明。
その話を要約すると・・・。
5世紀ごろ王の息子カッサパ1世がクーデターを起こし、父親を殺して王権を奪取する。しかし平民出身の母親を持つカッサパ王は、王族出身の母を持つ弟に王位を奪還される事を恐れ、長らく首都であったアヌラーダプラを離れ、より安全なシギリヤへと遷都した。
「カッサバ1世は復讐が怖かったんですよ。だから軍隊が登れない200mの岩山の上に、宮殿を作ったんですよ。 でも結局攻められて滅んでしまうんですがね・・・」
その後この宮殿跡は放置され、当時の面影が今も残っているらしい。
前置きが長くなりましたが、とにかく有名なシギリア・ロックを登りましょう。 入り口からの雰囲気を写真をドンドンと載せていきます。
「エー? 水堀があるじゃん。 まるで日本のお城みたい」
水堀を渡ると、石垣が現れて、まるで城内へ入っていく雰囲気です。
階段を上がると、広い平坦な場所に。 まるで日本の城の二の丸、三の丸という感じです。
大きな切り立った岩山が現れました。
「うーん、これはかなり大規模な宮殿や。 5世紀といえば、日本の飛鳥時代の前期ごろやろ。 当時のスリランカは日本より土木技術が凄かったんやな・・・・」
入口の水堀から岩山まで、直線で2~3百メーターはありましたね。
「これは水路跡で、小さい穴は噴水だと思われます」
シギリア・ロックに朝日がまぶしくなってきました。
やっと岩山の近くに来ました。
我々を待ち構えてるのが、大きな岩に囲まれた細い入口。
少し離れた位置からの写真のほうがイメージが湧きやすいかも。
狭い岩の間を抜けると、眼前に岩山が覆いかぶさってきます。
私は高所恐怖症なのですが・・・・・。 とにかく登らないと・・・。
この螺旋階段を登らないと、シギリア・レディ に会えません。
岩肌に描かれた シギリア・レディ との面会? は次回へ。
シギリア・ロックは大きな岩に囲まれた細い入口付近までは
とてもいい雰囲気ですね。その先は大変そうです。
特に私は高所恐怖症ですからね。
普通の人が登るための工夫が見事です。