十津川と天誅組   5.29

 吉野郡十津川村を168号でドンドン南へ走って行く。

 「うーん、川の水の色がなんとも綺麗やな~・・・・」 
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 168号は十津川沿いに走っているのですが、木立の隙から見える川の青色が綺麗です。 この季節は水量が少ないのでしょうか。恐らく梅雨の季節になると、濁流で川が溢れるばかりになるのかも。

 「それにしても十津川村のことは全然知らないでやってきたな・・・。どこか村役場か観光協会みたいなところに寄ってみようか・・・」

 恥かしいのですが、十津川村というと、西村京太郎の推理小説に多く登場する十津川警部がすぐ思い出される程度で・・・ ちなみに西村さんは、主人公の警部の名前は、日本地図から印象的な村の名前を探して、 十津川警部と名づけたとか。

 ほぼ村の中央に村役場や道の駅がありました。 と言っても十津川の岸辺にへばりつくように数十軒の家があるだけですが、山の崖の上に郷土館なるものが。

 「郷土館なら歴史や観光名所が判るだろ・・・・」
 誰もいませんね・・・・。 どうもその日のお客は私一人だったのかも。

 この郷土館、2階はなんと「天誅組」の話ばかりなんです。
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 下の印は十津川村の印ですが、ひょっとしてこれは天誅組の旗印?
 天誅組ってご存知ですか? そう、幕末に起こった尊王運動。 その中核的存在が 十津川郷士 なんだそうです。

 少し長くなりますが、十津川村の歴史を・・・・。  どうも十津川村の歴史の特徴は2つ。

 一つは、十津川村は山間で米が取れない地区なので、ズーと年貢が免除されている。そして、村は権力者の支配を受けずに半ば独立した村落共同体として存在し続けたこと。 まるで十津川共和国? そのため、百姓でもなく武士でもない 十津川郷士 なる集団が生まれたらしい。

 二つ目は、この地域は尊王の精神が続いている地区であること。
 熊野で有名な神武天皇東征のとき道案内に立った八咫烏(ヤタガラス)の話に始まり、壬申の乱、吉野にあった南朝時代、そして、幕末の天誅組 などなど。 御所の警備にあたったり、尊王の志が深いことは認められたが、十津川郷氏はどうも歴史の流れからは外れて、明治政府では中核にはなれなかったようです。

 「神武天皇東征の真偽はともかく、大和から熊野へ行くには、遠征軍はここを通って行ったんだろうな・・・。その時に山の中に住む住民が反旗を翻せば大変なことになるだろうな・・・」
 「いや、逆に山の民は大和軍と争って敗れたのかもしれない・・・・」

 十津川村の歴史には、そんな古代の話は全く触れていません・・・・。

 村役場や郷土館のある場所の前、十津川に架かる橋が見えました。
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 この村は幾度となく洪水に見舞われ、明治時代(1889年の大水害)には北海道に移住しているらしい。 移住先は石狩川沿いで、現在は新十津川村という。

 橋の上を歩いてみました。 小さな滝が見えます。
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 長閑な山間の村なんですが、いろんな歴史を経てきているんですね・・・・。
Commented by odamaki719 at 2013-05-29 16:18
こんにちは!
 十津川に架かる橋の風景は今の時期は緑が綺麗なのでいいですね。

谷瀬の吊り橋もいい被写体ですね。
このような感じは好きなのです。
高所恐怖症だったのですね。
Commented by takeshi_kanazaw at 2013-05-29 16:25
うーん、odamaki さんは高いところが好きなんですか・・・。
私は崖やビルなどでは、とても下を覗くことが出来ません。
Commented by withyoursong at 2013-05-30 10:11
郷土館を訪れて歴史を知り、空想していくのが流石ですね^^☆
橋を歩いて小さな滝を発見したり、楽しそうです。
川の色、とっても美しい色ですよね。
神秘的なあの色の秘密はなんでしょうね??
Commented by takeshi_kanazaw at 2013-05-30 12:08
この地域の川の水の色は不思議な色をしています。
十津川もそうですし、熊野川も似たような色をしています。
何か山の地質から流れ出す金属イオンが含まれている?
この旅では空想の世界はまだまだ続きますよ。
楽しくお付き合いのほどを。
Commented by small-talk at 2013-05-30 22:00
川に落ちる滝、美しいですね。
川の色も最高です。
Commented by takeshi_kanazaw at 2013-05-30 23:24
歩いて廻れば沢山の滝などが見られると思います。
奥吉野から熊野までは、山岳信仰のメッカみたいなところです。
by takeshi_kanazaw | 2013-05-29 12:51 | まほろば紀行 | Comments(6)

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