アウンサンスーチーさん来日  4.19

 ミャンマーの民主化運動の主導者、アウンサンスーチーさんが来日しています。
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 「あんな細い体で大丈夫やろか? 疲れちゃうだろうに・・・」
 在日ミャンマー人の人達との会合を始め、昔いた京都大学訪問や、日本の首相をはじめとする要人との会談に大忙しのようです。

 私は今年の1月にミャンマー旅行した(彼女の自宅前にも行ったけど・・・)こともあって、従来以上に彼女の言動に注目しています。

 今回の訪日で行われたNHKや民放のインタビューをよく聞いていましたが、
 「頭のいい人やな・・・・」  そう思いましたね。
 言葉の中に、彼女の洞察力が鋭いことや、幅広い見識と意志の強さ を感じましたね。

 一般的には彼女はミャンマーの民主化運動の主導者と位置付けられています。 しかし、彼女の発言を聞いていると、国の民主化というより 「ミャンマーという国をどうしていくか」 「ミャンマーの人々の未来をどう作り上げていくか」 という視点が主題になっているように見えました。

 マスコミの 民主化のシンボル という言葉に踊らされず、ミャンマーの現実を冷静に捉えた、足が地についた 強い政治家 という印象ですね。

 ですから、現在の軍事政権との融和も辞さず、かといって、軍事政権を肯定していない。 この感覚は現実の政治家の感覚でしょうね。

 インタビューで、こういっていました。
 「改革が成功するには、改革後の姿に 皆が ” 安心感 ” を持てないといけません。 そうしないと国民も軍事政権も改革に賛成しません」
 なかなかの 名言 ですね。 現実の姿を的確に捉えた 政治家の目 ですね。

 このブログのミャンマー紀行でも触れましたが、彼女の父親はビルマ建国の父 アウンサン将軍で、ミャンマー軍の生みの親ですから、 単なる軍事政権に反対する民主化運動家だけの人ではない。

 彼女の本当の願いは、国の民主化にとどまらない、ミャンマーという国家の 自由で豊かな社会 をどうして実現していくか にあるような気がします。

 ミャンマーを旅すると、この国は 敬虔な仏教徒 の国で、長らく続いた静かな祈りの時間が続いています。
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 (ミャンマー紀行から再掲)

 「ミャンマー国民は 何かしてほしいだけではなく、自分が何が出来るか考えてほしい」 
 彼女はインタビューでそう発言しています。 単に民主化運動だけでなく、ミャンマーの将来を想う気持ちが現われている発言ですね。

 今後日本からの経済進出が進むと思われますが、ミャンマーの民主化の動き、そして、 長らく続いている敬虔な祈りの感性 をよくよく判ってからの、ミャンマーとの共同作業が大事なように思うのですが・・・・。
Commented by チューさん at 2013-04-19 11:51 x
インタビューでの言葉。わが国にも向けられたように感ずるのは私だけかな?。何度も何度も繰り返し行われる「永田町や地方での議員選挙ごっこ」(おっと失言)には、少し疲れ付き合いきれなくなっていますね。
喝!、「他是非吾」。自分で努力せよと天の声が聞こえてきた。
でも、やっぱり安心感は欲しいですね。
Commented by small-talk at 2013-04-19 21:23
彼女も歳をとりましたね。
などと書いて調べたら、1945年6月生まれなのですね。
太平洋戦争末期の、日本でいえば「団塊の世代」よりちょっと年上くらいなのです。
もっと若いと思っていました。
Commented by takeshi_kanazaw at 2013-04-19 22:25
チューさん コメント感謝。
そうですね、スーチーさん、我が国の政治家より迫力を感じますね。
安心感の話は凄く感心しましたね。
最近時事放談が少ないですね。少し頑張って書かないと・・・。
Commented by takeshi_kanazaw at 2013-04-19 22:29
small-talk さん。確かに彼女は若く見えますね。
インタビューで 「残された時間を意識するか?」 の問いに、なぜそんな質問をするのか、という感じで応えていましたね。
まだまだ道半ばという気持ちが強いのですね。
Commented by mikaty at 2013-04-20 11:25 x
去年のノーベル賞受賞演説で、彼女はcautious optimismという言葉を使っていました。
"If I advocate cautious optimism it is not because I do not have faith in the future but because I do not want to encourage blind faith."
希望は持っている、ただ、
大丈夫上手く行くと単純に信じてしまってはいけない。

彼女の提示する「希望」と「疑いをもって検証する」姿勢の両面が、彼女の言動を何より現実的なものにしているし、だからこそ彼女に盲目的について行きたい気持ちになってしまいます(笑)
Commented by takeshi_kanazaw at 2013-04-20 14:00
mikaty さん、貴女らしいコメント有難う。
ノーベル賞の演説は知りませんでしたが、いいお話ですね。
人一倍懐疑派の私は、格好いい話は信用しない。
ですから、スーチーさんの現実的な視点は大好きですね。
海外の好評を利用しつつ、軍事政権を軟化させていく作戦は上手い。
ミャンマー国民がそんな彼女を理解するかどうかが今後のポイントかな~・・・。
by takeshi_kanazaw | 2013-04-19 10:06 | 時事放談 | Comments(6)

海外や国内の適当に撮った写真の記録


by takeshi_kanazaw