今回の主人公は、海江田万里産業経済大臣。
7月29日の委員会で、海江田さんが泣いちゃったんですね・・・・。
自民党の赤沢議員が、海江田さんに辞任を迫った質問を続けた時ですが。
「私の価値なんてどうでもいいです・・・・」 と涙ぐんじゃったんですね。
まー、浜岡原発の停止要請、九州電力の再稼働問題など、海江田さんはズーと菅さんのスタンドプレーに振り回されてきましたね。
「大臣が泣くなんてだらしない! そんなことで大臣を任せられるか!」 という意見。
「彼は社長にいじめられた役員みたいなもんだ。可哀そうでわが身につまされる」 という感想。
どうでしょうかね・・・・。
国会の議論を時々テレビで見るのですが、政治家達のまさに不毛の議論ですね。
揚げ足取り、党利党略むき出しの、政治ショウに過ぎず、本当の行政は我々の嫌いな?官僚が、粛々とやっているから混乱が収まっているという感じを受けます。
ですから、国会では ” カエルの顔にしょんべん ” のごとく、質問には当たり障りのない答弁をして、のらりくらり と逃げるのか、” 馬耳東風 ” と聞き流すのが、賢い?政治家ということになっています。
随分前のことになりますが、大臣と官僚の間のやり取りで、こんな話がありました。
「大臣、貴方が勝手にあんな答弁をしても、我々はやれませんよ。」
大臣の答弁というのは実行が伴いますから、裏付けのない発言は出来ないんですね。
その割には菅総理は ” 個人的見解 ” を乱発してますが・・・。
普通我々が、ビジネスや地域の話し合いをするとき、頭を突き合わせて意見を交換し、何らかの結論を出すべく、みんなで知恵を出し合おうとしますね。 それがごくごく普通の行動パターンですね。
国会という場は、会議としては非常に効率の悪い、前進のない、不毛の議論の場ですね。
まさにわが身の政治的立場を見せるための政治ショウのような気がします。
国民の代表が議論する、なにか国民のために前進的知恵を出す、そういう議論にしてほしいのですが、まー、無理でしょうね・・・。
そんな雰囲気の中では、海江田さんはどうも政治家向きじゃない? まじめ過ぎる?
政治家になるには、国のため、国民のために仕事をする前に、この政治ショウを上手くこなす技術を習得する必要があるみたいですね。 変な話ですね・・・・。
” 真面目な人は政治家になってはいけない ” ” いい人は政治家にならない ”
そんな風に思っていましたから、今回のニュースには新鮮な驚きを感じました。
いいじゃないですかね、泣いたって。 泣きたくなるほど努力している人を馬鹿にしてはいけない。
私は、泣いた海江田さんに好感を持ちましたが、皆さんはどうでしょうか?