中国東北は日本で言えば東北から北海道ぐらいの緯度ですが、旅行中は30度を越えてました。
「今日は短パンとTシャツだ!」 旅行の2日目はラフな格好に。
大連の中国人もTシャツ姿が多かったですね。結構暑いんですね中国東北は。
現在の日本の暑さは、旅行中の頃の中国の暑さが東に移動してきた?
中国東北の入り口、大連のお話を続けています。
「アカシアの木は何処にある?」 大連と言えば アカシアの大連 という本が有名。
大連では5月頃にアカシアの白い花がさいて、綺麗なんだそうですが、もう花が散ったのか何処にも白い花はない。
このパックツアー。5月の時期に行く予定だったのですが不成立。残念!
さて、今回は大和ホテルのお話です。
日本人にとっての大連の観光スポットは、旧満州国時代の建物や構築物。 その代表が「大和ホテル」ですが、大和ホテルは南満州鉄道会社が経営する高級ホテルチェーンで、ここ大連のほかに主要都市にあったそうで、瀋陽や長春にもありますね。
1945年の終戦までの1900年代。この地域の代表的な高級ホテルで、重要人物が宿泊したり、重要な会談がこの大和ホテルで行われています。
大連の大和ホテルは、中山広場に面した中心街にあります。
「なんとなく明治時代の日本の建物のイメージだな・・・」
入り口は階段があって、なかなか重厚。
中国ではこの過去の建物を壊さず、有効利用し続けたんですね。
「中国重要文化財? 要するに当時は洋風ホテルがここしかなかったんじゃないか?」
この大和ホテルを案内してくれた中国人スタッフ。
開口一番 「この施設は中国共産党の施設で・・・」
説明の中でも、なにかと言えば、中国共産党 という枕詞がつく。
「現在は中国共産党の幹部が沢山利用しています。 一般の外国人も利用出来ます」
「ふーん・・・。 だけど俺は嫌だね。中国共産党なんてそんなに偉いのか!」
ロビーには人影もなし。中国共産党御用達のホテルね・・・。
日本でも宮内庁御用達といって有難がる風潮があるじゃないですか・・・。
「この部屋は日中国交回復の前に、東北地方に残された60万人の残留孤児に関する会談が行われたところで・・・・」
たしかに彼方此方に歴史的な面影が残っているのですが・・・。
元満州国の高級ホテル、現在は中国重要文化財、共産党御用達のホテルを 私のような日本の貧乏な庶民がシズシズと・・・。
このホテルには日本人が残していった調度品が残されています。
「この調度品は重要な歴史物ですが、日本へ返したい。ついては皆さんにお売りしたいがどうでしょうか」 と中国人スタッフ。
「ふざけんじゃないよ!」
どうななっているんですかね、この共産党大好き中国人スタッフの頭脳の中は。