スキーヤーの人たちはすぐに板を履いて滑り降り始めます。
「こりゃ凄いや。辺り一面雪の世界だよ」
とにかく周囲は全部雪です。写真は白黒ではありません。天然色?で撮っているのですが、撮れた絵は全くの白黒写真みたいです。
「長靴を履いてきて正解だね。何処に行くにも雪が深くて・・・」
それにしても樹氷というか、雪の中に木々が埋もれている感じです。
「これほどの雪の風景は初めてだね・・・。何処を切り取っても絵になるよ」
せっかく長靴を履いてきたので、少し雪の中に入って行きました。
多分枝に葉っぱのある木はシラビソだと思いますが、その葉っぱに一杯の雪です。
よく見ると、葉っぱだけじゃなくて、裸になった枝や幹にも雪がくっついています。
ドンドン雪の中に入っていくと、なんと枝からつららが垂れ下がっているのですが、そのつららにも雪がくっついています。
「面白いよ。道路のロープにまで雪がくっついてるぞ」
「とにかく凄いね。こんなところで吹雪かれたら、死んじゃうぞ」
まー、気温はマイナス6度ということでしたが、その日は風もなくて大丈夫でしたが。
次のゴンドラが到着して、スキーヤーはドンドン下へ滑って行きます。
「いいね、この樹氷の風景は絵になるね・・・・」
カメラを持った我々だけが、彼方此方をウロウロしていました。
チョット去りがたしという気分ですね。
そのうち、「日が照ってきたわ。これは面白い絵が撮れそう」
有難いことに、時折日の光が指しこんできました。
その絵は次回へ。