返済猶予はどうなる?  10.9

 亀井大臣が主張していた、中小企業向け融資、個人住宅ローンの3年間返済猶予の件。

 今回もまた少し硬い話が続きますが、お許しを。

 中小企業の融資返済猶予について少し気になることがあります。
 
 亀井大臣はさすが政治家ですね。それもかなりしたたかな政治家です。
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 庶民の味方、世直し大臣。3年間借金を返さなくてよくなるんだ! 大喝采! ですね。
 亀井大臣の言わんとするところは大賛成ですが・・・・。

 しかし、金融に詳しい方はすでに気づかれているように、亀井大臣の発言は感情的、感覚的で少しも実務的ではない。この辺が政治家の政治家たる所以ですね。
 政治家は状況をみて、方向性を打ち出すところに役割があるのかも知れませんが・・・。

 そこは政府も上手くやるもんで、実務は副大臣の大塚さんをリダーとするプロジェクトへ。
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 そこで出された結論は、「融資の実務は企業と銀行の取引で、損失発生の場合政府が保証し、金融庁が監視をする」というもの。

 企業経営に携わっておられる方、それに関連するお仕事をされている方はよく判っておられますが、従来から中小企業の金融はほとんどが政府保証付き融資なのです。そして、これまでも日常的に融資条件の変更が繰り返し行われています。

 「なーんだ。従来と同じじゃないか!」
 
 一般の方には判りにくいかもしれませんが、実態はそういうものです。
 政治家やマスコミの報道にはくれぐれもご用心を。
 
 まー、あれだけ騒いだのですから、借り手側から銀行への圧力として作用はするでしょうが、実際に銀行窓口や政府の保証機関の窓口で断られたらどうなるんでしょうか?

 多分私の予想は少し専門的になりますが、政府保証の枠を従来のものと別枠として、融資枠を拡大することになるでしょう。でも返すあてのない企業はダメとなるかも。
 本当にこれまでの借金を3年間返さない(新しい融資ではなくて)処置なら、大拍手!

 「亀井大臣は良いっていてるじゃないか! どうして駄目なんだ!」
 もしダメなら企業は窓口で大声をあげて良いと思いますよ。 耳触りのいいことばかり言って、結局はダメなんて人をごまかすようなことはよくない。

 でもでも、私が中小企業の経営者だったら、後々の金融のことや銀行との関係を考えてしまって、窓口でわめくことが出来るかな~。  実務というのはそういうことですよね・・・・。

 おそらく政府はこの案で ” 亀井大臣の顔も立つし、銀行も納得する。いい落とし所だ ”と思っているかもしれませんが、ホントに困っている中小企業は ” 裏切られた ” と言う人も出るかも知れません。
 
 つい最近石原東京都知事が肝いりで作った東京都の銀行。不良債権が膨らんで都税をつぎ込む羽目になっています。 政治と融資はなかなか上手く融合しませんね・・・・。

 今回は亀井大臣への直訴箱みたいなものがいるんじゃないでしょうかね・・・・。
 亀井さんはその直訴に回答すべきでしょう。 金融窓口ばかりを悪者にしちゃいけない。
 亀井さんは政治家なんだから・・・・。 新政府は政治家主導でしょう?
Commented by mikaty at 2009-10-10 20:23 x
「これまでの」借金が対象なのですか?
私はてっきり「今後の」借金だと思っていました。
「これまでの」借金の場合、新たに審査をして「新しい」借金に組み直して適用するのではないですか?
私はむしろ「3年」という期限の長さに、景気回復の見通しの不透明さを感じて、何だか重たい気持ちになりました。
がんばれ日本の中小企業!!
Commented by takeshi_kanazaw at 2009-10-11 00:39
mikatyさんは金融に詳しいですね。企業経営の現場では、これまでの借金を返せと言われて困っています。返そうにも金がない。これまではmikatyさんの指摘の通り、銀行は新しく融資の組み換えで対応。でもすぐに返せなくなっちゃうんですね、多くの企業が。だから何時でも借金に追いまくられている。1年か2年ぐらい、まったく返済をしなくて済むなら、前向きに経営に力が入るかも。でも、そうしたら銀行は金が回らなくなって困るのは見えてますから、実務はなかなか難しいところですね。
by takeshi_kanazaw | 2009-10-09 20:58 | 時事放談 | Comments(2)

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