湖南省の張家界付近は「武稜源」をはじめ、周囲に多くの岩山が散在するらしい。
 日本ではあまり知られていないけれど、世界遺産(自然遺産)にも指定された名勝地。
 知らないままに闖入したこの中国人向けのバスツアーは、4日間かけて周囲を廻るらしい。

 一日目は張家界森林公園から歩き始めました。
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 ガイドの中国人のお兄ちゃんは元気者。早口の中国語で説明しながら、ドンドンと先に歩く。
 岩の形が何に似てるとか、その逸話話とか・・・・。(同行のS青年からの情報)
 とにかくロープウエイに乗って、さらに岩山が一杯ある山を進みます。
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「こりゃ黄山より凄いかも・・・」
 ひたすら奇岩の雄大な風景の連続でした。
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「まだ上に上がるの?」
「エレベーターで一分ですよ」
「こんなところでエレベーター?」
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「中国だなー・・。こんな景勝地に、このエレベターはねー」
「それじゃ、歩きますか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」

 さらなる上にはまた岩山が・・・・。
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 とにかく一杯岩山を見ました。
 カメラで撮った写真ではその雄大さはなかなか現せません。

 山頂でゆっくりお茶を飲んでいたら、「これから歩いて降りるんだよ」とM氏。
 彼の趣味は山歩き。これを知らなかったのが今回の旅行の盲点でした。
 ロープウエイとエレベータで乗り継いできた道を、ひたすら歩いて降りることに。

「シャーユー、シャーユー!」
 中国語で油を加えると書いて「頑張れ!」という意味。
 同行した中国人観光客と「シャユー、シャユー!」と言いながら、2時間近く岩山を縫って”よたよた”と下山することになりました。
 
 途中の風景は上から見るのとまた異なって、岩の間の景色が見えます。
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「あとどのくらい?」
「半分は来た?」
「シャーユー、シャーユー!!」
 なんと登ってくる中国人観光客に一杯会いました。
「シャーユー、シャーユー」
 出発した張家界森林公園のカンバンが見えた途端に、ガックリと疲れが出ました。

 この山歩きはまだ一日目。
 翌日は「武稜源」へ。
# by takeshi_kanazaw | 2008-05-24 07:59 | 中国貴州省 | Comments(0)
 さーいよいよ「武稜源」へ
 早朝からツアーメンバーとバスで出かけたのですが、入り口は観光客で一杯。
 まったく日本人には会いませんでしたが、「武稜源」は一大観光地でしたね。
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 武稜源に登るには専用バスに乗り換えが必要。
 そのバスへの乗り場はまさにラッシュ。おまけに一人ずつ登録した周遊カードと指紋を照合する作業まで行う。
「何で指紋を取るの?」
「外国人は拒否するだろうな・・・・」
 日本人の我々は変な気分でしたね。
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 この日中混合バスツアーのメンバーは、二日目になったこともあって馴染んできました。
 仲間のO氏などは、まったく中国語を喋らないでもすぐ友達感覚でパフォーマンスしてるし、始め戸惑っていた中国の人達も、タバコの交換や食事の会話?(殆ど通じていない)で違和感が薄らいできました。
 
 ガイドの張り切りボーイとは簡単な英語が通じることが判って、凄く便利。
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 ツアーメンバーは北京、武漢、貴州など各地からこのツアーに参加。だからそれぞれも初対面らしく、我々を受入れ易かったのかも。

 この武漢から来た夫婦の奥さんが世話焼きオバサンで、我々に食べ物を勧めてくれたり行動的。旦那はそんな嫁さんをおおらかに見てる感じ。国は違えども、そんな組み合わせは日本でもありますよね。彼女のくれたピーナツの醤油煮はおかゆにピッタリでしたね。
 O氏などは美味い、美味いと連発してました。
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 少し歩きつかれた夫婦は北京から来たらしい。娘さんが神戸で中華料理店をやってるらしい。
 この情報はもっぱら筆談を積み重ねて得られたもので、神戸とくれば話が(筆談)が弾みますよね。
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 後で同行してくれたS君(元日本研修生)によれば、ツアーメンバーの中国人達は外国人と一緒に旅をすることは初体験だったが、結構面白かったとのこと。
 我々はまったく自然に振舞っていたし、同じ宿に泊まり、同じ食事をし、時折変な中国語を喋るので、溶け込みやすかったのでしょうね。

 しかし、武稜源での観光は人が一杯。
 旗を持ったガイドが彼方此方にいます。中国も観光ブームなのかなー。
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 民俗衣装を着た娘。記念写真を作成しているお兄ちゃん。
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 この娘は忙しい合間に食事。
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 そんな観光地ですが、現地の生活が垣間見える姿も。
 山道を荷物を運ぶ人。バイクで持ってきた豚肉を買うオバちゃん。
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 山間農業ではとうもろこしが重要穀物らしく、至る所でとうもろこしが干してありました。
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 とにかく一大観光地の「武稜源」を歩き回ることになりました。
 長くなったので、山の様子は次回に。
# by takeshi_kanazaw | 2008-05-24 06:04 | 中国貴州省 | Comments(0)
 昨日に続いて岩山を見ながらの歩行が続きます。
「昨日は張家界で10キロ以上は歩いたよな」
「今日ももう5キロは歩いてるよ」

「なかなかの絶景だね」
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 武稜源も岩山のオンパレードなんですが、その岩山に沿って狭い歩道があり、その歩道を彼方此方歩くのです。
 何を隠そう、私は高所恐怖症なのです。
”この歩道の鉄パイプ、大丈夫かな・・・・”
 そんなことばかりを考えていました。

 中国の人は勇気があるのか、岩山に突き出した踊り場で記念写真を撮っていました。
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 上の写真の左側に小さく見える場所があるでしょう。あんなところ怖くて行けない。
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 まー、怖い怖いと言いながら、結構皆とアチラこちらを散策。
 見晴らしのいい場所では花を見つける余裕も出てきました。
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「さー、今日も歩いて下るぞ!」
 こんなことを言い出すのはM氏に決まっています。
「もう相当歩いたよ。ガイドがロープウエイがあるって言ってるぞ」
「せっかく来たんだから、歩こうよ」
「・・・・・・・・・・・・・・」

 ところが、この日中混合ツアーメンバーでは、有り難い事に大半がロープウエイに乗ろうと言い出した。”そうさ、北京から来たおネイちゃんも中年夫婦も我々に賛成するさ”
「国際民主主義でいこう。多数決で決定しよう!」
 結局ガイドが多数決の結果を尊重して、全員ロープウエイで下山に決定!
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 ロープウエイから見える岩の姿もまた絶景。
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 武稜源の観光も何とか無事に終わりました。
「霧でもかかっていればよかったなー」
「でも雨でも降れば、あの歩道は怖くて歩けないぞ」
「霧で何にも見えないかも知れないし・・・」
 人間は満足というのを知らない生き物かも。

 武稜源から降りて、疲れた身体を引きずり張家界の街に。
 ここでバスツアーのメンバーとはお別れ。
  「再見!」 「再見!」 
 再見は我々もよく知っているから、一人一人に「再見」を繰り返す。

 さー、今度は夜行列車に乗って、少数民族ミャオ族の住む凱理へ。
# by takeshi_kanazaw | 2008-05-24 05:42 | 中国貴州省 | Comments(0)
 武稜源の岩山見物に堪能した我々5人組(日本人4、中国人1)は、次の目的地の貴州省の凱理というミャオ族が多く住む地方に旅を進めます。

「この切符は中国人用の切符で、硬臥車の寝台だよ」と旅を企画したM氏。
「じゃー我々は中国語を喋らないといけないの?」
「まさか。たんに安く切符を買ったということさ」

 私は既に中国3千キロの列車の旅は経験しているし、昨年はチベットへの天空列車も乗っているので、硬臥車の寝台がどんなものかは予想がつく。
「俺は中国の寝台列車で眠れたためしがないよ。寝台の幅は狭いし、横に低いパイプの落下止めがあるだけだからなー」

 寝台列車の中では、この旅を企画したM氏はぐっすり。
 私は寝るのを諦めて、数時間ごとにデッキでタバコを吸っていました。
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 中国の寝台列車は登るのに一苦労。とにかく張家界から凱理の8時間を、寝台に上ったり、タバコを吸うために下ったりして過ごしました。

 NHKの「中国3万キロの列車の旅」をした関口智弘さんは苦労したろうね。なんてたって3ヶ月以上中国の列車に乗り尽くめだったんだから。私は一晩でも疲れましたね。
 これを読んでおられる方で、中国の列車の旅に興味のある方。出来れば寝台列車だけは止めたほうがいい。駅のベンチでも何処でも寝ることが出来る方は別ですが・・。
 そういえば、同行したM氏も何処でも眠れるタイプでしたね。

 午前4時30分、やっと目的地の凱理駅に到着。
 不自由な環境から開放されて、車掌の娘の顔が可愛く見えましたね。
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 駅はまったくの真夜中。
 ご承知のように中国は全て北京時間。凱理は北京の西1000キロ以上あるから、4時半といっても、実際は真夜中の3時ごろの感覚。
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「朝飯はどうするの?」
「さー、どうなってるのかなー・・・・」
 パックツアーと違って、スケジュール表などは存在しない。
「腹が減ったなー」
「真夜中に食堂なんて開いてないよ」

 そうするうちに同行した中国人のS君が、ちゃんと車を手配してくれました。
 そしてその運転手が真夜中の凱理の街を走り、明かりがついている飯屋を探してくれました。
「真夜中でもやってるところがあるんだ」
「日本でも、トラックの運転手やタクシーのために、夜中に営業してるところがあるさ」

 連れて行ってくれた店はまさに中国庶民の店。
 暗闇の中に一軒だけ煌々と明かりがついて、周囲は真っ暗。
「あの肉はなんだい?」 店の前に何か不思議な肉が並べてある。
「どうもいろんな内臓みたいだなー」
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 並べてあったどの肉が入っているのか、はたまた違うものが入っているのか。
 とにかく出された麺はちょうど”きしめん”みたいな感じ。
「辛いね。朝から辛いのはどうも・・・」
「貴陽はもっと辛いよ」と、昨年もこの地方にきたY氏が平気な顔をして食べる。
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 まー、タイで辛いのには慣れている私でしたが、夜行寝台で寝れずに、早朝から辛いのは少々堪えましたね。

 とにかく真夜中の朝食が終わって、凱理の街からミャオ族の暮らす山の中へと車を飛ばしました。ミャオ族の部落の話は次回ということに。
# by takeshi_kanazaw | 2008-05-24 02:21 | 中国貴州省 | Comments(0)
 夜行列車で着いた凱理の街から、朝霧の中をひたすらミャオ族の村へ。

 ミャオ族という呼び名は勝手に中国人がつけた名前らしく、いわゆる蔑名のようです。本当はどいういう名前なんでしょうか・・・。モン族という呼び方もあるらしいのですが、タイではまったく別の少数民族でモン族があったし・・・。
 まー、日本ではミャオ族が一般的なのでミャオ族でいきましょう。

 この種族はどうも紀元前から中国華南にいたらしくて、ご多分にもれず漢民族との抗争で現在の山岳地方に住居を移したようです。全体で8百万人ぐらい、貴州省にその半分が生活しているらしい。
 後で判ったのですが、ミャオ族の村といっても彼方此方に散在しているわけで、何と言っても数百万の民族なんですから、我々が訪れたのはホンの一部ということになります。

 とあるミャオ族の部落に着いたのは、やっと辺りが明るくなった頃。まだ朝霧で周囲の山は霞んでいました。
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 綺麗な川、そこに架かる橋、彼方に霞む山。
「静でいいところだなー」
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 あまりに早く着きすぎたので、部落の外れの高台でしばし時を過ごす。
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 そのうちに部落の住民が動き出しました。
 どの国でも農民の朝は早い。農家の主婦らしき人が何かを運んでいる。
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 部落のお店屋さんの娘も朝の身支度。
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 やっと周囲が明るくなり始めました。
 部落の中をプラプラと散策。何か日本の信濃の山里に居るような気分。
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「チョット待てよ。この風景は何処かで見たような・・・・」とM氏。
「そうだ! NHKの中国列車の旅3万キロで関口智弘が来たところと似てるぞ」
「そういえば、この川原でミャオ族のおじいさんと話していたんだ!」

 この発見は意外と面白い展開を見せます。
 部落の人が我々に何処から来たのかと問いかけられ、拙い中国語で「リーベン(日本)」と答えたら、部落の人は「ズーベンライダ」(日本来了だと思うけど・・・)

 テレビで関口さんが、ミャオ族のおじいさんと同じような会話をしたのを覚えていませんか?
 その時そのおじいさんがやっぱり「ズーベンライダ」と言ってましたね。
「やっぱり、ズーベンライダなんだ」
 結構我々もミーハー。

 この部落では住民の表情がとてもよかった。
 上の子が学校へ行ってしまって、遊び相手が居なくなった子供。
(学校が離れているためか、小学生は早朝に登校していた)
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 そのうち一段落すると、主婦達の道端会議が始まる。
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 水牛を連れて農作業に向うおじいさん。
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「日本の源風景みたいだなー」
「此処は日本人の源流だよ、きっと」とO氏。
「俺はミャオ族と同じように背が低いし、きっと俺の源流地だよ」と力説。
 確かに棚田に稲が栽培され、顔つきも何処か昔の日本人と似ている。
「漢民族に追われて、一部は日本へ、一部は此処に逃れたんだ」
 O氏の話はしばらく続き、この地の雰囲気は、彼の日本人の故郷説もあるかなーと思わせるような感じでした。
# by takeshi_kanazaw | 2008-05-24 01:18 | 中国貴州省 | Comments(0)

海外や国内の適当に撮った写真の記録


by takeshi_kanazaw