万里の長城巡りの旅の5日目。 
 テーマパクのような古北水鎮を脱出?して、慕田峪長城(ぼでんよく-ちょうじょう)に向かう。
 6つ目の長城となる。

 よく判らないのですが、どうも我々は北京に近づいていたようでした。
 慕田峪長城に到着して、観光客の多さと、設備の大きさにビックリ。

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 北京市内からここまで一時間おきにバスがやってくるらしく、慕田峪長城は一大観光地でしたね。
 「この長城は登りも下りもロープウエイを使いますよ」 とガイドのG君。
 バンザ~イ!! 私はもう極楽気分です。

 まずは、シャトルバスに乗ってロープウエイ乗り場へ

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 私は高所恐怖症なので、本来ならロープウエイは好きじゃないのですが、今回の長城巡りでは坂をエンコラ登らされるくらいなら、まだロープウエイの方がいいという感じ。

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 このロープウエイ、長かったのか短かったのか記憶が定かでない。 旅の記憶も少し薄れかけています。

 長城に到着。 周囲は意外と木々が色づいていました。

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 「下りもロープウエイということは、この広場に帰ってくることになるんだろう? それじゃ集合時間を決めておいて、自由行動ということにしようよ」 こんなことを言うのは腰の痛い私に決まっています。
 特に異論はなく、各自自由に長城へと。

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 私はこの長城ではまさにノンビリムード一杯。 全くのフリー感覚。
 「うんうん、紅葉が随分進んでいるな・・・。 まー、錦秋の長城 と言ったところやな・・・」

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 この写真、後で思ったのですが、腕のいい人なら結構いい写真になるスポットでしたね・・・。
 紅葉の色は日本のように鮮やかさはないですが、長城と周囲の色づいた木々は絵になりますね。
 光がなかったのが迫力不足の原因? いやいや、やっぱり写真の腕が悪い・・・。

 あんまり汗をかくほど歩かず、まさにカメラを抱えてプラプラ。
 それにしても人が多いですね・・・・。 もう観光地という感じですね。

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 「もう一つ前の砦までプラプラ歩くか・・・・」 気ままに歩いていました。

 なんだかこの長城、急に外人の観光客が目に附きますね。 北京に近いせいでしょうか。

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 この長城はロープウエイもあるし、シッカリした長城ですが、急な場所も少ない。  年寄り向け?

 何気なく歩いていたら、こんな情景が。

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 このご夫婦、それぞれ前に赤子を抱き、外にも子供の手を繋ぎ・・・。
 「子供を連れた外国旅行か・・・。大変やな~・・・・・。 でもなんだか迫力を感じちゃうな・・・・」
 私の若い頃、こんな姿で旅をする気力はなかったですね・・・。

 「それにしても中国の人は自撮りが好きやな・・・・」

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 中国だけじゃない? 日本でも若者は自撮りが普通? 私はスマホも持ってないし自撮り装置もない。

 突然中国女性からスマホを押してくれという依頼が。 中国でも自撮りの得意でない人もいる。
 言葉が通じなくとも雰囲気で判るので、パチリ。 じゃなかったスマホの画面をポンと押す。
 
 袖摺りあうも何かの縁、私のカメラで撮りたいという恰好をすると、3人の中国美女?がポーズを。

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 もう中年ぐらいの年代ですかね・・・。 ごくごく普通の中国女性。 身だしなみは小ざっぱりして、スカーフが日本人より少し派手かな。 化粧を少ししているようですが、日本人とほぼ同じレベル。
 
 海外から来た中国系の人? いや現地の中国人?
 一昔前はその違いがよく判ったのですが、最近は区別がつきませんね・・・。
 それほど確実に中国は豊かになってきているのですね。



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# by takeshi_kanazaw | 2017-11-08 08:27 | 万里の長城巡り | Comments(6)
 5つ目の長城、司馬台長城 の下に降りてきた。 もうそろそろ夕日が落ちる頃の時刻。

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 この司馬台長城の麓は、水辺の小さな村(鎮)なので、「古北水鎮」 というのだそうだが、現在の様子は古い家並みなど一切ない。 実に変な雰囲気なのである。
 「こりゃなんだ?  まるで東京の原宿みたいな感じじゃん」

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 周囲の家屋は全て急造のお店。 街ゆく人の多くは中国の若者達。
 「変な所に連れ来られたな・・・・・・」

 とにかく夕飯を食わないと・・・。 案内された店はこん感じ。

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 見かけは古そうだが、そう見せているだけで、中は近代的なフロアー。
 「今夜はシャブシャブですよ。 ゆっくり食べてくださ~い」

 ところが、出てきたのはこんな感じ。 シャブシャブには違いないが、どうも味気ない。
 そうですね、日本で若者向けの無国籍料理のような店がありますね。恰好は整っているけど、味は全然美味くもなく、料金はリーゾナブルというシステム。 あれそっくりでした。

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 「これは・・・・・。 あのダム湖に沈んだ長城近くの、ひしゃげたヤカンの農家飯の方が数段美味いよ」
 まー、目の前の料理、恰好だけはシャブシャブには違いないのですが・・・・。

 「しかし、うるさいな・・・・。 隣のテーブルの若者達か。 周囲の迷惑なんて全く意識さえしてない」
 中国人の煩いことには慣れていますが、元気な若い人ですから、更に大声が響く。

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 我々日本人の老人グループは、どうも場違いの場所で、場違いの食べ物を食している感じ。
 まー、パック旅行ですか、こうゆうこともありますね・・・・。

 食後に街をブラブラ。 スッカリ暗くなって来ました。
 この街は変なのです。 街全体がライトアップされて、まるで映画のセットの中にいるようでした。

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 「この橋の風景が一番綺麗ですよ」 とガイドのG君。

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 映画のセット風ですから、見た目に綺麗に作ってある。
 「なんだか、この街全体が映画のセットみたいなもんや。 セット見学みたいな感じやな~・・・」

 ダンダンと判ってきたのですが、どうもこの「古北水鎮」は、百億円以上の金を費やし、3年ぐらい時間を掛けて作り上げた、全く新しく観光地開発として作られた場所なんだそうです。 

 司馬台長城という観光資源を利用して、ロープウエイをつくり、麓に映画のセットのような街をつくり、周囲にホテルを建て・・・。 ですから、この街に入る時に料金まで取るシステムです。 まさにテーマパーク。

 ちなみに我々が泊まったホテルは、外観は昔風で中は現代風。

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 そして全館が禁煙。(私は対応策を探して、ベランダでタバコを吸ってました)

 ロビーの様子を載せておきましょうか。

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 観光会社が沢山の若者をバスに乗せて、このテーマパークに送り込んでくる感じです。
 外国人は殆どいません。 大部分が中国の若者達です。

 「こんな場所は嫌いや! 早くこんなテーマパークみたいな所から脱出しようよ・・・」 と私。


 この4~5年の中国の観光開発はすさまじい。 有名な九寨溝もホテルが立ち並び、敦煌の莫高窟も変なスタジアムを作ってしまった。 どうも中国の観光開発は、テーマパークづくりのような感性が強くて、昔の長閑なムードがドンドンと壊されていきますね・・・。 そんな開発された観光地に、ワンサと中国人が押し掛ける時代となってきました。

 まー、日本の上高地だって観光開発されてきたわけですが、中国式でいけば、西穂高山荘までロープウエイを引っ張り、上高地を新しいお店やホテルに全部建て替える感じになるのでしょうか。 そしてライトアップして、夜は大劇場でショーを催す。 

 御承知のように中国は土地は国家のものですから、地方政府と開発業者が結託すれば、案外簡単に大規模開発が出来てしまうのでしょうね・・・。 それでも中国人が楽しめばそれでいいのかな・・・。



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# by takeshi_kanazaw | 2017-11-07 08:17 | 万里の長城巡り | Comments(2)
 ー閑話休題ー

 海外の旅に行くと、必ず一枚はその旅行の絵を描くことにしている。
 「今回は何を描くかな・・・。 やっぱり万里の長城を描くのが本筋というものだ・・・」

 ということで、こんな絵を描きました。

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 前回のブログで登場した司馬台長城ですね。
 「そんなに早く描ける?」 と錯覚されるかもしれませんが、旅から帰ってもう2週間近く経過しています。

 実はこの絵、最初は少し丁寧に 鉛筆画 として描いていました。

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 「せっかく中国の旅だから、墨でも使った絵に、少し色を加えて、色つき水墨画 のように描きたいな」
 しかし、しかし、 なかなか上手くいきません。 ついつい色を塗り始めるとドンドンと濃くなって。
 「元の鉛筆画の方が良かったかな・・・。もう戻れないし・・・」
 ということで、冒頭のような絵になった次第。


 万里の長城巡りでもホテルやいろんな場所で、少し絵を注目してみていましたが、墨を使った絵は凄い迫力がある絵が多く、日本の水墨画とは大いに違います。 
 私が見た中国の墨絵の多くは、大胆で筆遣いも豪快。 洋画には全くない中国独特の世界ですね。逆に中国の洋画は全く面白くない。モノマネはよくないのでしょうね。民族独特の画風の方が迫力がある。
 
 大胆な水墨画、挑戦してみたい気はあるのですが、無理でしょうね・・・・。
 素人なのに、絵を見る目だけは肥えてくる?


 次回からは、「万里の長城巡り」 の後半戦?を続けていきます。
 どうなりますか・・・・・。
# by takeshi_kanazaw | 2017-11-06 07:49 | お絵描き | Comments(6)
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  (司馬台長城歩行は楽じゃない)



 旅の4日目、更に長城巡りが続きます。
 もう5つ目の長城になるのですが、これまで歩いた4つの長城のことを忘れてしまったような・・・。
 1つ目は川に架かる九問口長城、 2つ目は海に突き出た山海関、3つ目はダムに沈んだ藩家口長城、4つ目は確か柿が成っていた黄崖関長城。

 我々のマイクロバスは、少し山の深い感じの場所に入って行きます。 標高1000mぐらいの峰が続き、その峰々に長城が連なっている感じです。
 「有名な金山峰長城は修理中ですから、司馬台長城に行きま~す。上りはロープウエイで、長城を下っていきますよ」 
 シメタ! と思いましたね。 下るだけならこっちのもんだ と。

 ロープウエイで登っていきます。

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 山の峰に連なる長城が見えてきました。 結構高いところにありましたね・・・・。
 ロープウエイの終着場にこんな看板が。

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 「あれ? 下るだけじゃないんだ・・・・。 山の峰に作られた長城を歩くことになるのか・・・」
 そうなんですね、どうも私の勝手な思いこみでした。 現実はそんなに甘くない・・・・。

 長城への坂道が結構キツイ。

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 長城の上にたどり着くと、なんと急な上り坂の石段が待ち構えていました。
 「あんなところは登らないぞ。 俺は下り専門や!」

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 それでも、下るだけじゃなくて、アップダウンが至る所にあるんですね・・・。
 「ふー、今日の長城歩きは、プラプラと長城を下るだけと思っていたのに・・・。あ~あ・・・・」
 どうして長城を10か所もめぐるツアーに乗ってしまったのか・・・・。 後の祭りですね・・・。

 この日の行程は元の場所に戻ることはないので、とにかく皆と同じように歩いて行かないとイケナイ。
 やっと一つ目の砦に到着。 ふー・・・・。

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 添乗員のS嬢、私が一番遅いことを意識して、ちゃんと見守りをしてくれてます。 おおきに・・(彼女は京美人です)
 タバコが吸いたいな・・・・・。 辺りを見渡して・・・・。 こんな場所にも禁煙のマークが。

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 この娘を写真に撮っている女性、綺麗な英語を喋る人で、日本にもよく行っているとか。こんな中国人が多くなって来ましたね・・・。 長城の上で中国の変化を肌で感じることに。

 この司馬台長城は歩いて登ることも出来ます。 このカップル、下から歩いてきたようです。

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 加油! 加油!  (シャユー! 中国語で頑張れという意味) どうも女性の方が強いようです。

 まー、全体としては下る道なので、意外と?私は皆に遅れることもなく、逆に先行するケースも。
 下りは私にとって楽ですが、膝に不安のある人は逆に下りの方がつらいことも。

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 結構急な坂が多くて、この長城はとても馬では行き来出来ませんね。 死馬台という別名があるらしい。

 とにかく全体としては下りでしたから、グループと逸れることもなく何とか麓の川近くまで下ってきました。

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 両岸に長城が迫って、中央に吊り橋が掛かっています。 
 川沿いの紅葉が綺麗でしたね・・・・・。

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 中国では珍しい情景ですが、何かカエデの木のようでした。

 「うーん、下りだけと思っていたのにな・・・・・。 疲れたな~・・・・・」


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# by takeshi_kanazaw | 2017-11-05 07:57 | 万里の長城巡り | Comments(4)
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  (普陀宗乗之廟の門に陽光が)

 承徳にある清朝の避暑山荘の近くに、乾隆帝は熱心なチベット仏教信者だった母のために作ったという、お寺というか、ミニポタラ宮という感じの廟がある。 普陀宗乗之廟というらしい。

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 清王朝とチベット仏教の取り合わせは一見奇妙に思えるかもしれませんが、かなり濃厚な関係があったようです。 ご存じのようにモンゴル人の多くがチベット仏教を信じており、清王朝の満州族も同じくチベット仏教信者が多く、モンゴルと同盟関係を保ちつつ、チベット仏教の大施主の地位にあったらしい。

 余談ですが、清王朝の版図はかなり大きく、漢や唐の時代を上回る。 東北地方は満州族の故郷であり、モンゴル族やチベット族とは同じチベット仏教を信じる同盟者的性格。更に西のウイグル族は種族的に近い古トルコ族です。 要するに漢民族と敵対していた周囲の民族とは、全て同盟関係が結べる間柄だったようで、清王朝の大きな版図は、満州族が周辺の部族を制圧したわけではなく、基本は同盟関係に近かったと想像できます。

 清王朝の建物に残る碑文は、満州語、モンゴル語、チベット語、ウイグル語、そして漢字の5か国語書かれているケースを見ますから、清王朝は東アジア世界を中心とする世界国家だったともいえます。 まるでモンゴル族が作り上げた元王朝の再来、というイメージもあったようです。

 「また登るのか・・・。 寺院に来てもすぐ上に登りたがるな・・・・」

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 チベットのラサにあるポタラ宮もそうですが、長い階段を登って行くように設計されている。

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 100段近い石段をヤッコラさ。 石段を上がるのは長城だけではないのです。

 上にはチベット仏教らしい、沢山の旗の吹き流し。

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 「30元(約500円)出せば、旗に名前を書いて吹き流しにしてくれますよ。 お金、幸運、健康と3色の旗がありますが、皆さんどうですか?」 ガイドのG君がそういう。
 「そうか、じゃー俺がやってみようか・・・」  私は気が向くと時々変なことをします。

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 左の女性はこの廟のスタッフ。 添乗員のSさんが私のカメラでパチリ。

 自分で縄を引っ張って、旗を柱の上まで上げます。

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 願いことは?  腰が痛かったので、健康を祈願ですね・・・・。

 「えー? まだ上に登って行くの?  俺は祈願したばかりだから、無理はしない・・・」
  一人で待つことにしました。 上に登って腰が痛くなったら30元が無駄になる?

 ポタラ宮のように上からの眺めがいいですね。 秋ですね・・・。

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 霞んで見難いですが、前方の小山の向こうに、清朝の避暑山荘があります。

 皆が帰ってくるのを待って、入口の場所に戻っていきます。 秋の日差しがまばゆい・・・。

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 「30元も出して祈願したから、これからは長城が歩けるようになるね」
 「それとこれとは話が別や。マイペースが第一や」


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# by takeshi_kanazaw | 2017-11-04 07:52 | 万里の長城巡り | Comments(6)

海外や国内の適当に撮った写真の記録


by takeshi_kanazaw