カテゴリ:中国・江西省の旅( 22 )

 江西省の旅最終日、杭州観光です。

 杭州の人は、やはり杭州が都だった南宋時代が好きなようです。

 中国の歴史で、この国が隆盛だったのは、漢の時代と唐の時代 というのが一般的です。そのほかの時代は、内部分裂、そして北方の民族との抗争や占拠が続いていました。

 南宋時代はガイドのKさんの云うように、古い中国(漢民族中心の)の最後の時代かもしれません。お寺巡りは、その南宋の英雄 岳飛 の祭られている 岳王廟でした。
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「いい天気やな~・・・。春の日差しがいいな・・・」 この場所は今回の旅では一番中国らしい情景かもしれません。

 私の勝手な気分かもしれませんが、西安や洛陽、北京といった北方の都は、何か ” 乾いている ” という印象があります。 それに比べて、杭州に代表される江南の古都は、どこか ” しっとり感 ” があるような気がして落ち着きますね。

 春の日差しがいい感じだったので、少しカメラ遊び。
 壁の飾りがいかにも中国らしい。
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 一種の明り取りなのでしょうが、江南地方に多いですね。 日本のお寺にはあまりない情景ですが、どうしてこの手法を輸入しなかったのでしょうかね・・・。 

 丸い形の通路。
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 白い壁がいいですね。
 どうも中国は基本的には土の文化なんでしょうか。木の文化とされる日本と、同じお寺でもちょっと違いますね。
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 また出てきましたね、白い壁に明り取りの飾り。
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 日本では奈良時代のお寺が一番中国に近いイメージですが、それでも江南地方の洒落た飾りは殆どないですね。

 そうでした、ここは南宋の英雄、岳飛が祭られている廟でした。
 岳飛は農民出身の人で、北の異民族 金 との戦いの英雄。和平派の宰相によって冤罪を被せられたそうですが、後にその冤罪が晴れて英雄になったとか。
 岳飛のお墓です。
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 中国らしいお墓ですね・・・。

 面白いのは、お墓の前に岳飛を陥れた宰相家族が縛られている像があります。本当かどうか知りませんが、英雄を貶めた国賊ということでしょうか。
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 庶民はこの国賊の像に唾を吐きかける習慣が出来たとか。
 古今東西、和平派より交戦派の方が人気があるようですね。
 実態はどうだったのでしょう。

 お寺のベンチのオジサン。
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 古き南宋のことを偲んでいるのか、はたまた最近の生活の悩みを抱えているのか。 いやいや、単に暇でウトウトとお昼寝か・・・。 中国では女性は歳を取っても元気で活発ですが、時折こんな元気のない男性を見かけますね・・・。

 「さー、上海・浦東空港まで走りましょう」
 杭州から浦東まで約220キロ。結構遠いですね。

 バスの中から菜の花の咲いた江南の風景が広がっています。
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 この道を右手に取れば、紹興酒で有名な紹興へ。さらに行けば、遣唐使がたどり着いた寧波へと続きます。

 「中国旅行で助かるのは、日本にすぐ帰られるということや。今晩は我家でゆっくり風呂へ入るぞ!」


 長かった江西省の旅もこれにて完。 この旅は少し疲れましたね。
 お付き合いしていただき有難うございました。

 次回の海外旅行はどうしましょうかね・・・・。
by takeshi_kanazaw | 2015-04-14 08:23 | 中国・江西省の旅 | Comments(2)
 杭州を観光された方が必ず訪れる西湖。 
 西湖で船に乗るのが定番のようで、私も3回目かな・・・。

 杭州という町は銭塘江(逆流で有名)の川口に開ける湿地帯というか、アシが生い茂る場所だったようで、自然湖を広げて整備したのが今の西湖のようです。 周囲が約15キロとそんなに小さい湖ではないですが、水深は平均2m弱と浅い。

 「西湖遊覧ですよ。皆さん船に乗りますよ」
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 西湖には彼方此方に船着場があるようです。 その日は旅の最終日で、夕方には上海から飛行機で名古屋へ帰るので、メンバーもノンビリムード。

 ドヤドヤと船に乗り込みます。
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 西湖遊覧はだいたいこんな感じ。
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 しかし、西湖のいいところは船からの景色。 
 西湖には幾つかの堤があって、それを歩いて湖上の島にも行けます。
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 岸辺近くには茶房もあって、のんびりとしたムードです。
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 この西湖の風景は、結構写真好きの人の撮影ポイントでも有名です。 夕日や朝日に輝く様や、四季折々の情景を撮っている人の写真をよく見ますね。 恐らく中国・江南を旅された方は、そんな情景を写された方も多いでしょうね。

 今回の西湖遊覧はまるで駆け足。30分ほどで終わりました。
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 「次はお寺巡りですよ・・・」
 午後には上海空港まで走るので、とにかくガイドは急がせる。

 (3年前にも杭州に来ていますが、カテゴリ「中国・江南の旅」にその時の様子を載せています。杭州に興味がある方はそちらもご覧ください)
by takeshi_kanazaw | 2015-04-13 08:02 | 中国・江西省の旅 | Comments(4)
 江西省の旅も最終の7日目。 江西省の隣、浙江省の杭州に。

 杭州は ” 上に天国あり、下に蘇州・杭州あり ” と云われた都市で、中国でも屈指の美しい街として知られています。 この杭州には数回訪れていますが、確かに綺麗な町ですね。

 「アー、よく寝たな・・・」 前日の三清山での体調不良もほぼ解消。
 部屋の窓を見ると、空が明るくなってきました。
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 部屋の前には運河があるようです。

 杭州は昔は 越の国。 紀元前の春秋戦国時代の 呉越同舟 とか、臥薪嘗胆 などの言葉はよく聞きますね。そうそう、芭蕉の俳句で、” 象潟や雨に西施がねぶの花 ” と詠んだ、絶世の美女の西施の話もこの頃ですね。日本でも馴染の場所ということです。

 少しずつ明るくなってきました。
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 運河があって、柳が芽吹いて、如何にも中国の江南地方の情景ですね。

 杭州が栄えたのは、隋の時代の大運河が引かれてからで、一番栄えたのは 南宋(1127年 - 1279年)の時代だそうです。その頃は人口が100万人を超え、当時の世界でも屈指の大都市だったとか。

 中国人ガイドのKさんが、私に面白いことをポツンと洩らしました。
 「古き良き中国は、杭州が首都だった南宋時代で終わったんだ。それから元、清と異民族に支配されて、それまでの中国はなくなってしまった・・・」
 そんなもんなのですかね・・・。

 Kさんの話を聞いて、フト3年前に内モンゴル自治区のモンゴル人の話を思い出しました。その人は中国人が大嫌いと云ってましたが 「元の時代は東アジアは安定して平和だった。そして清の時代もマズマズだ」と。
 同じ中華人民共和国の中でもいろんな意見がありますね・・・。

 現在の杭州の街は市街地の人口700万人の大都会ですが、中心地に大きな湖の西湖があり、周囲は小高い丘に囲まれ、有名な龍井茶(ロンジン茶)の茶畑が広がります。
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 龍井茶は中国では珍しく渋さと甘さがあって、日本人の味覚にマッチしています。

 杭州へ来れば定番の西湖遊覧になります。
 西湖の近くは観光客に溢れることが多いのですが、その日はゆっくりムード。
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 目の前に西湖が広がっています。

 桜が咲いてましたね。その日(3月24日)にはもう満開近くて、日本より開花が随分と早いようです。
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 前日までの厳しい旅とは裏腹に、実にノンビリした時間です。

 風がそよぐと、柳の枝が揺れています。
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 春ですね・・・。杭州の春ですね・・・。

 「この町なら住んでもいいな~・・・・」
 杭州は古都ではあるのですが、どこか軽やかというか町の雰囲気がオシャレ。 上海のような騒々しさやビルは少ないし、西安のような重苦しさがない。 
 
 「さー、それじゃ西湖遊覧をしましょうか」
by takeshi_kanazaw | 2015-04-12 08:22 | 中国・江西省の旅 | Comments(2)
 今回は変な題名ですが・・・。

 三清山の岩壁歩行を終えて、その夜はそのまま山のホテルで泊まります。
 「暖房はありませんし、シャワーのお湯は1時間しか出ませんよ」
 山上ですから、仕方ないですね・・・。

 室内は結構しっかりした宿です。
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 しかし、寒い! 標高1500mですから、多分5度以下の感じ。

 「肩が痛い、まるで岩みたいに硬くなっている」
 こんな経験は始めてでした。高所恐怖症の私が4時間も断崖絶壁の道を歩いたのですから、知らずしらずのうちに、極度の緊張状態下にあったということですね。

 こんな時は熱いお湯に浸かるのがいいのですが、シャワーの水は氷水のように冷たい。5度以下の状態でシャワーを浴びる勇気は起こりません。

 持ってきた冬用のジャンパーを着て、ひたすらベッドでジーと。
 そのうち気分が悪くなって、なんと、嘔吐。 緊張しすぎると嘔吐するのですね。

 ポットでお湯を沸かしてお湯を飲むのですが、また嘔吐。
 2~3回それを繰り返しましたかね・・・。スッカリ胃の中は空っぽに。

 嘔吐が収まったら、今度は涙と鼻水が始りました。
 「歳やな・・・。体力不足やな・・・・」 
 ひたすらお湯を飲み、ジーとベットに横たわっていました。

 こんな記事を載せるのも変ですが、この旅の一番の思い出は、実はこのホテルで過ごした寒い夜の時間でした。

 「昨夜は嘔吐だったから、今日は飯を抜くよ」 翌朝、添乗員さんに。
 「そうですか、緊張して嘔吐する人は芸能人でもありますよね」
 この添乗員さん。バックパッカーでもあり、少々のことでは慌てない。

 その朝、三清山は朝霧に覆われていました。
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 谷から霧が湧きあがっています。
 「幽玄の世界や。いい感じや・・・」 胃は空っぽでしたが、鼻水を垂らしながらカメラのシャッターを押していました。
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霧はドンドンと山の上まで。
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 体調不良と云いながら、カメラが写せるのですから、大丈夫?

 何やら賑やかな声が。
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早朝からもう登山客が来ていたのですね。 この霧雨の中でも、あの岩壁歩行をするのですね・・・。

 鼻水はタラタラですが、熱はないようです。 少し展望台まで歩きました。
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 霧で殆ど岩壁は見えませんね・・・。
 霧の三清山という好条件なのですが、こんな時に限って体調不良。

 そうそう、このツアーでは朝日観賞(と云っても暗い中4キロ近く岩壁歩行必用)が行われ、なんと4人の方がチャレンジ。結局霧で朝日は見えなかったそうですが。
 「凄いね・・・。暗い中で岩壁歩行なんて・・・」
 なんと参加したその人は、日本百名山をすでに80以上走破した人でした。
 こんな人と一緒に山を歩くなんて出来ない。そもそも無理だったんだ・・・。

 ホテルからロープウエイへ。 その道でこのオジサンに遭遇。
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 凄いね・・・。寒い中、上半身裸・・・。 私なんかこの山では生きていけんわ・・・。

 三清山とおさらばです。
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多分二度とこの山には来ないだろうな~・・・。イヤ、絶対来ないわ・・・。

 ツアーメンバーの中で体調を崩したのは私だけ。みんな強いな・・・・。

 里に下りてきました。
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菜の花の黄色が目に沁みますね・・・。と言いながら、依然として涙は止まらないし、鼻水はタラタラ。 まるで花粉症のような状態でした。

 その日(旅の6日目)は三清山から山道を越えて、浙江省の省都 杭州 への約300キロのバス旅。只々バスに揺られていました。

 5時間ぐらいバスに乗っていたでしょうか。 杭州に近づいてきました。
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ここも菜の花が一杯ですね。建物が中国では珍しく、なんだか洒落ていますね。

 今回の記事は旅行記らしくないものでした。綺麗な風景や名所旧跡より、体調不良の時の思い出の方が後に残るもんですね・・・。
by takeshi_kanazaw | 2015-04-11 08:17 | 中国・江西省の旅 | Comments(6)
 三清山の岩壁にしがみつくような岩山歩行。

 そろそろ3時間近く歩いてきました。
 「もうすぐ岩場の高い所に着きますよ」
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 遠くに見えていた高い岩山が随分近くになりました。

 「あの上は少し平らになっています。もう少しです」
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 確かに何やら平たい場所が見えますね。 とにかく土の平場の上に立ちたい・・・。

 「あの岩場を超えると、トイレ休憩所がありますから、そこまであと少し」
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 中国人ガイドのKさんは、あと少し を連発。 でもその少しが結構長い。

 やっと休憩所、と云っても小さなトイレがあるだけ。
 「やっと半分来ましたね。 ところで皆さん懐中電灯を持ってますか? このペースだと暗くなって、懐中電灯が要りますね」
 「チョット待った。まだ半分? 懐中電灯?」

 前方を見ると、まだまだ絶壁の道が続いています。
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 「俺は絶対イヤだ! 暗い中であんな怖い道は歩けないよ」 そうですよね、明るい中でも足がすくんでいたのに、懐中電灯であんな道は歩けるはずがない!

 「そうですか、それなら真っ直ぐ降りるとホテルへの道がありますから、そっちの道で降りてくださいよ。一本道だからすぐ判りますよ」 とガイドのKさん。

 「そうしよう、そうしよう」 と3人がそこから下山することに。
 しかし、しかし。 ガイドのKさんは岩壁歩行を続ける9名を引き連れ、日本の添乗員は途中ではぐれたお爺さんをホテルまで引率。 何もわからない我々だけで下山。

 私は高所恐怖症の上に 方向音痴でもあります。
 「Kさんは一本道だというけど、分かれ道が出てきたじゃん!」
 そこには標識はないし、どちらを選ぶかサッパリ判らない。 山の道というのは下っているから下山ルートとは限らない。ここで間違えると、あの岩壁歩行を繰り返すことになる。

 そこで時々通る中国人を捕まえて、道を確かめることに。
 しかし、しかし。 勿論日本語は通じないし英語もなかなか・・・。

 頭のよさそうな妙齢の女性が現れた。しかし英語は通じない。
 「しょうがいない。中国語でしか通じないわ」とカタコトの中国語。
 「ウオ シャン チュウ チャイガ ホテル」ホテルのカードを見せる。 
 私はこのホテルへ行きたいと云っているつもり。

 彼女は瞬時にサッと右側の道を指さす。 言葉は通じたのかどうか判りませんが、その顔つきや態度で信頼できそう。 
 「右に行くしかない。彼女を信用しよう」

 日本でも恐らく山道の道路標識は重要ですね。ホントに迷うととんでもないことになると実感しますね。全く通ったことのない外国の山ですからね・・・・。

 道は確実に下の方に向かっていました。よかった、よかった。
 思い出すとあの女性、頭がよさそうだし、美人だった・・・。
 見上げると、歩行を続けているメンバーが歩いているだろう岩山が見えます。
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 少し岩肌が赤くなって、日暮れが迫って来た感じです。

 30分ぐらい山道を(岩壁歩道ではない)下ってきたころ、ホテルの姿を。
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 ホットしましたね。ほんとにホットしました。

 もう焦ることはありません。 ゆっくり、プラプラと。
 途中の展望台でしばし休憩。 そろそろ日が傾いてきました。
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 「夕日でも撮ろうか・・・・」 余裕が出てきましたね。
 しかし、その場所の夕焼けは少しも赤くなりませんでした。
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 6時前ごろ明るい内に、歩行を続行したメンバーがホテルに帰って来ました。
 「イヤイヤ、とにかく一生懸命歩いただけだったよ」

 何とかツアーメンバー20人の全員がホテルに帰還できたようです。




   
by takeshi_kanazaw | 2015-04-10 08:16 | 中国・江西省の旅 | Comments(8)
 江西省の山清山の岩山を歩いています。
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 切り立った絶壁に、へばりつくような細い道が取り付けられています。

 そんな絶壁の道が延々と10キロ以上続いているのです。
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 中国の岩山観光では有名な黄山(浙江省)、そして最近日本のパックツアーでも取り上げられる武陵源(湖南省)。どちらもなかなかいい景色ですが、切り立った岩山を眺めるというスタイルが主です。

 この江西省の山清山の場合は、その岩山の絶壁に道を付けて、そこを歩くという違った形なのです。恐らく中国の岩山観光では特別な場所ではないでしょうか。ですから、まさに「絶壁の絶景」が実感できる場所ということが出来ます。

 とは云いながら、高所恐怖症の私には極度の緊張の連続です。でも、カメラをオートフォーカスにセットして、懸命に?シャッターを押していました。とてもじゃないがカメラの条件を選んだり、構図を選ぶ余裕はなし。

 「あー、また上るのか・・・」
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 この景色自体はいい感じでしょう? 私のコメントは無視して景色を楽しんでください。

 振り返ると、こんな感じ。
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 他では見られない、まさに 絶壁の絶景 という情景ですよね。

 「うーん、この道を引き返すのも大変やな・・・。どうしようかな・・・」
 高所恐怖症のの私はそんなことばかり考えて・・・。

 気が付けば19人で登り始めたのに、もう12人になってしまい、添乗員さんははぐれた人を探しに行ってしまった。今更一人であの道を引き返すのは・・・・。

 「前に進むしかない!」 と腹を決めて。

 腹を決めると少し落ち着いて? 谷底の方に目をやると。
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 ズーと下に道教のお寺が見えています。そうでした、この山清山は道教の聖地で修行の場だったのです。

 谷底に何やら人がロープでぶら下がっていました。
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 どうも観光客が捨てたゴミを拾っているのですね。 この写真が唯一谷底を覗いた記念すべき写真です?

 余談ですが、奈良の大峰山の修行で谷底に身を出すシーンをテレビで見ましたが、私だったら確実に心臓麻痺を起こすでしょうね。

 気が付けば、松もなかなか綺麗です。
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 とにかく、道を見て一歩一歩前に行くしかありません。
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 撮影の条件をもっと選べば、もう少しいい写真が撮れたかもしれませんが、その時は首から下げた一眼レフが凄く重く感じて、シャッターを押すのが精一杯でした。 このブログを読まれている方で、断崖の絶景に興味を持ち、かつ 高所恐怖症でない方! 是非この山清山にチャレンジしてみてください。 雨の日でも登る覚悟も必要です。
by takeshi_kanazaw | 2015-04-09 08:18 | 中国・江西省の旅 | Comments(4)
 高い岩山が林立し、松の木が生えている情景。
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(今回三清山を歩いて撮った写真。これから似たような写真が一杯出てきます)
 こんな風景は中国らしい情緒があって、絵や写真でよく紹介されます。
 三清山はまさにそんな場所なんです。

 「だいたい10キロ歩きます。約5時間ぐらいですかね・・」 と添乗員さん。
 10キロか・・・。チョットきつそうやな・・・。
 黄山では、頂上近くの盆地を2~3キロ歩いたから、まー三清山では少し頑張って歩くことにするかな・・・。 そう思っていました。

 海抜1500mぐらいのホテルから、まず石の階段を上って。
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 「この階段、えらくきついな・・・」 でも平均70歳のメンバー全員が登っています。イヤイヤ、一人籠に乗った人がいました。籠代は1000元(2万円)と結構高い。

 100mぐらいフーフーと云いながら登ったでしょうか。展望が開けました。
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 中国の山らしい感じになってきました。

 チャンと松も生えています。
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 「なかなか情調があっていいじゃん」

 少し先には岩山が迫ってきました。
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「うんうん、いい感じになってきた。これぞ中国の山や」

 遠くを見ると、岩山が霞んで見えます。
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 この三清山は多くの岩の峰から成り立っているようです。

 この辺まではよかったのですが・・・・
 前方を見ると変な情景が。
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 なんと断崖絶壁の途中に道らしきものが見えます。
 「おいおい、まさか我々もあの道を歩くのか?」
 「そうですよ。 我々もあの道を歩いて行くのですよ。 あそこからはもっと景色が綺麗に見えますよ」
 「・・・・・・・」

 実は私は、高所恐怖症なのです。 こころ旅の火野正平さんほどではないですが、とにかく高い所を歩くのは苦手というより、怖いのです。 

 「途中で行けない人は、私が一緒に降りることにしますから」と添乗員さん。
 うーん。83歳の人も前に行くというし、ここで止めるわけにもいかない・・・。

 下を見なければいいんです。 目の前の道だけを見ていれば。
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 殆ど景色を見ることなく、山際に身を寄せて・・・・。

 少し慣れてきたので、山際からパチリ。
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 蝋梅みたいな花が咲いていました。

 とにかく道を見て、前の人の後ろをそろそろと。
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 「どうしてみんな平気なんだろう。凄いな・・・」

 この歩いている道の谷側には、簡単な柵みたいなものがあるだけ。
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 これに身を預けるとズドーンと谷底に落ちそうです。

 「ふー・・・。」 道だけを見ながら歩いてきましたが、振り返ると。
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 「ワー! あんな所を歩いてきたのか・・・」 途端に足が震えだしました。 とんでもない所を歩いてきたのです。

 中国人は度胸があるのですね。 平気な顔をしていますね。
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 「もう半分以上来たんだろう?」
 「イヤイヤ、まだ四分の一ぐらいですかね」
 「・・・・・・・・・」

 まだ三清山の岩山歩きが続きます。







 







 
by takeshi_kanazaw | 2015-04-08 08:20 | 中国・江西省の旅 | Comments(6)
 江西省の旅も5日目。

 「今日は三清山に向かいます。今夜は山上に泊まります」と添乗員さん。
 海抜1500mぐらいの所に宿泊することは事前に知っていました。
 25年ぐらい前に黄山の山上のホテルに泊まったこともあり、たまには不便な山上の一夜も一興か、なんて気楽に考えていました。

 バスがクネクネと山道を登って行きます。
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 霞んで見えているのが、どうも我々の目指す山らしい。
 「結構岩山なんだね・・・・」

 バスがロープウエイのある、チョットしたホテル街に着きました。 我々はここでトランクを全部預けて、ザック一つでロープウエイに乗ることに。
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 この付近は大小のホテルや食堂、土産物店が沢山ある、観光地らしい雰囲気。 殆どの観光客は三清山に登った後に、この場所で泊まるようです。

 我々がトランクを預ける小さな食堂。若いお母さんが子供を抱いたまま食事中。
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 まだ生後数か月の赤ちゃんですね。 我々が押し寄せたんでお母さんは急に大忙し。 お祖母ちゃんが代って孫のお守りです。
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 お母さんもお祖母ちゃんもいい顔してますね。 あの龍虎山の煩かった観光客より、中国らしいいい顔をしています。

 さて、ザック一つになった我々は、ロープウエイ乗り場へ。
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 もう沢山の観光客が並んでいます。 この三清山は道教の聖地なのですが、世界遺産になった有名な観光地で、人気スポットの1つらしいのです。

 とにかくロープウエイに分乗して、山上に向かいます。
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 私はあんまり高い所はスキじゃない。ロープウエイもどちらかというと苦手。

 ダンダンと岩山が眼前に迫ってきます。
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 「うーん、予想以上に高い岩山やな~・・・」
 
 同乗の中国人のご夫婦。二人とも一眼レフを首に下げ、岩山の撮影に来たようですね。カメラを見せてもらうと、私の持ってるのとほぼ機種が同じ、キャノンのEOS。
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 席を変わりましょうか? とボディランゲージをすると。 イイです、いいですと固辞。 こんな中国人の方もいらっしゃるのですね。

 もう岩山がまじかになってきました。
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 そろそろ終点のようです。 

 「泊まるところはロープウエイを降りてすぐやろう?」
 「もうちょっと上の方ですよ。階段を少し上がって行きます」

 見上げると結構高い所にホテルが見えます。
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 すぐ後ろはもう岩山ですね。

 ところが、その階段が100段以上ありまして・・・。
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 この階段、とてもじゃないがトランクを持っては上がれませんね・・・。

 「シンドイ、疲れた・・・」 もう私はくたびれてしまって・・・。
 「こんなのは序の口ですよ。 午後はこの100倍も歩きますよ」
 そんなこと聞いてなかった・・・・。

 見上げると、なんと大勢の人が岩山に向かって、数珠つなぎのように登っているではありませんか。凄い人数です。出発点辺りがホテルのある場所らしい。
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 やっと我々が宿泊する山上のホテルに到着。
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 山小屋風でもないし、一応ホテルのようです。

 見上げると、ホテルの後ろに岩山が迫っています。
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 この旅行中はズーと小雨や曇りの日ばかりでしたが、この日だけは快晴。 日頃の行いがいいから?

 ホテルの広場から下を見ると。
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 「うーん、結構登って来たんだな・・・」

 「とにかくホテルで休憩しよう。俺はもう疲れたわ」
 ノンビリと山頂で岩山の風景を楽しむことにしようと思っていたのですが・・・。
by takeshi_kanazaw | 2015-04-07 08:25 | 中国・江西省の旅 | Comments(2)
 龍虎山一帯は道教の聖地らしいのです。

 中国人ガイドのKさんによると、この龍虎山一帯は宋代に起こった道教・正一派の大本山で、江南地方随一の隆盛を誇ったとか。 ということで、その道教のお寺を廻ることに。
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 なんとなく中国らしいお寺という感じですね。

 このお寺参りの間に、ガイドのKさんが我々に道教の基礎から説明してくれたのですが、サッパリ判らない。

 中国の3大宗教は、儒教、仏教、道教の3つ。孔子様が創った儒教はなんとなく判る。仁・義・礼などの教義は、日本の精神文化の基礎になっています。仏教も少し馴染があります。日本の仏教は中国から来ましたからね。 しかし、道教は・・・。

 「道教ってなんなの?」
 「中国土着の宗教で、不老不死の霊薬、丹を錬り、仙人となることを理想として・・・」ますます判らなくなってきました。

 道教のお寺の中に入って行きます。
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 線香がボウボウとたかれています。蚊取り線香のような物も線香です。
 「日本のお寺と一緒じゃん」 仏教と道教は区別がつきません。

 どうも道教は宗派を維持するために、老子を開祖にしたり、仏教のシステムを取り入れてきた経緯があるようで、いろんな要素がごちゃまぜ?のような気がします。

 「中国のおみくじは真っ赤やな~・・・」
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 おみくじというのは、中国古来の神の意志を占うために籤引から来たものらしい。道教にマッチする仕組みのような気がしますが、日本のおみくじも道教の影響?

 ガイドのKさん。 やけに道教の説明になると熱が入ります。
 「皆さん、この地面に描かれている図が道教の根本の大極図です」
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 「すべてのことには、陽と陰があります。また、陽の中に陰があり、陰のなかに陽があります」 なんだか哲学的で、なんとなくどこかで聞いたような・・・。

 Kさんの説明がさらに続いて。
 「我々が目にするのは、火、水、土など5つの要素によって成り立っています」
 日本では「陰陽五行説」として利用された思想でしょうか。陰陽師なんて聞いた事がありますが、これは道教の一部を応用しているのかもしれませんね。さらに「風水」というのもこの流れから生まれたもののようです。

 結局、Kさんの必死の説明にもかかわらず、私は全然判りませんでした。
 「Kさん、悪いけど全然判らんわ。サッパリ判らん・・・」
 しかし、道教というのは、知らない間に日本でもその影響を受けているようです。

 道教の聖地でも庶民の日々の暮らしが続いています。
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 お寺の前に流れる川で、洗い物をしている人。遠くに山がかすみ、川には滔々と水が流れています。自然の恵みの中で生きているという感じですね。

 門前町をプラプラ。 道に野菜や川の幸が並んでいました。
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 付近の畑で採れるものですね。
 こちらは川の幸でしょうか。
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 タニシやドジョウが見えますね・・・。

 「不老不死か・・・。誰もなしえないことだけど、確かに人間の最高の願望だろうな・・・」中国の皇帝の中には、不老不死を願って変なものを飲み、早死にした人も多かったらしい。

 さて、旅は更に続き、翌日は別の場所の仙人が修業した岩山へ向かいます。
 この道行が今回の旅のハイライトだったのですが・・・。
















 
by takeshi_kanazaw | 2015-04-06 08:10 | 中国・江西省の旅 | Comments(4)
 今回の江西省の旅、日本ではあまり知られていない場所を廻っています。 しかし、中国では有名な観光地ばかりで、大勢の中国人観光客に囲まれた旅です。中国を旅しているのに、中国人観光客というテーマは変ですが、旅の実態を語る上では避けて通れない気分。

 龍虎山の静かな情景の中ですが、実は大勢の観光客と一緒でした。
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 中国の観光客は元気で賑やかですね。 日本に来た中国観光客も賑やかですが、本場の観光客は本領発揮という感じです。

 中国人はカメラ好きですね。至る所で記念写真。
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 中国のカメラ事情は知りませんが、最近急に増えたように感じます。一眼レフを持った人も目立ちますが、大半が日本製ですね。カメラは日本製がいいのでしょうかね。

 この人はパッドで撮っています。日本以上に各種の道具を駆使しますね。
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 こちらの若い女性。
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携帯電話で写真を撮りながら、もう一つの携帯電話でお話し中?

 こうした賑やかな中国人観光客に囲まれながら、我々日本人旅行者は小さくなって?静かに旅をしていたというわけです。

 「豊かになったな、中国も。 皆豊かになるというのはいいことや・・・」
 また30年前の話ですが、当時の中国では仕事でしか遠距離の旅行出来ないようでした。日本も戦後すぐは、海外旅行は仕事がらみというのが一般的でしたが、そんな感じ。

 絶壁に棺桶を入れるアトラクションを見ている観光客の姿です。
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 千人は超えていたでしょうね・・・。 外国人は我々だけ。 後は全部中国人。思い出せば、今回の旅で日本人の旅行者に全く遭遇しませんでしたね・・・。

 大勢の中国人観光客を引き連れているのが、添乗員さん。
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 写真では見にくいですが、彼女の顎の下にあるのがマイク。 このマイクを使って大声で話すのです。この煩さは現場にいないと理解できないかも。 日本のガイドさんは声も静かなものですが、中国人のガイドは全然違う。まさに絶叫タイプが多いのです。 これから日本にも中国人の観光客が大勢来ると思いますが、このガイドのマイクでの絶叫は凄いから、注目されることになるでしょうね。

 アトラクションの終了したときの状況。
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 写真では判りませんが、旗を持ったガイドさんの絶叫が響いているのです。

 これらの中国人観光客はどう見ても特別な人達でなく、庶民ですね。普通の庶民がこうして大勢旅行するようになったのですね。 皆が豊かになった証拠ですが、中国の高速道路網の発達が見逃せません。今や中国は世界一の高速道路網を持った国です。僅か20年間ぐらいで、日本はおろか、アメリカより長い高速道路網を作り上げたのですから、そのパワーは立派ですよね。

 余談ですが、中国式新幹線も路線の長さはすでに日本を超えている。日本では北陸新幹線が話題になっていますが、中国ではそんなことは日常的な出来事でしょうか。中国のGDPが日本を超えたのですが、そんなことは一つの過程に過ぎないようです。 尖閣問題や歴史認識などという感性で中国を見ていると、知らない間に中国が世界一の大国になっていた、ということになるかもしれませんね。

 川下りで一緒だったグループは、河南省の鄭州から来たという。鄭州から龍虎山まで6~700キロぐらいですが、高速道路を使えばそんなに時間はかからない。 名古屋から九州より近いぐらいですからね。この庶民の動きからみても、中国パワーはますます強くなるでしょうね。とにかく13億人いますからね・・・。

 「しかし、中国人はうるさいな・・・」
 中国を旅行しているのですから、喧騒も中国旅行の一部ですかね・・・。






 
 
by takeshi_kanazaw | 2015-04-05 08:18 | 中国・江西省の旅 | Comments(6)

海外や国内の適当に撮った写真の記録


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