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 川も山も光ってました

 白川郷散策も、3時半を過ぎてそろそろ引きあげる時間。

 であい橋を渡って駐車場へ。
 「アー、庄川が綺麗に光っている・・・・・」

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 もう少し時間が経つと、きっと夕日が綺麗でしょうね・・・・。

 「まだこれから観光する人が大勢やってくるわ」

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 もうそろそろ夕暮れが迫ってくるというのに、この人数ですから凄いですね。

 駐車場には20台ぐらい大型の観光バスが。 バスの運転手さんとしばしお話を。
 「どちらからですか?」
 「大阪です。 お客さんは四国松山の人ですけど、伊丹空港から高速道路できましたわ」
 四国の方も来られるんですね・・・・。

 「これから高山を経由して、泊は奥飛騨温泉郷ですわ」
 「じゃー、次の日は新穂高ロープウエイにでも乗るんですね」
 「そうそう、ロープウエイで雪の山に登られる予定です」
 「ロプウエイの終点は標高が2200mぐらいあるから、きっと雪で埋もれてますよ」
 温泉に入って奥飛騨めぐりツアーですね・・・。 四国の人も楽しいかも。

 白川郷の高速入口へ。
 あまりにも周囲の景色が良かったので、小さなパーキングで路肩駐車状態。
 高速道路じゃないから、駐車はOK。
 空がまだ青くて、山が綺麗。

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 白い頂は白山の一部でしょうか。 多分標高1500mぐらいのブナ林の綺麗な場所近くかも。

 4時近くですが、少し陽が傾いてきました。
 「山の木々が雪を被ってキラキラ光ってるわ。 この情景は初めて見た・・・」

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 もっと写真の腕が良ければ、いい絵が見てもらえるのですが・・・・。

 振り返れば、白川郷に山の影が迫っていました。

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 家に灯りが燈るような時間なら、もっと情調が出てくるでしょうね・・・・。
 でも、暗くなった雪の道を名古屋まで走るのはチョット自信がないですね・・・・。

 何時も夜の白川郷も観たいなとは思っているのですが、観光バスで来るのも嫌だし、真っ暗な雪道をドライブするのも嫌だし、ついつい先延ばし。 民宿が沢山あるのですが、泊まるのもなんとなく億劫で・・・。

 「今年の白川郷行はいい天気やったな~・・・。 雪の降る時にまた来るかな・・・・」
 気分はそう思いながら名古屋に帰ってきました。
 
 しかし、いったん都会に帰ってしまうと、吹雪の雪国行く気分が萎えてきて・・・・。
 「まー、次回は雪解けの天気のいい日にしよう!」

 (追記)
 2月11日の情報では、今回の寒波で白川郷の積雪は169㎝だそうです。
 恐らく明日か明後日には2mに達するのではないでしょうか。
 多分白川村は現在吹雪の中でしょうね・・・・。
 名古屋も午後に小雪が降り始めました。
by takeshi_kanazaw | 2017-02-11 11:37 | 白川郷・奥飛騨 | Comments(4)
 白川郷。 合掌造りの家屋に雪が積もっている様は、まことに綺麗ですが、此処に住んでいる人は大変です。

 私は雪国で暮らしたことがないので、雪との生活の実感はない。
 訪れた時の数日前に、白川郷では一日で1mを超える積雪があったらしい。
 さてさて、この雪をどうするか・・・・・。
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 観光客の通る道は除雪されていますが、その除雪した雪がもう見上げるほどに。

 実は白川郷では現在も農業がおこなわれ、合掌造り集落は田圃に囲まれています。
 以前に作業を見たのですが、その田圃にドンドンとブルドザーで雪を積み上げるのです。
 そして、雪のシーズンが深くなって、積み上げた雪がさらに高くなっていきます。
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 雪おろしや除雪作業はそれぞれの家で行うのかもしれませんが、大きな合掌造りの家屋では家族だけでは無理なので、屋根の雪下ろしやブルドーザー作業は専門の業者に頼むんだそうです。 合掌造りの維持というのは、雪の時にも大変なのですね・・・。

 少し道路から離れた合掌造りの家。この小さな家では、もう雪が軒下まで溜まってしまっていますね。
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 「イヤイヤ、大変だわ。 俺はとてもじゃないが白川郷には住めんわ。 一週間に一度は雪かきをするなんて、怠け者の俺にはとてもじゃないが無理な話や」

 久しぶりに川沿いの道を覗くと、吊り橋に雪が一杯。 観光客の通らない吊り橋。 除雪もしていない。
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 この白川郷では、春が近づくと山からの水を田圃に流して、水で雪を溶かして流します。 水の方が除雪効果が抜群なのですが、この部落では田圃の周囲には小さな水路が張り巡らされています。 現在は沢山の雪でその水路が隠れてしまっていますが、雪の下には見えない水路が潜んでいます。

 人家近くにその水路が顔を出していました。
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 雪の白川郷においでの時は、頭上の落雪と、足元の隠れた水路に十分ご注意のほどを。

 雪の白川郷に来るたびに、そこに住んでいる人の苦労を考えてしまいますね。






 
 
by takeshi_kanazaw | 2017-02-10 09:42 | 白川郷・奥飛騨 | Comments(4)

 ほおば味噌を食う

 朴葉味噌(ほおばみそ)というのをご存知でしょうか。

 味噌の種類ではなく、朴葉の上に味噌とキノコやネギなどを乗せ、下からコンロで焼く食べ物です。
 白川郷など、奥飛騨地方の郷土料理ですが、信州でも旅館などで出されることも。

 たまたま、白川郷の昼飯に選んだのが朴葉味噌。
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 味噌の下は鍋ではなく、朴の葉っぱです。 葉っぱなんですよ。
 味噌の上に乗っているは、ネギ、豆腐、シメジ?と凄くシンプル。 飛騨牛を載せると値段が高くなる。

 もちろんこの朴葉味噌だけではなく、ご飯がなければ食事になりません。
 この元駐車場跡の近くの店は、こんな定食にしてました。
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 熱せられると、味噌がグツグツと煮えてきます。
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 この煮えた味噌とネギや豆腐などの具を絡め、温かいご飯の上に載せて食べるわけ。
 味噌の味はこの地方独特の甘辛風で、トロトロに煮えた味噌はご飯が進みますよ。

 外は雪が積もって、なかなかいい雰囲気でしたが、朴葉味噌は煮えだすとスピードが要ります。
 早く食べないと味噌が焦げてしまいますので、写真撮影はこれまで。
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by takeshi_kanazaw | 2017-02-09 09:00 | 白川郷・奥飛騨 | Comments(4)
 「腹が減ったな~・・・。 もう2時半を過ぎてしまった」

 やおら白川八幡宮の森を出て、部落の方へ。
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 冬の陽光がまぶしいぐらい。 その日は午後から青空が広がり始めていました。
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 雪を被った部落は輝いています。 バックの白山も顔を出しました。
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 右側に道が見えますが、白山スーパー林道です。 冬の間は閉鎖です。
 近くの山もクッキリ見えるようになりました。
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 白川郷に出かけた時は、何時も行く蕎麦屋で蕎麦を食い、食後にはこれも馴染みの喫茶店、というパターン。  「蕎麦屋へ行かなくちゃ。 とにかく腹が減った・・・」
 しかし・・・・。 なんと店が閉まっています・・・・。
 「蕎麦屋というのは、蕎麦がなくなると店を閉めるからかな・・・・」

 仕方ないので、馴染みの喫茶店の落人さんで、簡単な軽食でもと・・・・。
 「あれ? 落人さんもクローズか・・・」
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 「雪落としもしてないみたいだし、夫婦で旅行でもしてんのかな・・・・」

 困りましたね・・・・。 どこか飯を食べるところを探さなきゃ・・・・。
 この大きな合掌造りの家屋は、確か食堂なんてなかったし・・。
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 山際の小路から、メイン道路の方へ。 脇道は雪が一杯ですね。
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 とうとう和田家に来てしまった。
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 「やっぱりメイン街道沿いしか食堂はないな・・・」

 彼方此方を覗くのですが、どうもピッタリの食堂は見当たらない・・・。
 この家では軽トラも雪で覆われてますね。
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 此方ではオジイサンが雪かきですね。 雪が多いから機械でやるんですね・・・。
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 「そうだ、昔の駐車場だった近くに食堂があったのを思い出した」
 空き腹を抱えて、白川郷をウロウロするなんて、様になりませんね・・・。
 「まだやってるだろうかあの店・・・・ 。 頼むぜ・・・・」
by takeshi_kanazaw | 2017-02-08 09:15 | 白川郷・奥飛騨 | Comments(2)

 白川八幡宮の森へ

 思いがけず、白川八幡宮の節分祭の神事に参加してしまった話を載せました。
 その時、厳粛で静寂な神事の途中に、時折バサッと大きな音がしていましたが、この音は神社の裏にあるヒノキの森で、枝から雪が落ちている音でした。

 「天気のいい日の神社の森は綺麗だから、入ってみようか・・・」
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 雪の中にあるのが八幡宮の社です。手前はどぶろく祭りがおこなわれる社務所でしょうか。

 「雪は少し解け始めているけど、やっぱり森の中は雪で一杯やな~・・・・」
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 一面ヒノキの木で覆われています。 この森にはさらに上に上る道があるのですが、冬の間はその道も雪で埋もれ、部落の人もあまり近寄りませんね・・・。

 天気のいい日は、雪を被った木々の間に冬の陽光が差して、まっこと綺麗なのです。
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 時々枝から雪が落ちてきますが、その様がまた綺麗です。
 道は途中で雪で覆われて先には進めません。 私は長靴を履いているのですが、雪の中に入って行くと50センチ以上積もっているので、足が抜けなくなってしまいます。

 「雪が落ちて、その粉雪が舞う姿をカメラで撮っておかなくちゃ・・・・」
 何時、どの方角で雪が落ちるのか・・・・。 バサッと音がした後しかシャッターが切れません。
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 舞っている粉雪がキラキラと光って綺麗です。

 「冷たい、首筋に雪が落ちてきた・・・・」
 彼方此方で雪が落ちているのですが・・・・。 落ちる瞬間は捉えられない・・・。
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 上を見上げると、枝の雪が陽光に輝き、細かな雪が舞っています。
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 実物はまさにキラキラ光って、凄く綺麗だったのですが、何枚撮っても実物のように綺麗に写せない。

 粉雪に焦点を持って行っても、こんな感じ。
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 いい写真を撮るには、恐らく望遠気味にして、遠くから落ちる瞬間を狙ってジーと待つしかないのかも・・・。

 この八幡宮の雪に埋もれた森は、観光客はおろか部落の人も近寄りません。 長靴を履いていても雪の中へは入れないので、あまりお勧めの撮影ポイントとは言えませんね・・・・。

 「それにしても腹が減ったな・・・・・」
 午後2時半をとっくに過ぎてしまいました・・・。
by takeshi_kanazaw | 2017-02-07 10:17 | 白川郷・奥飛騨 | Comments(0)

 白川郷 そぞろ歩き

 何時も歩いている白川郷。
 これまで毎年のように多くの写真をこのブログに載せてきましたが、部落の全体像がイマイチでした。

 初めてですが、部落全体の地図を載せておきましょう。

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 小さすぎて判りにくいですが、全体像ですからご容赦を。
 中央に流れるのが 庄川。 部落の中央の道は国道158号線です。(現在はバイパスがある)
 庄川の左岸(地図の左になる)は新しい駐車場で、合掌造りの家屋は新しい店屋が多い。
 観光客はこの駐車場から吊り橋(であい橋)を渡って右岸の部落へ入る。
 
 古からの家屋は庄川右岸にあり、地図の一番下が白川八幡宮、 右側にある寺が明善寺。 そして、上にあるのが重要文化財の和田家。 多くの観光客は中央の158号線とその右側の明善寺の前の道辺りを散策していますね。
 そうそう、見晴台は地図の上部です。
 地図上に主なスポットを四角で囲んでみました。

 「相変わらず凄い観光客やな・・・・」
 駐車場から渡る であい橋 は、平日だというのにこんな状況です。
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 白川村の観光統計によれば、年間観光客数は 160万人余。 毎日ほぼ5千人の観光客がこの部落に来ているということになります。 この合掌造りの家屋が残っている萩町は、家屋数がせいぜい200軒ぐらいですから、そのすさまじさが判りますね。

 飛び交っている言葉は中国語。 大多数がアジア系の人たちです。
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 インド人?ネパール人? お坊さんもカメラをパチリですか。

 白川村の統計では外国人観光客は26万人余ですが、実際に歩いていると半数以上が外国人です。
 日本人は大人しいので目立たないのかもしれませんが・・・。
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 メイン道路の両脇は殆どが土産物を売るお店。
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 私は何時も素通りですね・・・・・。

 賑やかなのは何時も中国人。
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 聞いてみると、香港や南中国から来た人は、雪を見るのが初めてらしくて、白川郷の見物というより、雪と接するのが楽しくて仕方ないようです。 南アジアの人たちも同じでしょうね。

 こちらでは ツララ を取っていますね。 落雪がチョット心配ですが・・・。
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 白川郷に来た人は記憶に残っているかもしれません。 明善寺の鐘突堂。
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 実はこれまでの情景は殆ど素通りの感じです。
 私は、地図でいうと明善寺より山側の小路の方を歩くことが多い。
 この場所では観光客もなく、雪が手つかずで残っています。
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 「珍しく天気がいいから、久しぶりにヒノキの森の中へ入ってみるか・・・」
by takeshi_kanazaw | 2017-02-06 14:20 | 白川郷・奥飛騨 | Comments(6)

 白川郷・見晴らし台

 白川郷はよく来ています。 
 毎年のように雪の白川郷の様子も載せていますので、恒例の年中行事みたいな感じかも。
 見慣れた方は またか と思われるでしょうが、年に一度のことでご容赦いただいて・・・。

 2週間前は妻殿と雪の高山をプラプラし、先週は南の知多半島で菜の花と光る海を。
 そして今週は雪の白川郷散策と、北へ行ったり南へ行ったりですが、結構動き出すと弾みがつく?

 昨日は白川郷の節分祭の話を載せました。
 時間の順序が逆になりますが、これから少し白川郷散策のお話を。

 まずは白川郷が一望できる見晴台。
 ここは大型観光バスは来れないので、多くの方は村営のマイクロバスで来られた方が多いかと。 
 自家用車の私は、白川郷に着くと駐車場に車を止める前に、まずこの見晴らし台へやってきます。

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 白川郷が展望出来ますね。 天気は晴れ。 こんなに晴れた白川郷は珍しい。
 この場所は白川郷の有名スポットですが、ライトアップの写真もこのスポットのものが多い。
 合掌造りの屋根を見ると、先週には雪が1m以上積もったそうですが、少し解け始めています。

 少しカメラを左へ振ると。

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 手前中央の大きな合掌造り家屋は重要文化財の和田家ですね。 写真の上部の道の奥が、節分祭に参加してしまった八幡宮になります。

 この左半分にスポットを合わせた写真はこんな感じ。

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 「どこかで見たような風景やな・・・」 と思われる方がいらっしゃるかも。
 二年前に雪が降っている時に同じようなアングルで写真を撮りましたが、絵も描きましたね。
 こんな感じの絵で、昨年のお絵かき教室の展示会にも出しました。
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 (2年前に描いた絵です。再掲)
 同じ場所でも、雪が降っている時と晴れている時では印象が違いますね・・・。

 カメラを右に振るとこんな感じ。

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 流れる川は庄川、その向こうは白山ですが、残念ながら雲の中です。 この日は午後遅くから晴れて部落からは白山を見ることが出来ました。

 もうちょっと先に行こうと思ったら・・・・。
 「ここから先は私有地ですから、入れません」 と見晴台の食堂のオジサン。
 「へー? そんなこと初めて聞いたわ。 前にはそんなことなかったのに」
 「冬だけです。冬限定です。 うちの食堂のお客さんを優先したいんでね・・・」
 冬限定の立ち入り禁止?  変な話ですね・・・・。

 しからばと、少し私有地?を離れて、付近をブラブラ。
 この見晴台に来る道は国道360号で、天生峠を越えて飛騨古川へ抜けられますが、冬の間は通行禁止。
 この方角には青空が広がっていました。

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 道沿いにも僅かに合掌造りの家屋が見えます。

 しかし、すぐ近くの南の山には何か霧が掛かっています。

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 白川郷は庄川の周囲に開けた小さな帯のような盆地ですが、周囲は雪深い山に囲まれています。

 「さー、それじゃ川沿いの駐車場に車を入れて、恒例の白川郷散策に出かけますか・・・」
by takeshi_kanazaw | 2017-02-05 15:15 | 白川郷・奥飛騨 | Comments(4)
 2月3日、いい天気でしたから、プラリと飛騨・白川郷へドライブしてきました。

 先週降った雪が少し解けかけた白川郷。 いい天気でした。
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 白川郷は毎年四季折々に訪ねていますが、今回は少し変な?事態が発生したので、そのお話を。

 白川郷の合掌造り集落に、八幡宮 があります。 この地区を守っている神社ですが、創設は和銅年間(飛鳥時代?)とされていますから、とんでもなく古い。
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 この神社は秋に「どぶろく祭り」で大勢の観光客が来るので有名ですが。

 何気なく歩いていたら、白装束に家紋入りの紋付を着たオジサンと顔があった。 この部落の人らしいのですが、全く面識はない。 チョット声を掛けたのが、変な事態発生の始まり。
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 「いい天気ですね、今日は節分で何かお祭りでもあるんですか?」
 「この神社で 節分祭があるんだ。」
 「私は毎年春・夏・秋・冬ときますが、田植え祭りとかどぶろく祭り、冬のライトアップの時は、観光客が多すぎて近寄らないようにしてますよ。 何時も人の少ない時にプラリです」
 「そうか、・・・。 それならチョット節分祭で一緒にお祈りに入らないか?」

 多分、社の前でお祈りするだけだろうと、気軽にノコノコとそのオジサンの後について本堂へ。
 「うーん・・・・。 チョット様子が・・・・」 
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 本殿の中は意外と広くて30畳はあり、まさに神社の本殿といった感じ。 白装束の人がいる。
 周囲は部落の人ばかりで、それも紋付を着た人、背広の人はネクタイ、観光客は私だけ。
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 「場違いのところに来てしまったな・・・」
 しかし、今更外へ出るわけにもいかず、部屋の隅っこにチョコット座るしかない。

 そのうちに、立派な装束を来た宮司さんが現れ、何か厳かな感じになってきた。
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 「これは神事や・・・・。 節分祭という神事の始まりや・・・・」
 周囲は シーン として、物音ひとつしない厳粛な雰囲気になってしまった。
 「もうアカン。 今更外へも出れないし、身動きも出来ん・・・・」

 そして、楽師さんたちが、雅楽のような感じの笛を吹き始めた。 楽師さんは全員部落の人らしい。
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 私は腹をくくって? この場に座り続けるしかないと悟った。

 「大神の御前に・・・・・・」  宮司さんの詔? が始まると、一同頭を深く下げ、ひたすら祈るスタイル。
 私? しょうがないでしょう! 部落の人は神妙な雰囲気だから、同じように頭を下げて。 
 そうそう、その時は襟を正して、全員 正座 です。

 それからがまた大変。 神様に米やお酒、魚、野菜など、五穀豊穣を祈って貢物を献上。
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 そこまでが約30分。 正座を続けると足がしびれてきます・・・・・。
 それから宮司さんが、部落の氏子の名前を延々と神前に述べる。どうも部落のすべての家の名前を読み上げるので100軒近い数でした。 部落の家全ての神のご加護を祈るということらしい。

 さらに、それが終わると、部落の人が一人ひとり榊(さかき)を奉納する。
 「氏子代表殿」 「地区代表殿」 「消防団代表殿」 「杜氏殿(どぶろく祭りの酒の杜氏さん)」 「婦人会代表殿」 ・・・・・・・。
 (俺の番がきたらどうしよう・・・。 榊の奉納なんてやったことがない・・・)
 
 「外部者代表殿!」 思わずドキッとしましたが、ちゃんと一人カメラを持った人が奉納してくれ、それに合わせて2拍。

 そこからは場が少し和やかな雰囲気。 豆まきが始まるようです。
 宮司さんと年男・年女の二人が豆をまきます。
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 私はチャンと豆を拾って持ち帰りましたよ。

 そして最後は、全員にどぶろくが振舞われます。
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 まさにどぶろく。 ドロドロの状態ですね。 私は車なので遠慮しました。

 少し和やかになって、全員でどぶろくを飲み交わして、節分祭 が終了です。
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 終了したのは2時。まるまる一時間はかかりましたね・・・・。

 雪深い白川郷で行われる神事。
 観光客で騒がしい部落の中で、この神社の中だけは別世界でしたね。
 昔からの伝統を守り続ける人たちがいるから、白川郷は変わらないのでしょうね・・・・。
 これまでとは別世界の白川郷を見た感じで、いい経験をさせてもらいました。

 「貴重なお祈りをさせて頂いて有難うございました・・・・」
 どう考えても、見も知らずの観光客が入れる場所じゃなかった感じです。 
 あくまでも部落の人たちの神事ですからね・・・。

 誘ってくれたオジサンにご挨拶して外へ。
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 「いやいや、緊張して疲れたし、昼飯を食いそこなったな・・・・・」

 追記
 この節分祭の写真撮影。 誘ってくれたオジサンが、写真OKだと了承を得て撮っています。
by takeshi_kanazaw | 2017-02-04 11:37 | 白川郷・奥飛騨 | Comments(4)

 雪の高山 点描

 飛騨高山は雪がシンシンと降っていました。

 「そろそろ外の風景でも見に行こうか・・・・」
 昼食後に入った喫茶店。 妻殿は気に入ったかのか、重い腰をなかなか上げない。

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 もう30分以上もこの喫茶店に座ったままでしたが・・・・。
 「うん、そうね。 そろそろ出ましょうか・・・・」 

 外は古い町並みを観光客がひっきりなしに歩いている。

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 「チョット歩いてみないか? せっかく雪も降っていることだし。 少し先に山車の館があったと思うけど」
 「いいわ、何回も見たし、見たければひとりでどうぞ」 
 
 どうも雪道が大の苦手の妻殿は動く気配がない。
 「それより、ツララが面白いわ。 どうしてあの店だけツララがぶら下がっているのかしらね・・・」

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 「単にあの店の雨どいが痛んで、水が漏れてるのじゃないか・・・・」  風情のない解釈ですが・・・。

 ツララなんて別に高山に来なくても見られるのでしょうが、妻殿は観光地風の情景にはあまり興味がない。
 そうか、ツララか・・・・。 なんとなく ツララ をパチリ。

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 高山らしいツララを撮ろうとしたのですが、なかなかね・・・・。

 少しは高山らしい写真を撮っておかなくちゃ・・・・。

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 「もう少し先へ歩いて行こうか・・・」  「私は止めるわ、行きたければどうぞ」
 そうですね、そういわれると特に行きたい場所もないような・・・。 老いては妻に従う?

 そんな老夫婦の前を、ドンドンと観光客の人が通り過ぎていきます。

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 高山・点描 というより、観光客点描といった感じになっています。
 
 何やら大勢のお年寄りの一団。 関西弁が聞こえます。

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 関西人にしてはエラク静かな人たちでしたね。 多分バスツアーの人たちですね。

 次に来たのは賑やかな若い集団。

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 これは中国人の観光団ですね。 ちょうど春節(中国のお正月)に入ったころですね。
 この高山も白川郷も中国人の観光客は多いですね・・・。

 そのうち、突然中国の若いカップルが私の目の前に スマホを出す。 写真を撮ってくれということらしい。
 よく頼まれるのですが、私はスマホの写真が苦手。 ボタンを押す感覚がないので複数枚撮ってしまう。

 このカップル、その後もポーズを取りながら、彼方此方で写真に納まっていました。

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 どの国でもそうかもしれませんが、若いっていうことはいいことですね・・・・。

 「そろそろ帰ろうか・・・・。」    「そうね、もう帰ろう・・・・」
 どうもこの老夫婦、昼のうどんを食べている時間と、喫茶店でコーヒーを飲んでる時間が殆どでした。
by takeshi_kanazaw | 2017-01-28 12:40 | 白川郷・奥飛騨 | Comments(4)

 高山・幻遊

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 飛騨高山の古い町並みの一角にある喫茶店。
 店の名前は ばれん とか。 版画絵が沢山飾ってある。
 「そうか、版画絵だから ばれん という名前なのか・・・」

 ユックリとホットコーヒを飲みながら、版画絵を見たり、外を見たり・・・。
 実にユッタリしたムードの老夫婦(我々夫婦のことです)が、ポツリと座っている。
 他にはお客はいない。 私は二本めのタバコに火をつける。

 店の中から、町並みを行き交う観光客の姿がよく見える。
 そんな姿を見ている時、窓越しに見える橙色の実が綺麗に見えることに気が付く。

 よく見ると、実をつけた枝に白いものが附いている。
 この時の高山は雪がチラツキ、気温は零下。
 「一種の樹氷みたいなもんかな・・・・」

 外を行き交う人の声も聞こえず、不思議なくらい静かである。
 ボーと、ただただ外を眺めて、時間が過ぎていきました。
 
 まるで喧騒の外とは異次元のような不思議な世界。
 「幻遊」 なんて言葉はないのかもしれませんが、そんな時間でした。
by takeshi_kanazaw | 2017-01-27 12:25 | 白川郷・奥飛騨 | Comments(4)

海外や国内の適当に撮った写真の記録


by takeshi_kanazaw