廃屋に咲く 白い花

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 常滑の焼き物散歩道には、彼方此方に使われなくなった窯業工場が残っている。
 そうした工場は決まって、黒い板塀に囲まれている。
 恐らく、煙突から焼き物を焼く煤が出るので、白い壁は止めて、汚れの目立たいない黒い板塀にしたのだろう。

 そんな黒い板塀の周囲は雑草が生い茂っているのだが、黒い板塀をバックに 白い花 が咲いていた。
 花の名前は知らない。
 恐らく工場がまだ使われていた当時のものか、あるいは、何処からか種子でも飛んできたのか・・・。

 初秋とはいえ、晩夏のように暑い。
 降り注ぐ太陽の光の中、まるで輝いているように見えた。
# by takeshi_kanazaw | 2017-09-19 10:06 | Comments(4)

 廃物利用の美学?

 焼き物散歩道は、殆どが使われない焼き物を利用している姿があります。
 焼き物散歩道は 廃物利用の道でもあります。

 この酢瓶を使っている場所が一杯あります。

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 前の記事で 陶管坂 でも見られましたが、この瓶は建材としても丈夫なんでしょうね。
 あまり細かいセンスではないですが、私はなかなかいい雰囲気だと思います。
 こんな坂道をノンビリ歩くと、ユッタリ気分になりますよ。

 この散歩道で、唯一?入場料を取る施設があります。この知多半島は綿布の産地でもあり、その問屋さんの跡を整備していますが、私は観光施設は入る気がしない。
 その施設の前の道が少し整った感じです。

 この瓶の壁は廃物を手直ししたのかもしれませんが、えらく整っています。

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 この廃物利用の幾何学的模様もなかなかでしたね。

 注目したのは壁の前の道。

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 道の中に焼き物の欠片が埋め込まれていますね。
 よくよく見ると、多分瓶の割れたのを埋め込んだような気がします。

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 不規則のようであり、規則性があるようでもあり。 廃物利用の妙 という感じでしょうか。

 「まー、この散歩道を作っているセンスは好いじゃないか・・・・」

 そう思って歩いていたのですが、登り窯の前に整備された(多分公的なお金)の壁を見て 唖然。
 なんじゃこれ?

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 一つ一つは小さな焼き物なんですが、常滑焼の特徴は無視。 
 「これなら別に焼き物でなくてもいいし、全然意味がないわ・・・・」

 常滑焼も従来の壁を打ち破ろうと、昔の技法に拘らないムードもあります。
 「でもな・・・。 こんな壁を作ったり、常滑焼に絵付けをする話があったり・・・・。何処かオカシイ・・・」

 変な開発をしようとすると、変なものが出現するのですね・・・。
 最近、常滑でカジノの作るという話題を聞きましたが、何処かこの壁と通じるものがある。

 老人は新しい物を受け入れない?
 そういえば、今日は老人の日、いや敬老の日?
 今日は老人の戯言も許されるかも。 






 
# by takeshi_kanazaw | 2017-09-18 08:19 | Comments(1)
 常滑のやきもの散歩道。 歩くとこんな状況になっています。

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 昔使われていたレンガの煙突。 そしてその横には工場だった家屋でしょうかね・・・。
 すぐ近くには普通の民家が建っていますので、この工場跡は民家のなかの廃屋みたいな感じ。

 やきもの散歩道は、名鉄常滑駅から500mぐらいしか離れておらず、徒歩でも10分ぐらいの場所。
 小高い丘でアパート群があるわけではないですが、居住地としての立地条件として悪くない。
 「この丘を全部平らにすれば、ニュータウンが出来そうな場所やな・・・・」

 現在の散歩道は、昔のままの焼き物工場群が廃業していき、新しい普通の家が建っている状態です。
 坂ばかりの地形ですから、普通の住宅でも基礎は陶管が使われていますね。

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 時間が経てば、当然ながら陶管の隙間に草が生え、花も咲きます。
 こんな状況が彼方此方に見られます。

 この散歩道のある場所は、曲がりくねった道ばかりで、車の通れる道もありますが、殆どは人しか通れない抜け道みたいな道ばかり。 このお婆さん、観光客でしょうかね・・・。 道端で思案顔。

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 お婆さんの正面の建物は、かなり大きな工場跡です。 大小の工場の跡が一杯残っていますが、殆どは崩れるままで放置され、黄色いロープで囲われてます。 一部は陶芸家が再利用したり、観光客相手の焼き物のお店になっています。

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 写真の若い人たちは韓国人のグループのようでした。
 「陶芸品は韓国の方が上だよ。日本の焼き物は朝鮮から学んだものなんだから」
 この若者達、日本語が判るようで、私は「有難う」 と言われてしまいましたが・・・。


 私は陶芸品を見る目などないですから、器を見ても良し悪しなど判らない・・・。
 むしろ、目に留まったのは、他の店にあった、大きなカエルの水槽。

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 直径1mはある大きな物。 常滑焼が得意な大物ですね。 大きな水瓶は常滑焼が多いですよ。

 余談ですが、” 人ろくろ ” ってご存知でしょうか?
 一般に陶磁器はろくろを廻して形を作りますね。 しかし、大物になると、人間がグルグル粘土の周りを廻って成形する方法がとられます。 人間が廻るので、” 人ろくろ ”。 むかし、この常滑でその作業を見たことがありますが、大きな木のシャモジのようなもので、ペタペタと形を整えていました。

 このやきもの散歩道。 あまり人も通らず、車も来ず。 ノンビリムード一杯です。
 道端には花も咲いてます。 花壇のようなものでなく、ごくごく普通の花がチラホラ。

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 しかし、この散歩道。 荒れ果てた工場跡やレンガの煙突。 住居と廃墟が混在しています。
 「うーん・・・。 住んでる人には困ることも多いだろうな~・・・。 でも廃墟が全部なくなれば、全然面白くもないただの部落だし。 変に観光開発されると、もう来たくなくなるし・・・」

 放置している方がいいのかな・・・。 何か保存する方法は・・・。 でも観光開発は嫌だしな・・・。


 モノクロ写真も面白いですが、今回は散歩道の雰囲気がが判る様にと、天然色にしてみました。
# by takeshi_kanazaw | 2017-09-17 11:15 | Comments(4)
 常滑 やきもの散歩道 に、登り窯が残されています。

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 この登り窯、明治20年に作られて昭和49年まで使われていたものだそうです。
 現在では、周囲は木々が生い茂り、半分は木に埋もれたような状態です。

 御承知のように、登り窯というのは、坂になった地形を利用して、焼成窯を連続させて下から火を入れて焼成するもので、焼き入れに2昼夜、冷やすのにも2昼夜。 その間はズーと窯の温度を注意深く見守る必要があって、まさに職人芸が必要だったようです。

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 この登り窯(陶栄窯)は国の重要有形民俗文化財だそうですが、どうも廃窯にした当時のままにされている感じで、それ以降は殆ど手が加えられていないような気がしました。

 「まさかこの蜘蛛の巣も、昭和時代のものではないだろうけど・・・」
 薄暗い登り窯の周囲に、一杯蜘蛛の巣が掛かっていましたが、意外と綺麗でしたね。

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 登り窯より、蜘蛛の巣ばかりを撮ってましたが・・・・・。

 登り窯の最上部にある煙突の場所は、木々が生い茂る森のようになっていました。

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 全国の焼き物産地に登り窯が残されているようですが、この常滑産地の登り窯は大きさではトップクラスではないでしょうか。 しかし昭和49年まで現役だったというは驚きですね。

 どうも、このブログ、何か観光説明的になってきましたね・・・・。
 
# by takeshi_kanazaw | 2017-09-16 08:22 | Comments(6)
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 愛知県の知多半島に、古い焼き物の町 「常滑市」 があります。
 海岸には、中部国際空港(セントレア)のある町という方が判りやすいかも。

 その空港の対岸に小高い丘があり、昔ながらの陶器を焼いた登り窯や、レンガの煙突、半壊の工場跡などが残っています。 この一角には小さな工房などもあって、「やきもの散歩道」として、プラプラと散策できる場所になっています。 

 この場所は写真を撮る人には、面白い被写体が一杯あるという。
 打ち捨てられた窯、黒い塀の工場跡、そしていろんな焼き物が埋め込まれた道や家。
 カメラを片手にプラプラするにはいい場所です。

 冒頭の写真は、散歩道にある 「土管坂」 
 使われない土管や酢の瓶を、建物や土塁の基礎に埋め込んである姿が面白い。

 左側は酢の瓶。昔は酢は瓶に入れられていましたね。 もう見ませんね、酢の瓶なんて。
 右は土管、地下の水道管の多くは陶器製だったのですね。 これを沢山つないだのですね。
 写真には入ってませんが、この坂の前方には中部国際空港が見えます。
 
 この場所以外にも、この散歩道の普通の家でも、基礎に酢の瓶や土管が沢山使われています。
 一風変わった情景が広がるので、焼き物の興味のない人(私もそうですが)にも面白い。
 

 常滑焼は「日本六古窯」の一つとされ、陶器の古い焼き物産地です。
 始まりは製塩に使われた大きな塩瓶だったと聞いたことがありますが、他の産地より大きな物を作るのが得意だったようです。 日常品では朱泥の急須が有名ですが、茶器などは少ない。

 同じ愛知県の瀬戸は全国的に有名ですが、陶磁器製品の生産額では圧倒的に常滑地域の方が大きい。
 実は、常滑焼の主力製品は、一昔前は酢瓶や土管などの産業用の焼き物が多く、現代では衛生陶器や建物の外装タイルなどが主力商品です。 日常感覚と産業としての姿は全然違うのですね・・・。

 冒頭の酢瓶や土管。 もう使われなくなった焼き物を、建築素材として利用しているわけです。 硬く焼かれたものですから、コンクリートよりズーと丈夫なのかもしれませんね・・・。 廃物利用の域を超えてるかも。

 その日の気温は32度。 暑かったですね・・・・。
 汗を拭き拭き歩いた やきもの散歩道。 次回以降へと続きます。
# by takeshi_kanazaw | 2017-09-15 07:57 | Comments(5)

海外や国内の適当に撮った写真の記録


by takeshi_kanazaw