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陸奥一人旅  南三陸海岸   7.6

 何となく三陸海岸を走ってみたいな~ というのが今回の旅の一つの動機。

 ところが三陸海岸というのは結構長いんですね。
 松島の先の金華山から青森の八戸まで、直線で2百キロ弱もある。リアス式海岸だから実際の距離はどのくらいあるのか・・・・・。

 ところで、三陸海岸にはリアス式海岸の湾内に結構大きな港町があります。主だった町でも、南から順に、気仙沼ー陸前高田ー大船渡ー釜石ー宮古ー久慈などなど。それぞれ人口が五万人から十万人ぐらいの町です。どこかで聞いたことのある名前の町ではあるんですが・・・。さてさて何処に行くか・・・。

 「まー、南から順に海岸沿いの道をノンビリ海を見ながら走ろう」 と思ったのですが、これも実際は無理。
 リアス式海岸の道路というのは海辺を走っていない! 幹線道路は殆どが海岸の裏側の山を突き抜ける状態で続いている。 もしどうしても海岸を走ろうとすれば、突き出した半島や島づたいに、細いくねくね道を探して走らなければいけない。

 「ふー・・・。どうすんべーかなー。 まー、適当に気仙沼へ行ってみるか。歌謡曲の港町ブルースにも、~けせーんぬま~ってあるじゃないか」 至極いい加減な一人旅ですね。

 ところが前日の天気予報では”三陸海岸は濃霧注意報” 
 「霧か? まー、霧の三陸海岸も”オツ”じゃないか」

 最初に訪れたのが気仙沼。結構大きな遠海漁業の基地ですね、この町は。
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 港に行ってみると大きな船が一杯ですね。
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 「港ばかり見ていてもしょがないなー。海岸はないの?綺麗な海岸は・・・」
 わざわざ気仙沼の駅まで行って情報を収集。

 「巨釜半造という半島の先の断崖が有名ですよ」 と喫茶店のおばさん。
 そこまでの道順を聞いて、やおら出発したのですが・・・・。

 「こりゃなんだ。霧で全然前が見えないじゃないか!」
 半島の先へ行けばいくほど霧が濃くなってくる。少々心細くなってきましたね・・・。

 「ここまで来たんだから、巨釜半造とやらに行くぞー!」 と目を凝らして運転すること30分。
 結構大きな駐車場らしきものが霧の中から現れました。 周囲には誰もいない・・・・。

 恐る恐る? 岬と思しき方向に歩いて行きましたが、周囲は濃い霧が立ち込めていましたね・・。
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 さてさて、岬に近づいているはずなんですが、霧でよく判らない・・・・。
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 雰囲気としては霧にかすむ松林で風情はあるのですが、全く周囲は人影がない・・・。
 「どうもこの先は海らしいな・・・。松林の先に海がうっすらと見えるみたいだが・・・」
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 「やっとたどりついたみたい・・・。」
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 断崖が見えてきましたね・・・・。霧の中でしたが、岬の先端は少しは霧も薄いようでした。
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 「ここまで来たら、先端まで行くぞー」
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 先端は断崖絶壁でした。波がその絶壁に打ち寄せていましたが、遠くの地平線は全く見えません。

 どうも三陸海岸というのはよく霧が発生するらしい。
 旅行中は三陸海岸の最高気温は20度前後。西から冷たい風が吹きこんでいたようで、こうした気候条件の時は、まさに濃霧が発生するようです。

 お昼に寄った食堂のお兄さんに聞くと、
 「お客さん、やっぱり梅雨が上がった夏がいいですよ。夏が」

 どうも来る時期を間違えたようですね・・・・。
 でも霧にむせぶ三陸海岸も捨てたもんじゃないですよ。 負け惜しみ?

 ”水無月に 三陸海岸 霧の中”

 三陸海岸のドライブはまだまだ続きます。
 
Commented at 2009-07-20 07:09 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by takeshi_kanazaw at 2009-07-20 08:44
かんちゃんさん、コメント感謝。感心プラス寒心?長期ドライブは体力との戦いかも知れませんが・・・。
by takeshi_kanazaw | 2009-07-06 20:51 | 東北旅行記 | Comments(2)

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