バンコクの観光客が激減しているのは、メインスポットである王宮を見ればハッキリします。
特に日本人の観光客は殆ど見当たりませんでした。
「どうも年末、年始のシーズンもダメらしい」
あるホテル関係者の話によると、空港騒ぎでキャンセルされたままで、回復していないとか。
「さー、ここが外務省の中庭です」
王宮から少し歩いたところに、全く別世界のような庭がありました。
庭の中には外国の観光客はゼロ。タイの人がパラパラと本を読んでるぐらい。
「そもそも外務省の初代の大臣は、ラマ5世の側近中の側近、・・・・・・」
庭のベンチに腰をおろして、ガイドの女社長の説明というより講義が始まりました。
まー、その話は別にして、タイのラマ5世の時代というのは、ちょうど日本の明治時代に当てはまります。測位が1968年で1910年に死にますから、まさにぴったり合いますね。
当時は日本と同じように洋風化が進み、鉄道が引かれたり、いろんな技術が導入されることになります。いわゆる近代化という観点では、タイと日本のスタートはほぼ同じです。
ちょっと違うのは、タイでは政治の中枢は、ラマ5世とその子供たち(ラマ5世は100人の子供がいたらしい) それに王様の側近たちでした。
なぜ日本では、西郷隆盛や大久保などという下級武士たちが中枢にいたのか?
公家や元藩主を排除出来たのか?
タイの歴史と日本の歴史を比べるのも面白いですね。
ガイドの話を半分聞きながら、庭の周辺を散策。
入口には熱帯らしい大きな木があります。よく見る木ですが・・・・
私は下の写真の白い花が好きなのですが。可憐で真っ白で。
中には見たことがない花も
「腹が減ったよ。俺は毎日自炊で美味いもの食ってないんだよ」
「今日はちゃんとしたレストランに行きますよ」
ということで、王宮から少し離れたレストランへ・・・。
「ピアノの生演奏と歌までついてんだ」
出された食事はタイにきてから一番高級そうな食事でした。
「王宮物語にふさわしい食事でしょう?」
「でも多すぎて食べきれないな~」
人間は悲しいかな”食い貯め”が出来ない。
「のんびりとしていいな~・・・・」 1時間以上ゆったりと食事。
「さー、そろそろアナンタサマーコム宮殿へ行きましょうか」
「そう急がずに、食後のコーヒーでも飲んで・・・・」
「そうね。そうしましょう」
ということで、またコーヒーを飲んでダベリング。
「どこかで見たことがあるなー。この宮殿」
「イタリア人の設計だそうです」
確かに日本の明治時代の建物も西洋式はこんな感じですね。
中は撮影禁止ですから、画像はなし。
天井にフレスコ画があり、陳列してあるのはタイの金ぴかの工芸品。
「この宮殿は迎賓館です」
「でもさー、何となくヘンテコな感じだね。西洋とタイを無理やりくっつけたみたいで」
「日本でも同じじゃないか! 日本の迎賓館は知らないけど、明治時代は畳の上に西洋のイスを置いたぐらいだから」
「そうだねー・・。そろそろ西洋崇拝もやめたいね・・・。やっぱりヘンテコだよ。」
タイの歴史を見ていると、国の形づくりなど興味が尽きませんが、タイ語が判らないので全く歯が立ちませんね。
そう言えば今日は「天皇誕生日」でしたね・・・・。