バンコクの東南100キロ弱の漁村にいます。
マングローブの林に鳥が沢山いるようです。
「この2~3年だよ。前は全然いなかったんだけど」
イルカ見物の漁船の船長の話です(ガイドから聞いた)
「この鳥は”スキハシコウ”といって、本来は淡水に生息する鳥ですよ」とガイド。
「ということは・・・。バンコクの都市化で近郊の湿地から追われたということ?」
「それにしてもすごい数だね」
どんどん鳥の数が増えていきます。
「こりゃ一万羽は越えてるんじゃないか」
「マングローブの木に一杯だ」
「あすこに固まっているのが見えるよ」
「鳥も数羽いるとかわいいけど、これだけ多いと何か不気味だね」
「そうそう、ヒチコックの映画の鳥を思い出すね・・・」
この鳥達も好き好んでマングローブの林にいるわけじゃない
「そう言えば、日本でも都市化で鳥がドンドン住処を変えてるよな・・・・」
バスでバンコクへ帰る途中に、タイ陸軍の保養地へ(と言っても観光地みたいなもの)
「ここではカモメに餌をやるのが観光の目玉になってまーす」
カモメはたしか海鳥。海岸に居るのは当然ですが。
しかし、これだけカモメが集まっているのは、観光客の与える餌が目的。
餌をばら撒くと、凄い勢いで集まってきます。
「カモメも凄いね。餌をやる動作をしただけでも集まってくるよ」
「うーん・・・・・・・・・・」
自然の中に生きてるとばかり思っていた鳥も、人間と付き合うと変わっていくんですね。