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タイ週報 イルカはいるか?  12.12

 「イルカはホントにいるかなー?」

 バンコクの東南100キロ弱のバーンパコン川の漁村から船に乗りました。
 別に遊覧船ではなく、まさしく漁船ですね。
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 漁船はのんびりとシャム湾に向かっていきます。
 「ホントにイルカがいるのかなー」

 漁船の先端に花が飾ってありますが、どの国でも漁師はエンギを担ぐもの。
 何か意味があるのかも知れません。とにかくドンドンシャム湾へ進みます。
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 さーシャム湾の中に入ってきました。
 「こりゃ無理だよ。こんな広い海でイルカを見つけるのは至難の業だぜ」
 「シャム湾というより、シャム海だよ。まるで日本海のように広いよ」
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 薄っすらと岸辺の町が見えます。とてもバンコクは見えません。
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 「無理だ、無理だ。こんな広いところでイルカが発見できるわけがない!」
 それでもイルカ見物の船が数隻集まっています。

 「あんなに船がいるということは、ひょっとしたら見えるかも?」
 「一番初めにイルカを見つけた人に商品でも出したらどうだ」
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 乗船した全員が目を凝らして海面を見ること数十分・・・・。
 
 「× × × !!」 一緒に乗っていたタイの娘が指をさして叫びます。
 雰囲気からして、「見えたよ! あすこ」 と言ってる感じ。

 「何処? 何処よ!」
 そう言ってるうちにイルカの姿は海の中。

 イルカというのは群れる習性があるらしくて、タイ娘が見つけたすぐ後に、
 「あー! 見えた、見えた」と日本人の子供の大きな声。

 「うん。確かにイルカはいるな・・・」
 そのうち船のあちこちこちから「見えた、見えた」の歓声が上がりました。

 私を含めて日本人はほぼ全員がカメラを持っています。
 「見えたけど、イルカを写真に撮るのは奇跡的幸運だよなー・・・」
 
 とにかく、肉眼で見えたスグあとには、イルカは海の中。とてもカメラを構える余裕はない。
 「うーん。どうすべーかなー」

 「イルカは息継ぎをするから、見えた周辺にカメラを構えて、瞬間にシャッターを押せばいいんだよ」
 「理屈はそうでも、何処に出てくるか判んねーじゃないか!」

 イルカを写真に撮るのは諦めました。

 しかし、せっかく来たからシャッターだけは押しておこう・・・・・。

 その後は数十分、イルカの姿が見えた瞬間パチャパチャと。
 「でも全く自信はないよ。写ってるのは海面ばかりだろうなー・・・・」

 ところが意外と写っていたんですね、これが!
 何か黒い物が見えますが、背びれのあるイルカですね。
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 遠くに白いイルカも見えます。
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 どうもこの遊覧船風の漁船の船長が、無線で大きな声で連絡しています。
 互いに情報交換して、イルカがいそうな場所を教えあっているようです。

 「あんなに船が集まってきたぞ」
 「近くにイルカがいるんだ。きっと」
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 予想通り、いましたね、イルカちゃんが。
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 カメラの焦点がどうの、ピントがどうのという世界ではありません。
 ただただ、しゃにむにシャッターを押す!

 意外と近くのイルカが撮れました。
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 「あー・・・。肩が凝ったなー。とにかく2時間近く、いつ見えるか分からないイルカをジーと待って、見えた瞬間にシャッターを押すなんて作業はホントに疲れるよ」
 「イルカの写真を撮りたければ水族館へでも行った方がいいよ」
 「それは、そうだけどな・・・・・」

 とにかく写真を撮ることに肩を凝らした我々は、またゆったりと船に乗って漁村へ帰りました。
 
by takeshi_kanazaw | 2008-12-11 21:07 | タイ週報(半年分) | Comments(0)

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