「メイホンソンへ行くの? 首長族を見に行くんでしょう」
「そうなの。首長族はメイホンソンに暮らしてるの?」
まー、私の観光スタイルは何時もこんなもんですね。
その有名な?首長族の部落へはパイ川という川を船で下ります。このパイ川は国境を越えてミャンマーへと流れていきます。まさにミャンマーとの国境が目の前という感じです。
この船は結構スピードがあって、波を立てながら疾走します。
20分ぐらい走ったでしょうか。小さな部落が見えてきました。
首長族の住む部落です。
戸数は50戸ぐらいでしょうか。何か木の葉っぱで屋根を葺いた高床式の住まいです。
部落に入ると娘さんが座っています。
首長族との面会はあっけないほどすぐに始りました。
「ウーン・・・。写真で見たように、確かに首は長いわ・・・」
部落の中に足を運ぶと
「何処を向いても首長族の女の人ばっかりだ!」
多くの人が機を織っています。簡単な粗布でもっぱら土産物用みたいでした。
村中が土産物売り場みたいです。
勿論、売り子さんは首長ですね。
少し首のまわりを触ってる人も。何時も付けてるとかゆくなるわさ。
下の写真おばあさんは80歳以上だそうです。
「歳を取るともっと首が長くなるかと思ったよ」
「ある学者が調べたら、首が長くなるんじゃなくて、肩の骨が下に押しやられているんだって」
「体にはよくないよなー」
部落の中には首の長くない人もちらほら
「この種族はまた違うんだ。耳に大きな穴をあけてるんだ」
「しかし、この人たち以外にも山の中に首長族はいっぱい居るの?」
「この人たちはミャンマーから逃げてきた人たちなんだ」 とガイドのM氏
「首長族も耳穴の大きい種族もカレン族の一種で、ビルマ族に圧迫されているのさ」
「勝手に国境を引かれて、苦労してるんだなこの人たち」
短い時間でしたが、首長族との面会は無事終わりました。
彼女達の表情が意外と明るかったのが印象的でした。
「しかし、首の長い男はいなかったよな・・・」
どうも中国の纏足と同じで、首を長くするのは女性を確保しておく手段かも知れませんね。
首長族との面会の後は、またボートでメイホンソンのホテルへ帰ります。
次回はホテルにあった木の彫り物の話。