「会社は株主だけのものか?」という演題で、1月25日に経産省北畑事務次官が話した内容でクレームが寄せられています。
クレームの内容は彼が話しの中で、“インターネットで短期的に株売買を繰り返すデイトレーダーや投資ファンドについて「最も堕落した株主」「バカで浮気で無責任」”と発言したというのです。
ヤフーのHPではこの発言を取上げて批判的な論調が強いのですが、経産省のHPに北畑次官の講演内容が乗っています。それを読むと彼の言いたかったことは、「会社は株主だけのものという如何なものか。会社は従業員や取引先など多様な利害関係者(ステークホルダー)との関係を視野に入れるべき」
この内容は以下で読んでみてください。
http://www.meti.go.jp/topic/data/80208aj.pdf
経済産業省のHPから検索して読めます。20Pぐらいでそう長くない。
私は北畑次官の意見に賛成です。
株式会社の株主は有限責任であるのに、会社がそんな人達のものであるなら、一生を企業に捧げた社員はどうなるのか? 3年近く前のライブドアー事件の時以来、何時もそう感じていました。
グローバル化という錦の御旗で、最近は変にアメリカのやり方が正義みたいな風潮があります。市場主義を推し進めると企業の買収事件が頻発し、世間では派遣社員ばかりが増え、儲かるのは大企業ばかりという現実があります。
少し生意気な言い方ですが、「市場主義は社会正義を担保出来るのか?」という大きな疑問を抱いています。
今後は少し堅い話も書いていきたいと思っています。
自由に書けるのがブログの利点でしょうから・・・・。
ただ残念なのが、市場の功罪には目を向けているのに、資金の流通と資金調達の効率化を促してきた市場の効果を軽視しすぎていると思いました。(続く)
そもそも中小企業が大企業に成長する過程で、こうした市場からの資金調達を利用しなかった例は非常に少ないはずです。彼が文中で例にあげた企業がキャッシュリッチな企業ばかりというのも少し作為的に感じました。
要するに今は過渡期の状況で、会社主義も市場主義も互いに不可欠な両輪であるはずだと思います。一時期の日本の株式持ち合いなど、成長を阻害しかねない大企業の保身や保護主義に逆戻りでは意味がありません。要するに調和の取れた発展が必要なのです。以上、非常に生意気ご無礼!!!まるで経済評論家気分だった!!