海外で生活すると、言葉と食べ物が一番問題ですね。私は言葉の方はどうも苦手ですが、食べ物の方は意外と気にならない方ですね。
日本でタイ料理を食べると必ずトムヤンクンという少し辛いスープがついてきますが、タイに滞在した一年と数ヶ月で殆どトムヤンクンは飲んだことがない。理由は簡単で、トムヤンクンは高いから日本から知人が来た時ぐらいに飲むだけです。
タイの一般的な食事はご飯の上に各種の具を載せて食べる。ご飯は5から10バーツ(当時1バーツ3円、現在は4円)具が一種類5バーツ。何時も昼に食べていた屋台では、ご飯に2種類の具を載せて20バーツ。奮発して玉子焼きを載せると確か10バーツプラス。水みたいなスープが1バーツ。どう頑張っても1食30~35バーツ。トムヤンクンのような100バーツを越えるものはメニューにない。
屋台の料理に飽いたら、週に一度ぐらいは私のお気に入りのイーサン(東北地方)料理店に行く。もち米の蒸かしたご飯(カオニャ)、焼いた鶏肉(ガイ)、それと青パパイヤを主にした辛いサラダ(ソムタム)。合計50バーツぐらいで、ささやかな贅沢。
聞くところによると、昔はタイの食事はご飯と木の実、鶏肉と木の葉が主流で、油を使った料理は中国人が持ち込んだようです。野菜もなくてもっぱら木の葉を野菜代わりにしていたらしい。一度高級な昔風のタイ料理を食べたことがありますが、各種料理したもち米と木の実がいろんな木の葉の上に乗って出てきました。現在の中国風なタイ料理とは一味違いました。
現在のバンコクでは中華料理は勿論、ベトナム料理、日本料理、イタリアンなど一杯あります。よく観光客が食べさせられる「タイスキ」などは日本の寄せ鍋みたいな感じで、これをタイ料理というのかなー?
時々日本料理屋にも行きましたが、日本人が行くところはべらぼうに高い! 日本より高くて、そんな店はタイに来た日本人への接待用ぐらいですね。むしろタイがよく行く日本料理の店(結構タイ人も日本料理を食べる、味には当たりはずれがありますが)ではカツどんが50バーツとお値打ちでした。その店は結構美味しかったですよ。
タイ料理は香辛料が入って辛いのは事実ですが、慣れるとまた美味ですよ。特にイーサン料理はお勧めですね。
あまり日常の食事は写真に撮っていない。下の写真はスコタイでロイカトンのショーの時に出された食事。左上の竹篭は多分カオニャ(もち米)が入っていた。木の葉や野菜がそのままで出されるのは普通です。