前夜泊まった遵化のホテルでは、ガイドのG君が宿と交渉してくれて、自分の部屋でタバコも吸えて、ゆっくり日本から持ってきたコーヒーも飲めて大満足。 グッスリと眠れました。 変な話ですが、私にとっては、観光より自分の部屋でタバコが吸えて、コーヒーを飲めることの方が重要事項?
2日目の朝は昨夜の雨で、遵化の町は少し煙っている。
田舎町らしく、大きなビルもなくて、しっとりしてますね。 中国ではこんな感じの町が多いですね。
さて朝飯ですが、私の中国での朝飯は何時も同じ。 お粥とネジリ揚げパン。
お粥は米じゃなくてコーリャンかアワかヒエのような、小さい粒の雑穀。この地方では全てそうでした。コメのお粥はなかった。ゆで卵とトーモロコシも定番。このトーモロコシは日本よりモチモチで美味かった。
さて、なぜこんな田舎町で宿泊したかよく判らなかったのですが、このコース設計では北京から渤海湾まで行くのですが、北京から400キロ弱あるので、途中で清東陵に立ち寄ったという感じ。 これからが長城巡りの本番になるという感じです。
宿を出てから、ひたすら渤海湾に面した 秦皇島市へ走ります。 その距離は約200キロ。
「午前中は 九門口長城 へ行きます。 河を跨ぐ長城が見られますよ。長城のの中でも川の上の長城は他にありません」 そうですね、黄河を超える長城は、両岸に長城はあるけれど、確かに河の上は長城はなかったですね。
秦皇島市に入ってから、何やら山道をクネクネと。
周囲はリンゴ畑もありました。 この地方はリンゴの産地のようです。
さて、川の上の珍しい長城 「九門口長城」 に到着。
左右の山の上から長城が降りてきて、川の上に跨っています。 まるで長城のダムみたい。
少し上から撮った写真の方が判りやすいかも。
初めて見ましたね、こんな長城。
この九門口長城が長城巡りの第一番目になったのですが、この旅行では長城を見学するのでなく、必ず長城の上を歩くのです。グループのN氏などは、長城を歩きたくてこの旅に参加したそうで、最初から意気軒昂です。
「うーん、この急な石段を上がっていくのか・・・・・」
目の前に突然現れた急な石段。 地下鉄の階段を登るのがシンドイ私。 長城巡りの旅の本番に直面して、少々面喰っています。 他の人はドンドンと登っていきます。
それでも最初の方は私も少しは余裕がありました。 長城の周囲の景色も愛でながら・・・。
伸びた枝に願い事の布が・・・。 中国らしい・・・。
長城の下の畑にリンゴが植わっています。
そのうちに、首に掛けた一眼レフのカメラが、ダンダンと重く感じるようになってきて・・・・
一つ目の塞というか、狼火台というか、高くなっている場所に到着。
「フー・・・・。シンドイ・・・・・。 皆は元気やな・・・・」 最後尾になってしまった私。
元気いっぱいのN氏とM氏は先頭を、K夫妻はスピードはないが粘り強い、O夫妻も結構頑張る。 私だけが取り残されていく。
「まだ上があるんだ・・・・」
一つの砦を抜けると、また長城が続いて、次の砦が見えてくる。
長城というのはズーと連なっているのですから、当然のごとく登っても登っても延々と続く。
これらの長城は明代に修理されたもので、すべてが完全に修理されているわけではない。 現代でも上を歩ける範囲はおのずと限定されるのでしょうが、それにしても長城を歩くというのは大変。
「えらいツアーに乗っちゃったな・・・・・。 それにしてもみんな元気やな・・・。こりゃとてもじゃないが一緒には歩けんわ。 マイペースで歩かんと、俺はくたばっちゃう・・・」
もう最初の第一歩の長城から、グループの人と同じペースで歩くのは無理と悟りました。
適当な場所で、私は一人で降りて行くことに。
この九門口長城のように、登ったルートを下るのはいいのですが、周回コースだと大変になる。
下の公園で、一人でユックリとタバコを吸ってました。 イチョウの葉っぱが黄色くて綺麗。
中国の紅葉は、あまり全山が真っ赤に染まるということはないようです。 逆にこのイチョウの葉っぱのように、どちらかというと黄色が主役ですかね・・・。
この長城もちょっとした観光地。 農家のオバサンがリンゴを売っています。
「美味そうなリンゴだけど、このお婆ちゃんでは言葉が通じないし・・・・」
そんな気分を察したのか、帰り道でガイドのG君が道端の露店でリンゴを調達。
後でよく表面を拭いて、皮ごと食べましたが、果肉が硬くて実に美味かった。 現代の日本のリンゴは柔らかすぎて美味くないですが、昔食べた美味いリンゴに再会した気分でした。
さて、我々はまた国道に乗っかって渤海湾を目指します。 田舎ですが結構車が多いですね。
そして、その日の昼飯も、道脇の大衆食堂です。
メニューは? 食べ物の話はキリがないので、1品だけであとは割愛。
玉ねぎが下にひかれて、上にはスライスしたジャガイモと少々の野菜。 下から熱し続けると、玉ねぎの水分が出てまろやかな醤油味になる。 その日は間違えてすぐに混ぜてしまった。
リンゴも有り日本と変わりませんネ
面白いのは、コーヒーを飲んで寝られる事が・・・私は
昼間3時以降はコーヒー飲めません。眠れ無くなります。
良いですネ 夜に飲める事は・・・!
この河北地域は、日本と似ているところもあり、違う面もあり。
田舎を廻る旅が好きですね・・・。
私はニコチン中毒かつコーヒー中毒でもあります。
旅をすると、夜に自分の部屋で、熱いコーヒーを飲みながら一服。
これがないと、どうも落ち着きません。
雑穀のお粥はどうも苦手。
せっかく塩昆布を持って行ったので、白がゆが食べたかった。
長城は意外と?キツイ坂道です。
石段というのは普通の道よりきつく感じますね。
まだ一回目の長城ですが、もうシンドイ。
文章、写真を拝見して、あの時上がった階段のきつさ、故人の偉さ、また歴史の重さを再認識する事が出来ました、有難うございました。私の大好きな居庸関の鳥瞰写真は最高です。お体を大切に
いやいや、私もビックリしましたね。
Nさんからコメントが来るなど、思いがけない大事件です。
検索で私のブログが出てくるとは、予想だにしませんでした。
積極的には同行者にブログ紹介もせず、悪かったですね。
旅を同じくした仲間に読んでいただくのが一番です。
引率役?のNさんから見ると、長城も満足に歩けない私ですが、ノンビリ・プラプラしているのが何時もの私の旅のパターンです。
このブログはほぼ毎日更新しています。
気が向いたらまた覗いてください。
カテゴリに過去の旅行記がありますから、そちらもどうぞ。
どうも有難うございました。