空港の外へ出ると、これまでとは違った空気が流れていました。
待ちに待ったスモーキング・タイム。 タバコを吸いながら、空港の状況をまずはパチリ。
空港の前にいる人は、みんなウイグル族の人たちのようです。 省都ウルムチを出ると、外の地域はウイグル族や少数民族の世界が広がっているようです。
それにしても空が青い!
抜けるように空が青く、白樺の大きな木が緑の葉を風に揺らしています。
「やっとシルクロードの旅らしくなってきた・・・・」
この青空と白樺の道は、これからもズーと見られることになります。
「これから何処へ行くんだい?」 ほとんど何処を観光するのか知っていない私。
とにかくツアーグループにくっついて、バスに乗り込む。
カシュガルの郊外のモスクのようなところに到着。
「モスクみたいだし、廟みたいだし。 まーのんびりして、イスラムムードもあっていいじゃん」
門を入っていくと、祈りの場所がありましたが誰もいない。
修理中なのか、もう遺跡になっているのか。 こんな情景を見ると、さらにイスラムムードが出てきますね。
現地ガイドのGさんが説明してくれたはずなんですが、私はバスを降りるとタバコを吸うことに専念してしまう傾向があり、このモスクのことはよく知らない。
帰国後調べると、このモスクはウイグル族の有力者の廟で、300年ぐらい前からのものらしい。
「さー、廟の中に入りましょう。中は撮影禁止ですよ」
周囲のタイルはあまり芸術性はなく、田舎のモスクという感じなのですが・・・・。 サマルカンドの青いタイルと比べるのは少々可哀そうかな・・・。
廟の中はお墓が一杯ですが、その中に黄色い布が被せてある墓が。
「清代皇帝の妃となったウイグルの娘の墓です。中国の皇帝の妃になった名誉ある方の墓だから、黄色い布で覆われているのですよ」
「ふーん、ウイグルの豪族の娘が中国の皇帝の妃になるのが名誉あること???」
現地ガイドの漢族のGさん。私とは感性が違うので、どうもね・・・・。
周囲にあるのはどうもウイグルの豪族一家のものらしい。
イスラム教徒は土葬ですから、こんなスタイルの墓が多いですね。
「よくわからん観光だったけど、まーいいか・・・・」
我々が訪れた場所は カシュガルの観光スポットの一つで、「香妃墓」 と呼ばれる、結構有名な場所だったらしい。 周囲を大規模に整備して、さらにウイグル人の憩いの場所にするようです。
「でもどうかな・・・。 中国のお妃といわれても、人質に取られたのと違うか? そんな場所を地元のウイグル人の人たちが喜んで集まるかな・・・。 この地方政府は、どこか トンチンカン やってるんじゃないか?」
青空が綺麗ですね。
3・5・6枚目がいい景色ですね。