オルドス高原をドンドンと北上して、山西省の北の端の 偏関県 という辺鄙な田舎町に来てしまった。 こんな場所に来たのは 大黄河 を見る為です。
さて、我々が来た場所ですが、黄河はオルドス高原をぐるりと廻って流れています。
我々がたどり着いた 偏関県は、上の地図では右上の黄河が東から南へ、大きくその流れを変える場所になります。 その黄河が180度流れを変える場所を見てやろうという企画です。
この場所は、山西省の有名な観光地である、雲崗石窟の大同や五台山から西へ300キロぐらい離れているし、省都の太原からも同じぐらい北に離れている。バスでしか行けない全くの田舎ですから、こんな場所へわざわざ来るのは 粋狂な人達? ということになります。
もう北は黄河を挟んで内モンゴル自治区になりますが、宿から黄土高原の山道をエンコラとバスで向かいます。
一時間も走ったでしょうか、何やら変なものが出てきました。 どうもダムのようです。
「あれ? これは黄河だろう? 黄河に作られたダムだよな・・・。」
よ~く見てください。水が青いのです。
「黄河ならもっと黄色いハズじゃん。 黄河じゃないだろう?」
ガイドさんの説明によると、黄河も水の流れが緩やかになり、水深が深くなってくると、黄砂が下に沈んで、綺麗な青色になるのだそうです。 信じがたいのですが、確かに目の前の黄河はまさに、青い河 ですね・・・・。
このダムは遠く大同などの水を確保するために2000年頃に作られたらしい。 名前が・・・、多分 万家寨ダム(ガイドさんの説明をよく聞いていなかった・・・)このダム、深い所は150mぐらいあるようです。
「ここに建設当時に作られた作業者のための橋が残っています。せっかく来たのだから、チョット内モンゴルまで歩いて渡ってみましょうか」 対岸は内モンゴル自治区、昔はモンゴルの国だったから、国境線ということになりますね・・・。
この橋、水面からの高さは約100m、向こう岸まで500mの長さ。
「高所恐怖症の方がおられるようですが、嫌だったら待っててくれてもいいですよ」
私が江西省の山清山の崖を10キロも歩いた 断崖歩行 で怖かった話をしたので、高所恐怖症の方 というのは私のことを言っています。
「山清山は下が数百メーターの岩の断崖だったからだよ。 こんな下が水なら平気さ」
奈良県の十津川峡のつり橋より、余程しっかりした橋ですからね。 大丈夫・・・・。少々揺れることは揺れますが・・・。
しかし、橋の上から見ると、本当に黄河は青い!
「チョット待ってちょうだい、そんなに急がないでください・・・」
ヘッピリ腰のご婦人がおられました。 この方は本当の高所恐怖症ですね・・・。私は橋の上で平気で写真を撮っていますからね・・・。
ダムの上流。 ズーと青い水が広がっています。
「な~んだ、高所恐怖症じゃないじゃないの」 と添乗員さん。
「山清山は下が500mの切り立った崖だったんだよ。 此処とは全然違うわ」
さて、もっと上流へ向かいましょうか・・・。
青い河にかかる橋は魅力的ですね。
ラスト素敵な色彩ですね。
素晴らしいです。
そうですね、黄色い大地に青い川は印象的でした。