「これまで全然お茶畑が見えないな~・・・・」
スリランカの北部の乾燥地帯から中央のキャンデイまで、まったくお茶畑を見ない。
どうもお茶畑は、キャンディより南の標高の高い場所で栽培されているらしい。
「うーん・・・。お茶畑には行かないのか・・・・」
効率よく観光地を廻ろうとするパックツアーでは、お茶畑でなくお茶屋さんへ。
やはりみんな同じなんでしょうか。 スリランカ土産は セイロン紅茶 ですかね。
私はあまり紅茶を飲まないし、もっぱらコーヒーばかり。
「僕もコーヒー党ですよ。 自分の庭にコーヒーの木があって、我が家のコーヒーは旨いよ」 と現地ガイドのGさん。 紅茶のお土産を買わない私は、しばしGさんとセイロン紅茶談義。
「Gさん。そもそもスリランカはお茶の産地だったの?」
「違いますよ。 植民地時代に外国の事業家がプンテーションでやったんですよ。 彼らは最初はコーヒーを始めたんだけど、木の病気でコーヒーは失敗。 コーヒーの代わりに中国やインドからお茶を持ってきて、やったのが当たった。 もっぱら彼らの商売の結果です」
「うーん・・・。そうだったのか・・・。 じゃースリランカの人は以前は何を飲んでいたの?」
「そうですね、もっぱら薬草みたいなものを煎じて飲んでいたのじゃないでしょうかね・・・」
お茶屋さん、土産を買わない人にもお茶は飲ませてくれる。
「日本の方はお土産には、もっとやわらかい味の品種がいいですよ。 値段が高いほうが飲みやすいとは限りませんよ」 とGさんのアドバイス。 私は紅茶やお茶の味には無頓着。それにお土産を買う気がないので、セイロン茶の味談義はできない・・・。
現在セイロン紅茶はこの国の重要な輸出産業。 しかし、現地の人が日常的にお茶を飲んでいるかどうかはよくわからない。 日本や中国のように、庶民がお茶を楽しむ風景は見えなかったし、日本の茶道のような文化的な広がりはない。
「そうか、セイロン紅茶というのは、西洋の事業家が作ったイメージ戦略上の言葉か。 タイシルクも同じようないきさつがあるから、情報戦略というのは重要やな~・・・」
しかし、スリランカの山間部がお茶の栽培に適しているのは事実で、製品化して世界に売るというルートを持つかどうかが重要だったわけでしょうね。
我が家でいつも飲んでいる リプトン紅茶(原料産地はケニアとスリランカ)と、ガイドのGさんからもらったお土産の紅茶。
ちなみに紅茶は、英語では RED TEA じゃなくて BLACK TEA が一般的。
コーヒーも良いけれど、紅茶も良いですよ。
私はニコチン中毒で、タバコとコーヒーがよく合うので、ついついコーヒーを。
紅茶は何となく頼りなくて・・・・。
現在スリランカで貰ったお茶を飲んでいますが、意外と?いい味です。